劇場公開日 2003年9月6日

「たけしがベネチア映画祭りで監督賞を受賞したということなので、あわてて観にいきました。」座頭市 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5たけしがベネチア映画祭りで監督賞を受賞したということなので、あわてて観にいきました。

2022年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 監督賞をとったというのは、随所に見られる何気ない子供や日本的風景映像とダンスシーンが印象に残ったのかなと審査員の気持ちにもなってみたりしてw

 見終わった後で思い出すと、ミュージカル風シーンを除けば普通の時代劇という感じで、ヒーローとしての市とお笑いの要素と芸術的なシーンが完全に分かれてしまうような気がします(融合してないってこと?)。踊りのシーンでは、鳴戸屋の兄弟が一瞬子役に変わるところがぞくぞくしましたね~

 個人的な見解として、「めくら」という言葉を久々に聞いたような気がします(計5回くらい発言があったような…)。差別用語ということでメディアから消えた言葉でしたが、映画の流れに重きを置くのなら必要だったのかもしれません。これが許されるのなら、忠臣蔵の映画で「片手落ち」という単語がなくなってるのはさびしい限りですね。。。(不平等なんて言葉は納得いかないw)

銃で人を殺しまくる映画(たけしも作ってた)には嫌悪感をもよおす私ですが、刀で血を流すシーンには抵抗がないのは恥ずかしいことなのかなと自分がわからなくなるけど、時代劇好きな反戦論者もいることでしょうし、素直に楽しめる映画だと評価いたします。

【2003年10月映画館にて】

kossy