座頭市のレビュー・感想・評価
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勝手にハードルを上げ過ぎたせいか。。。
先輩のDVDライブラリーからの1本。
鑑賞前に北野武監督作品は自身初鑑賞であることに気付くと同時に、公開当時、取引先の方からおもしろかったのと最後のタップダンスが凄いからぜひと鑑賞を薦められていたにもかかわらず、観ないまま20年以上も経ってしまっていたことにビックリしました。
『座頭市』と言えばイメージは、やはり勝新!!
内容は一切覚えていませんが、当時父が観ていたTVシリーズを一緒に観て盲目の主人公の珍しさと剣捌きの早さ、鋭さ、カッコ良さは子供ながらにハッキリ覚えています。
でもたけしの座頭市も金髪、赤い仕込み杖と違った意味でのカッコ良さ。
公開当時観た人やマスコミがベタ褒めしていた記憶、ベネチア国際映画祭で監督賞獲得という事実が勝手にハードルを上げまくってくれたせいか実際観てみたらストーリー展開のテンポの悪さと、明らかに笑いを取りにきている場面でのベタさ、サブさで世間の評価とのギャップが正直言って大きかったために採点は低くなっちゃいました。
それでも殺陣のシーンでの派手な血飛沫や、タップも含めた音楽演出、「目が見えないほうが人の心がわかるんだよ。」「いくら目ん玉ひん剝いても見えねえもんは見えねえんだけどなあ。」などのセリフ回し、目を見開いた時の表情の渋さなど、時代劇という舞台でエンタメに振り切った作品作りはさすがはビートたけし!と唸りました。
なかなか面白い
時代劇でタップダンス?なんちゃって時代劇にもほどがあるぞと映画館で見ずに、後にレンタルで見てすごく後悔した記憶がある。改めてまたDVDで見て、やっぱりすごく面白い。
殺陣がいちいち残酷で最高だ。CGで荒いところはあるものの、本当に斬っている感じがする。市の動きが鋭くてキレキレだ。
しかし、市がめくらであることを偽っているのはどうなのだろう。それは見えていない方がいいのではないだろうか。音で丁半を聴き分けているとうのも目が見えていたら成立しないのではないだろうか。
そして飲み屋の柄本明とおじいさん、実は悪の親玉なのだけど、あそこまで飲み屋でしっかり働いていれば悪さをしなくてもいいのではないだろうか。お金に余裕があって、趣味で飲み屋の経営をしているのだろうか。市が賭場で親のズルを見破って暴れだして皆殺しにする。博打で勝ちに来ていたのだとしたら皆殺しはまずいのではないだろうか。
タップダンスのシーンで姉弟が子どもの姿とモーフィングで入れ替わってまた戻るのが気持ち悪い。
北野武の演技が格好良すぎ
北野武さんの演技が好きです。
すごく自然体なのに、唯一無二の存在感。
なんなの?格好良すぎるんだけど。
あと芸者さんの弟役の人綺麗でした。お姉さんの悲壮感もいい。
浅野さんの奥さんが自害するシーンはとってもせつない…
ラストの台詞に痺れた。
「いくら目ん玉ひん剥いても見えねぇもんは見えねぇんだけどなぁ」
非の打ち所無し
役者のオーラを最大限発揮させていて取り憑かれたように観ました。
怖そうなヤクザ→もっと強い用心棒→実は一番怖い黒幕の親分→もっと強い市 という気持ちのいい流れの話で、それぞれの役の雰囲気を俳優が表現できてていて、非の打ち所がなかったです。
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