劇場公開日 2001年2月10日

アンブレイカブル : インタビュー

2001年2月1日更新

ブルース・ウィリス インタビュー

(聞き手:渡辺麻紀)

俺のこれからの映画は全部ナイトにやってもらいたいよ

ブルース・ウィリス
ブルース・ウィリス

「アルマゲドン」のあと「もう誰かを蹴散らすような映画はごめんだ」なんて発言し、以来、アクションものから遠のいているブルース・ウィリス。そんな彼が盟友と認めているのがシャマランだったりするのだ。

「『アンブレイカブル』の主人公は俺なんかじゃない。ナイトの書いた脚本そのものが主人公でありスターなんだ。俺は脚本を読んで、その素晴らしさに興奮してしまい、一刻も早く仕事にとりかかりたくなった。だから毎日、撮影準備で忙しいナイトに催促電話をかけまくったんだよ」

気まぐれでわがままなんて言われているブルースだけど、ことシャマラン映画&シャマランになるとそんなようすはみじんもない。手放しで映画を褒め、シャマランにラブコールを送る。

「いまのハリウッドを見てくれよ。ベストセラーの映画化か、むかしの人気TVシリーズや傑作・名作のリメイクばかりじゃないか。ちょっといま風に味付けするだけで金儲けが出来ると思ってるんだ。でも『アンブレイカブル』はちがう。そんなのに属してない、まったくのオリジナルであり、ユニークだった。しかも、手直しなんて必要のない素晴らしい出来映えだったんだ。変える必要があったのは上映時間の調整のための編集だけさ」

まさに絶賛状態。が、これだけ褒めてもまだ足りないらしく、こうも付け加える。

「わかるかい? 『シックス・センス』でナイトと仕事をして、役者と監督としての信頼関係、そして友情も生まれたんだ。だから今回の仕事は、まさに驚異的なレベルの信頼関係のなかで始まったんだよ。俺とナイトは、俺の演じるデビッド・ダンというキャラクターについてとことん話し合った。彼の考え方からちょっとした仕草まで話し合い、ふたりでそのキャラクターを作り上げていったんだ。そして完成した映画を見ると、そこに俺たちの苦労と努力がちゃんとかたちになって表れていた。いいかい、これは普通のことなんかじゃない。まったく驚くべきことなんだ。嬉しかったよ、ほんとに」

力説しまくりのブルース。そこまでいうなら、これからの作品すべて、シャマランに任せたくなっちゃうんじゃあ…。

「ああ、その通りだよ。俺のこれからの映画は全部、ナイトにやって貰いたいとマジで思っているよ。そのためには、まず彼にデスクについてもらって新しい脚本を書いてもらわなきゃいけないな(笑)」

失礼しました。(ほぼ?)本気だったんですね。確かにブルースはシャマランと出会って昇り調子。ヒット作をモノしてるだけではなく、アクションもの以外でもやっていけることをちゃんと証明し、今回だって難しいキャラクターをこなしている。もしかして、ブルースとナイト、ふたりの関係こそが<アンブレイカブル>だったりして。

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