「歳を重ねて観るほど味が増す」アバウト・ア・ボーイ 銀蠅さんの映画レビュー(感想・評価)
歳を重ねて観るほど味が増す
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高校生の頃に、パッケージの男の子が可愛いのとヒュー・グランドってなんか聞いたことあるぞ、と思ってなんとなく観た映画。
最初見たときは内容はなんだかよく分からなかったけど、
とにかくスカしたテンポがかっこいいのと、
鴨が死ぬシーンが面白かったのと、
「人は孤島だ。でも海面下では結局みんな繋がっている。」という最後の台詞に高校生ながらしっくりきたのとで、
何度も観ていた。
歳を重ねて観るたびに、
どんどん共感できることが増えて、
味が増していく。
ウィルの空虚感とか、
付き合いに必要な誠実さとか、
母親の朝泣きたくなるほどの孤独とか、
独りでいるには勇気が必要なこととか、
二人だけじゃ足りなくて後援者が必要なこととか。
しかし、こんな湿っぽい教訓も
うまくジョークで覆い隠されているのが
この映画の上手いところ。
大人になって観て一番驚いたのは、
英語で聴いたウィルのセリフ。
日本語字幕の三倍くらい口が悪い。笑
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