V フォー・ヴェンデッタのレビュー・感想・評価
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スミスが現れた。スミスが現れた。スミスが現れた・・・
イギリスの近未来は独裁国家となっていた。ナチスのハーケンクロイツをイギリス国旗の中に埋め込んだような国旗によって、おどろおどろしいまでの威圧感をもった独裁者サトラー議長。夜間外出禁止、徹底した情報操作、コーランを持っていたらその場で処刑。テロによって崩壊したアメリカは、もはや“アメリカガス臭国”でしかない。そんな腐りきった政治のイギリスに、1605年に実在したアナーキスト、ガイ・フォークスを模倣した“V”(ヒューゴ・ウィーヴィング)という仮面の男が現れる。11月5日は彼が処刑された日。その記念すべき日に権力の象徴である建物を爆破することが究極の狙いだ。
果たして“V”は単なるテロリストなのか?それとも世直し必殺仕事人か?などと興味津々で彼を見つめ、彼と関わってしまった女性イヴィー(ナタリー・ポートマン)の目線でファシズムの非道さを思い知ることになる。ところが最初は“V”の個人的な復讐劇。何やらガス室ならぬウィルス室で人体実験されていた過去と、生物化学兵器などの事件が絡んできて、近現代における風刺にもなっている。
イヴィーが捕まって拷問を受けるが、“V”の居所については黙秘を続け、肉体的にも精神的にも成長を遂げ、同性愛のため迫害を受けた女性の手記を読んでさらに世の中への不満を募らせる。『レオン』以来、鍛えることが彼女を美しく見せてくれるし、頭を刈られても美しさに変わりはないポートマン。仮面の男に恋心を抱く心情は『オペラ座の怪人』に負けないくらいなのです。
圧巻は、増殖した仮面と爆破とV花火のシークエンス。そして、「ダンスのない革命なんて、クリー○を入れないコーヒーと同じだ!」と言ったかどうかは知らないですけど、仮面をつけているのに心理描写が見事なエージェント・スミスに拍手喝采です。欲を言えば、全体的に民衆が苦しめられてる様子をもっと描いてもらいたかったところでしょうか・・・
結局、テロとは?ファシズムとは?革命とは?といった答えは明確にされませんが、レバーをイヴィーに托したことが、映画を観る次世代の人へのメッセージだったのかもしれません。
イチヴァン好き
そもそも万人ウケせん作風やけども、
それが故、ハマる人にはハマるのかと
それがしも
学生時代に観た際は
Vのメッセージを理解できずにいたが
その残像は色濃く残っており
社会人そこそこになり再鑑賞し
Vの"理念"に胸を打たれたっきり
それから年一くらいのペースで観てしまうま
字幕と吹替えそれぞれ味があって良いんだが、
菅生隆之(Vの吹替え)の声が好き
あの声とヒューゴ(V役)の立ち振舞いの融合がタマラン
また観たくなる。
(吹替5回、字幕1回、字幕あり吹替1回)
もしハロウィンで仮装するなら
私は迷いなくAmazonで衣装一式揃え、
Vになりきるだろう。
ただし、
人ごみ嫌いの私が、
自己顕示欲に翻弄された
ミイハア日本人の年に一夜の祭典に
赴くことがあれば、の話だが…
さっぱり分からなかった
おうち-36
DCだと知らずに見たら、最初にDCテロップが出て、アメコミのノリでいけばいーのねーと思ったら、結構ダーク。
華麗なはずのアクションシーンはなぜかスローモーションだったりと、
ウォシャウスキー兄弟は、アクションよりもドラマとして取りたかったのかな?って感じ。
ナタリーが坊主になるまでちょっと時間があるので、ロリファッションのナタリーなど綺麗なナタリーが拝めます。
かわいすぎるわ。
てか坊主でも反則なくらい綺麗なんだけどね。
ほんとに綺麗な人って額縁いらないんだ!っていう。
綺麗すぎて目立つから、すぐ捕まると思うんだけど笑
逆にヒューゴ・ウィーヴィングの顔は最後まで出てこないのですが、もうアノニマスとヒューゴがもともと似てるので、顔見えなくてもいっか←
ストーリーは難しすぎることもなく、だれることなく見れますが、ウォシャウスキー兄弟監督だからこそのアクションシーンがもうちょいあってもよかったかなぁ。
4.8
英国に長く住んでいたため、ガイ・フォークス事件を切り口にした物語は...
英国に長く住んでいたため、ガイ・フォークス事件を切り口にした物語は親しみやすく、非常に楽しめた。
ガイ・フォークス事件を学んだ当時は、ガイ・フォークス一味が憐れな集団という感想しか持てなかったが、その事件を本作のようなヒーローを生み出すイベントとして位置付け、物語を膨らませたことで、ガイ・フォークス事件の特異性を感じることができ、面白かった。ロンドンっぽい雰囲気や英国人っぽいセリフ回しも良かった。
一方で、コミック原作というのもあり、ストーリー展開に緻密性が欠けていたり、説明不足な点があるのも否めない。なので、イギリスの文化や歴史を多少知った上で、本作を観ることをオススメしたいと思う。
2015年の今
あんなお面なのにかっこいい
良くも悪くも暗い…?
リメンバーリメンバー
独裁者が支配する全体主義国家にガイ・フォークスの面をつけたダークヒーロー「V」が現れテロ活動を行う、
ある事件をきっかけにVと面識を持った国営放送局に務めるイヴィーはVの起こす騒動に巻き込まれていく
なんといっても言葉の選び方がよい、原作のアラン・ムーアがクソ偉大
映画としてはガイ・フォークス(ヒューゴ・ウィーヴィング)、ナタリー・ポートマンが非常にいい演技をしている
アクションも目をみはるような戦闘シーンが効果的に物語を盛り上げる。
音楽や象徴的なVも良い演出である
テンポも良く、物語がジャンジャン進んでいく
それでいて置いてけぼり感を食らうこともない。
だが、作品の醍醐味である思想に関する発言が日和っている
おもしろみが大きく削られる結果になっている
一流の映像と演出だが、幼稚な話
総合:60点
ストーリー:30
キャスト:75
演出:80
ビジュアル:80
音楽:75
随分と幼稚な展開だったのでアメリカの漫画のようだと思ったら、イギリスの漫画が原作だそうだ。仮面の男は自由に爆弾を作ってどこにでも仕掛けられるし、神出鬼没でどんなところにも行けるし、使われていない地下鉄を一人で路線を延長して電車を走らせる力までもあって、いったいどこからそれをする能力と金が出てきているのか。バットマンのように協力者もいる大金持ちだったという設定ならばまだ納得できたのだが。
意外と多くの人がこの作品を支持しているようだが、いくら娯楽作品といえども、この幼稚で無茶苦茶な物語の展開にはとてもついていけない。映像や演出がかなり良かっただけに惜しい。同じ映画を作るにしても、金をつぎ込むのならばもう少しまともな原作を選べば良いのにと、脚本の悪さがもったいない気がした。
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