「『ワイルド・スピード』に並ぶ、ビン・ディーゼルの出世作」トリプルX bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
『ワイルド・スピード』に並ぶ、ビン・ディーゼルの出世作
今から23年前、当時『ワイルド・スピード』と並んで、ビン・ディーゼルの出世作となったアクション・エンターテイメント作品。鑑賞済みのつもりが、未鑑賞だったのでAmazon・primeで改めて鑑賞。ヤンチャ感満載の若きビン・ディーゼルは、現在の様な絶対的存在感と貫禄ある演技とはまだ言えないが、若さ溢れた激しいアクションに果敢に挑み、アクション・スターへの礎を築いている。
『xxx』とは、エクストリーム・スポーツであるスノボー、スケボー、バイク、カーレースの達人で、命知らずのビン・ディーゼル演じるサンダー・ケイジの愛称。アメリカの国家安全保障局は、彼のエクストリームの才能を見込み、これまで起こしてきた悪事の罰を免除する代わりに、東欧テロ対策の為の潜入捜査を任命した。そして、テロ組織と壮絶なバトルを繰り広げる物語。
本作の見所は、爆破する激しい炎の中をバイクで疾走し、大ジャンプしたり、大きな雪崩の先端をスノボーで滑走したりと、エクストリームを取り入れた、過激なアクション・シーンにある。最近のCGによるデジタル映像では伝わらない、ビン・ディーゼル自身がバイクやスノボーを操って繰り出されるアナログ映像が、本物にしか引き出せない迫力と緊迫感を見せている。
また、内容としては『ワイルド・スピード』の様な、バイクやカーアクション、『ミッション・インポッシブル』のギリギリの所での脱出や救出劇、『007』の秘密兵器やボンドガール的な女性とのラブ・ロマンスの3作品がミックスした様なアクション作品。大まかには、大胆不敵なサンダーが、潜入捜査をしながら、テロ組織が企てていたバイオテロを壊滅するお話だが、展開は、単純で次々と繰り出されるアクション・シーンが、観る者を飽きさせない。
こうした作品は、あまり細かい繋がりやシチュエーションは、気にしないで、次々と繰り出されるアクション・シーンを堪能すれば良いと思う。