劇場公開日 2007年4月22日

「一風変わったダークヒーロー。勿体無い。」V フォー・ヴェンデッタ アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0一風変わったダークヒーロー。勿体無い。

2021年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

Vのキャラは非常に上手く、一気に引き込まれる。表情は一切見えない為、声と身振りでの演技、一瞬の”間”の取り方が絶妙で心情を上手く表現。魅力的な言葉遣いと台詞回しも秀逸で、仮面姿なのに妙な愛着というか親近感を覚える。

イヴィー役ナタリー・ポートマンをメインに、ストーリーはどんどん展開していくのだが、、、Vとの関係性を物語内で理解しきれないまま、結局最後まで物語に置いて行かれてしまった。

Vが一人で”事を起こす”には若干無理がある設定。鑑賞者に納得させる、あと30分が欲しかった。全てにおいて、切っ掛け、動機付けが足りなく、ただただ勿体ない。

映画を通して、伝えたい要素は、何となく分かる。伝えたい、観せたい事が多過ぎて散らかった印象。独裁、復讐、革命、ダークヒーロー、希望、、、内容は良いだけにもっと絞って魅せて欲しかった。

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アル