劇場公開日 2003年5月17日

「オスカー俳優の競演」めぐりあう時間たち kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0オスカー俳優の競演

2020年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 映画館ではリピート割引という企画があった。そのくらい何度も観なきゃこの映画の良さがわからないよ!と挑戦状を叩きつけられているような気がしてムカついた。ニコール・キッドマン演ずる作家ヴァージニア・ウルフが入水自殺を図るシーンからスタートするが、自殺を中心とした「死」をテーマにするのなら、自殺が美しいという結論に達するものと受け止められる。ジュリアン・ムーアのストーリーもエイズ患者と向き合ったメリル・ストリープのストーリーも素晴らしいものであるから、このサンドイッチの構成には疑問を抱いてしまいます。

 3つのストーリーがラストで有機的に結びつくのだと予想していたのだが、そうしたファンタジーの要素が全くない硬派の映画という印象でした。役者の演技は素晴らしいが、オスカーを獲得したのがキッドマンだけというのも納得いかない。エド・ハリスやジョン・C・ライリーの影で支える演技が好きだった。

【映画館にて】

kossy
きりんさんのコメント
2021年4月30日

同意。オスカーは3人に渡してこその本作品と思います。

きりん