宇宙戦争のレビュー・感想・評価
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【スティーヴン・スピルバーグ監督による、ETとは真逆の恐ろしい宇宙人襲来パニックディザスターSF映画。トム・クルーズの普通の頑張るお父さんの姿や、幼いダコタ・ファニングの熱演も見所です。】
ー H・G・ウェルズの古典SF小説は、昔読んだ事が有ったので結末は分かってはいたが、CG圧倒的なCGを駆使した映像が、実に面白怖い映画である。
それにしても、スティーヴン・スピルバーグ監督の制作する映画は、一定レベルの安定した品質をキープしている所が凄いと改めて実感した作品である。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作では、トム・クルーズ演じる妻と別れたレイはフツーの港湾作業者であり、格好良いスパイではないし、格好良いアクションシーンもほぼない。
だが、彼が偶々子供達が会いに来た時に襲来した宇宙人が捜査する”トライ・ポッド”達から反抗的だった息子、ロビーと幼いレイチェル(ダコタ・ファニング)を必死に守るシーンは、ナカナカである。
・宇宙人たちが人類を襲う中、人々はパニックに陥り車を奪い合うシーンなどは、シビアである。
・レイと子供達が、家族を殺されたハーラン・オギルビー(ティム・ロビンス)の家に匿われながらも、その家に”トライ・ポッド”から降りて来た宇宙人たちが侵入してくるシーンはハラハラするし、次々に宇宙船から伸びて来た触手により、血液を吸われて行くシーンなども、ドキドキである。
■そんな中、必死に息子、ロビーと幼いレイチェルを助けようと奮闘するダメダメだった父レイを見る二人の表情が、徐々に変わって行くのも良い。
特に、当時は天才子役であり、今やバリバリの女優ダコタ・ファニングの叫び声や、表情は大女優の如き存在感である。
ラスト、父に反目していた息子、ロビーがレイに抱き付くシーンは少し沁みてしまったなあ。
<今作の結末はご存じの通りであるが、人類が開発した数々の兵器が全く宇宙人たちには効き目が無かったが、彼らを斃したのが地球に何百億年も前から生息していたウイルスだったという点なども、実にシニカルである。
名作本で読むのも良いし、実写で観るのも面白怖い作品である。1953年ヴァージョンも観たくなってしまったぞ!>
トム・クルーズが出てるから観ましたが、トム・クルーズが出てる事以外...
1953年に映画化された『宇宙戦争』だが、2005年のハリウッド資...
1953年に映画化された『宇宙戦争』だが、2005年のハリウッド資本でスピルバーグが作ると見せ場は満載。
人間が一瞬で粉になる。
明け方 外に出るとジャンボジェットが落ちてる。
燃える列車が通過する。
パンが貼り付く。
1953年版は観てないがそんなシーンあったのだろうか。
映画館で観た時は「地底に埋めてたロボットを稲妻の様な光線で起動させた」と考えたもんだ。そしたら「宇宙人があの光で乗り込んだ」と言うので違和感があったのを覚えている。
ダコタ・ファニングの初めて手にした携帯電話は共演していたトム・クルーズから11歳の誕生日プレゼントとしてもらった物らしい。
「あの誕生日以来、トムは毎年誕生日プレゼントを贈ってくれるの」との事で、そんなダコタも30歳。『ザ・ウォッチャーズ』が楽しみだ。
1951年の『地球の静止する日』のリメイク『地球が静止する日』(2008年)も好きだ。
スピード感ありまくり
宇宙戦争ってwと思いながら見始めたけれど、ウェールズが原作だったんですね。
トム・クルーズが子供たちとの接し方がわからないダメ父親で(ちょっと意外)、子供は子供で反抗期だったりして、あまり感情移入できないーという始まりでしたが、物語が進むに連れ、非常に人間臭くて楽しめました。
宇宙人より怖いのは人間じゃん!ってのはよくある流れでしたが、これはホントに暴徒がリアルで怖かった。
最後がちょっと無理矢理感が否めないけど、迫力といい、スピード感といい、とても楽しめました。
宇宙戦争?
宇宙戦争とかタイトルついてるから、もっと宇宙人と戦う話しかと思ったら、人間はほとんど戦えない、ただひたすら逃げるだけの映画。
戦争してたのは地球の微生物たち。
レイチェル、うるさっ!あと、顔が梅図かずおの漫画に出てきそうで怖い。
あと、長男うざいしめんどくさい。
農場で泊めてくれた人もめんどっ。
運も含めて、レイのサバイバー力、高っ。
何故兄があの場所で、
何故兄があの場所で、超絶頑固を発動するのか、
あの籠城してる男の人を殺す必要はあるのか?
ってゆうことが気になる。あと少しだけそれっぽい説得力のある補足を入れてくれたらノイズが減るのに…。
って思うが、冒頭の何かが来る!からの
宇宙人の出現やビジュアルにワクワクするし
ただ一般人として逃げ惑うダメトムが見れるのもいい。
でも、やっぱり兄があの状況から生還してんのは納得いかん…。
奇想天外な地球危機
実際に宇宙人が侵略してきたらこんなもんでしょう
面白かった、終わり。
劇場公開時鑑賞。原作既読。あれ、なんかそんな物議を醸すようなところあっただろうか?スルスルーって観終わったんだけど。トムさんのカッコいいシーンを期待してると、ちょっと違うことになるけど、そういうお話だしね。
不思議な満足感
スピルバーグのアナログ侵略
1953年にも映画化されたH・G・ウェルズのSF小説を、スピルバーグ×トム・クルーズの強力タッグでリメイク。2005年の作品。
昨今のハリウッド超大作の邦題は原題そのままに付けられる事がほとんど。本作も当初は原題の“ウォー・オブ・ザ・ワールド”と付けられる予定だったが、昔のタイトルのままでというスピルバーグの要望があったとか。
バリバリのハリウッドSF超大作なのにこの邦題で当時失笑も買ったが、個人的には昔ながらのちょっとB級的なこの邦題は嫌いじゃない。
尚、原題は“宇宙戦争”というより“世界戦争”の意味に聞こえるが、地球人類と火星人の“2つの世界の戦争”という意味があるらしい。
53年当時の粋を駆使した特撮技術もなかなか迫力あったが、やはり現代CGには敵わない。そりゃそうだ。
トライポッドの巨大感と蹂躙、殺人光線による攻撃…圧倒的なリアリティーと迫力とスケール。
『未知との遭遇』『E.T.』などで友好的な異星人を描いてきたスピルバーグ初の“侵略異星人”。9・11が反映されているとか。
群衆パニックはそれを彷彿させ、息を潜める地下室シーンは『JAWS/ジョーズ』『ジュラシック・パーク』などで魅せたスピルバーグのスリル演出が活かされている。
トライポッドが発する音は恐怖感を煽る。スピーディーなカメラワーク、ジョン・ウィリアムズの音楽もスリリング。
当代きってのエンターテイナーとそのベストチーム、現代技術により、往年のB級作品がA級超大作として“再侵略”した。
が…
技術や迫力は文句ナシの“A”。
しかし、肝心の中身は“B”。
幾ら原作小説通りとは言え、言わずと知れたあのオチは、呆気なく拍子抜け。これが何だか妙に本作を古臭く感じさせている。ここら辺もアップデート出来なかったものか…。
侵略SFは政府や軍や科学者などの登場人物が定番だが、本作は一つの親子。そのサバイバルを通じて我々目線を“体感”させているが、何分こぢんまりとし、話の展開に乏しい。
せっかくスーパースターのトム・クルーズを配しながら、ただ逃げ回るだけ。異星人相手に“ミッション:インポッシブル”もしない。そういやトムくん、本作でラジー賞にノミネートされたっけ…。
ダコタ・ファニングの絶叫演技は迫真だが、時々ギャーギャーうるさいだけ。
息子役の“孫悟空”も何故か軍に入って異星人をぶっ殺したいと訳が分からぬ事を言い出す。
ティム・ロビンスもただのキ○ガイ。哀れ、ヤベー奴だからとトム父に殺される始末…。
登場人物たちの言動が不可解だらけ。
こんなだから確執あった親子の和解をドラマの主軸に置かれても全くピンとも来ず共感も出来ない。
お粗末な話と登場人物描写。
迫力はあるが、異星人の攻撃も歩行型マシーンで人類を消していく。53年版では地球が侵略されるのに6日かかる計算だったが、実際はどれくらいかかる事やら…。
アナログ侵略なのは仕方ない。だって、昔から地中に埋まっていた“遺物”なのだから。アップデートもリニューアルもされず、昔と同じウィルスで死亡もこれなら説明が付く!(…なんてね)
同じ侵略SFならベタでも『ID4』の方がずっと面白味がある。
スピルバーグだって昔見たB級SFをA級現代技術を駆使して自分の手で再現したかったのさ…。
「家族の物語」という触れ込みは釣り餌。
随分と賛否が割れる作品になった。ロッテントマトの評価ではオーディエンスのスコアが42%で「否」寄り、批評家のスコアの方は75%と評価が高い。この結果を端的に解釈すれば、映画通にはウケが良く、一般オーディエンスには分かりづらかった…というところだろうか(私は決して批評家が高く評価する作品こそが良作という認識はなくて、オーディエンス側の方に高評価が偏る作品にも心寄せる者である。どっちに片寄っても、良いところがあると思っている)。
どうもこの作品は特に、スピルバーグが本当に意図していたところと、プロモーションの仕方に「ねじれ」があったような気がしている。公開時にしきりに宣伝されていた、メインとなる「家族のドラマ」の部分は、物語を引っ張るための仕掛けみたいなもので、これを餌にして客を呼び込みながら、本当のところスピルバーグが狙っているのは、安穏な日常に突如として裂け目が生じ恐怖体験に翻弄される家族とともに、観客にそれを追体験させることではないかと思われる。
ストーリーの面白さに期待し、「迫り来る宇宙人にどう立ち向かうか、どう打ち負かすか」というこの手の宇宙人侵略SFにありがちな筋書きを期待した人たちは、肩透かしを受けたようにしか感じられないだろう。そういう筋書きをスピルバーグはもはや重視しておらず、旧作のプロットは大筋でそのままにしながら、むしろ戦争やテロに類似するような恐怖体験(ここは彼の「プライベート・ライアン」が非SF作品としては極致)をSFのなかで疑似体験させる“見せかた”の方に重心を置いたのだと私は理解した。
実際、ここでのスピルバーグの演出は冴えまくっている。エンターテイナーとして、ワクワクしたり楽しませる作品を多く撮っている監督ではあるが、最初期の「ジョーズ」やエポックメイキングな「ジュラシック・パーク」といった作品でも見られるホラー的な恐怖心を煽る演出技術は傑出したものがあり、それらに匹敵するかむしろそれ以上の切迫感を出すことに成功している。特に、冒頭のトライポッドが地面から出現する前後の演出は神懸かり的で、物語に観客を引き摺り込む役割を十二分に果たしており、恐怖映画の掴みとしては完璧といっていい。
そして、原作&旧作映画からも引き継がれた、ある意味では呆気ない結末。恐怖体験が続くが故に、急な展開に尚更に「え?」という狐につままれたような気分になるのも分かるような気がするが…ヒロイックな行為によって幕引きが図られるわけでもなく、まるで当たり前のように“自然に”終息していくこの筋書きが、定型から外れた極めて特別なものであること(これはスピルバーグのアイデアではなく原作のもの。これを改変していないところにもこだわりがあると思う)…これを受け入れられるかどうかでまた評価がガラリと変わるかと。人為的なもので決着をつけたいと思いがちな人間的な欲求に挑戦しているようで、旧作映画の時から私は大好きな結末である。
追加でもう一点。この作品にあえて「トム・クルーズ」というのも、ヒロイックだったり超人的なアクションヒーロー役の方でクローズアップされがちな彼をここに使うのに違和感を感じる方もいるようだが、これまでも結構人間的で欠点の多い役も実は演じていて、この作品でのダメ親父っぷりも、彼だからより際立つような気がしている。見るからにダメ親父の役者じゃ、こうはいかないだろう。
ただのB級パニック映画
ただのB級パニック映画。
主演にトム・クルーズでを起用し、監督にスピルバーグを迎えて100億円以上の製作費を注ぎ込んでも、元がB級なのでただの無駄遣いに終わっている。
当時としては迫力ある映像が売りだったのかも知れないが今となってはこれ位のCG作品はゴロゴロ出てるのでプラス評価にはならない。
旧作はまだ観たことありませんが、こちらはリメイク版。 突然の宇宙人...
トム・クルーズが愛する可愛い娘ダコタ・ファニング連れで、ひたすら敵から逃げまどい父親らしくなる
スティーブン・スピルバーグ監督による2005年公開の米国映画。原作はH・ウエルズ、脚本はジョシュ・フリードマン、デヴィッド・コープ(天使と悪魔、等)。撮影がヤヌス・カミンスキー(シンドラーのリスト、プライベート・ライアン、等)、音楽はジョン・ウイリアムズ。
出演は、トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウイン、ミランダ・オットーら。
宇宙人による強力な攻撃の迫力有る映像はお見事。予め地球に埋めておいた兵器トライポッド及び宇宙人の造形も素晴らしい。
トム・クルーズの娘役デヴィッド・コープの演技、可愛いらしさも最高。父役トム・クルーズが親権無いが愛する娘とひたすら逃げまどい親らしくなっていく展開がメインで、息子は途中いなくなってしまい、おざなりに最後生きてたというのも、娘と一緒に見たこともあり、悪くはない。
ただ最後、地球における微生物の存在意義を示すのは良いが、宇宙人が地球の微生物に免疫が無く、皆死んでしまうというオチにはリアリティは感じられず。これだけ高度な武器を有する計画的な知的生命が微生物に存在に備えがないとは、とても思えなかったから。原作にまあ忠実とは言え、ここの設定は何とか変えて欲しかった。
全98件中、1~20件目を表示