劇場公開日 2001年4月28日

トラフィック(2000)のレビュー・感想・評価

全29件中、21~29件目を表示

4.0心が痛いリアリティとファンタシー

2018年7月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アメリカ社会が麻薬に蝕まれ苦しむ姿は、この映画から約20年経っても少しも変わらない
麻薬問題をあつかう映画なのに小さな子供達が良く画面に映りそのかんだかい声が耳に残る映画だ
その子供達は今成人しているだろう
そのうち一体どのくらいの子供達が麻薬中毒者になってしまっているのだろうか?
子供達を守れ、誇るべき米国社会はメキシコのように崩壊した社会に転落してしまうぞとの悲鳴が聞こえる
ラストシーンの夜間照明が設置されたメキシコの公園
暗くなってもそこで野球をして遊ぶ子供達の姿と見守る家族達
それは転落した国の中でも、たった一人であっても、誘惑や脅迫に揺るがず戦い抜けば、そのような地獄の底からでも子供達を守り次世代に繋げ再生していくことは可能なのだとのメッセージだ

リアリティは麻薬組織、対策捜査の状況もさることながら、家庭内の麻薬戦争の描写にこそ嘘の無い迫真さがある
出張から帰った夫を車で迎える妻
疲れ果てて家路に向かう車中の口論
麻薬のような深刻な話ではないが、子供達が反抗期で荒れた時代の自分達家族の記憶と繋がる
身の丈で米国社会の痛みを共有する映画だ

しかしファンタシーなのだ
娘の転落を救うこと、本当の自分の仕事は娘のそばに寄り添うことにあるとホワイトハウスでの記者会見で悟る父親
メキシコの照明の付いた公園で次世代の子供達が野球を楽しむ
そんなことはファンタシーだ

それがわかっているから余計に心が痛いのだ

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あき240

4.0悪顔名優ベニチオ・デルトロ!

2016年5月12日
フィーチャーフォンから投稿

悲しい

知的

難しい

俳優達の演技で勝負している感の強い作品。

シンプルな映像とは裏腹に複雑に進行する場面構成。
一時も目がはなせない。油断するとホントに置いていかれる(笑)

99パーセントの悲しみと1パーセントの希望が心に響く映画。

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にゃんた

4.0麻薬流通

2015年4月10日
Androidアプリから投稿

知的

麻薬を中心に絡み合う人々。メキシコ、ワシントン、カリフォルニアでの話が同時進行。
B. デル・トロのゲイの演技が印象的。

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pazoo

4.0久しぶりに

2014年10月4日
iPhoneアプリから投稿

幸せ

見た。ガーディアンズを見てベニチオが出てた事に驚きと嬉しさのあまり。この作品のラストシーンはホントにいい。なんかドン底から這い上がって見た光みたいで。しかし妻、と言うか妊婦は強し☆

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がい

4.02回目でやっと理解

2014年7月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

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チヌテ

4.5「どうしよう?」「どうする?」×2←お気に入り

2012年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

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ゼリグ

4.5スティーブン・ソダーバーグ!!

2009年7月20日
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

いくつかの話が同時進行で進んでいくので少し難しく感じられる方もいらっしゃるかもしれませんがそれを踏まえてみればわかりやすいかと思います。

人の心も肉体も蝕んでいく麻薬を色々な目線からとらえています。売る側も買う側も結局は麻薬に蝕まれてしまい人間はなんて弱い生き物かと考えさせられます。

スティーブン・ソダーバーグ監督、彼の作品はとても深いです。オーシャンズシリーズ以外にも素晴らしい作品がたくさんあるので一度チェックして見てください。

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ようすけ

5.0映画好きでよかったって思える作品です

2009年7月19日
鑑賞方法:DVD/BD、CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

とてもとても、ほんとうにとても素晴らしい作品です。こういう作品に出会えると、おおげさですが生きてて良かったって思えます。

監督はスティーブン・ソダーバーグ。「セックスと嘘とビデオテープ」でカンヌ・パルムドールを最年少で取ったアメリカ人で、それから長いスランプを経験されました。本作は、長い停滞から脱して本物の監督に変身した記念すべき作品です。

内容は、ドラッグ取引(=トラフィック)を巡っての群像劇。北米自由協定(NAFTA)が皮肉にも追い風になって巨大産業になった麻薬ビジネスが、アメリカとメキシコのアングルから多角的に描き出されます。それぞれの世界で苦闘する人間たちがそれでもと心に温める「希望」が、エンディングに向かうにつれて活き活きと浮かびあがってきます。

映像の調光が素晴らしく、まるで美術館に来たかのような美しい表情が、ストーリーが重苦しくなるのに対比して、色々な人から見えてくるようになります。とくにベネチオ・デルトロのエンディングの表情は最高です。

ソダーバーグのストーリーテリング術には最先端の哲学が色濃く影響していて、「物語」という概念は従来のものから刷新され、この世界の新しい見方を提示しています。それ以降の映画の多くが本作に影響を受けていることがよく分かりました。

目の覚める映画でした。

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あんゆ~る

5.0麻薬密売を巡る群像劇

2009年3月3日

興奮

難しい

麻薬取引の闇売買ルート(トラフィック)とそれを巡る人々の群像劇。

多くの登場人物が出てくるんですが、誰が主役ということはなく、全員が主役であり脇役であり【トラフィック】の一部であるというところが面白いです。

複数の場所の複数の物語が同時進行的に進んでいくので、油断していると話についていけなくなるかもしれません。
とは言え、最後までグイグイと引っ張っていく力強さのある作品だと思います。

この作品を観ると、麻薬という物がどれだけ一般社会に入り込んでいるのか?ということを考えさせられて、暗い気持ちになります。
ただ一つ。ラストシーンだけは『救い』がありますね。

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だいすけ
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