劇場公開日 2003年9月6日

「個人的に北野映画の中では一二を争う」座頭市 lotis1040さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0個人的に北野映画の中では一二を争う

2013年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

興奮

確か北野映画を初めて見たのはこれだった。
場所は日本映画発祥の地京都。
見るのにふさわしい場所だと思った。
9月2週目くらいのことだったように思う。

座頭市は、昔から知っているネタだったが大人の見るものというイメージがあって、あまり子供の頃に見た覚えがない。
この映画は子供が見てもいいような内容だったのではないだろうか。
話は、単純明快なストーリーだが、とにかくあんみつ姫みたいな作り方が個人的にはすごく好きだ。

これより他の北野映画を見るようになったが、これは明らかに他の作品とは違い、独特の路線をとっているのがよくわかる。
監督バンザイでもこんな感じはなかったし、当然HANABIにもなかった。
それはこれがエンターテインメント作品として作られたからであって、その上に古い日本映画の系譜にあるからだろう。
日本映画として日本映画の上に作られた新しい座頭市という評価でいいのではないだろうか。
最後の祭りの場面で、タップダンスというのもとてもよくて、このタップダンスは、DVDを買って何度も見返した。
ギャグも多く、こんなに素直に楽しんだ北野映画も珍しい。

lotis1040