劇場公開日 2005年11月5日

TAKESHIS'のレビュー・感想・評価

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3.0集団ドッペルゲンガー

2024年7月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

難しい

監督と脚本は『みんな~やってるか!』『3-4x10月』『菊次郎の夏』『Dolls(ドールズ)』『監督・ばんざい!』の北野武

売れっ子芸能人のビートたけしと売れない俳優の北野武はそっくりさん

シュールレアリズム
狂気じみた演出と編集

一人二役はたけしだけでは無い
共演者の多くが何役もこなしている
違う形で何度も出てくる

六平さんにも何役もやらせてほしかったがスケジュールの都合か?

京野ことみが乳房を披露
しっかり悶える芝居は好印象

AV女優の小森未来が出演している
浜辺のロングショットで京野ことみが新体操をしているように見えるが実際は吹き替えで新体操選手の経験がある小森未来が演技披露している
小森未来はクラブのシーンで裸になりレコードの吹き替え?でオッパイをスクラッチされている

コント300キロも各所で登場
コンビニで立ち読みしたあと褌姿で謝っている
相撲のまわし姿になり巨大な芋虫でヨイトマケしている
浜辺でもやはりまわし姿で機動隊の盾を持ち射殺されている

道路にたくさんの死体が転がっていてそれを避けながらタクシーを走らせるわけだが助手席で女形メイクの早乙女太一がそれを見てニコニコしているのが印象的

久々に観たが『監督・ばんざい!』と同様に嫌いじゃない
星5や4を与えられないが星1星2の作品ではない
娯楽作品として及第点に達していると自分は判断した
レビュアーとして評価するにあたって原作リスペクトとか社会的テーマはさほど重要ではない
映画はあくまでも娯楽だ

配役
コンビニでバイトしている売れない俳優の北野武にビートたけし
大物タレントのビートたけしにビートたけし
たけしの愛人に京野ことみ
武が住むアパートの隣人のチンピラと付き合っている女に京野ことみ
貢いだカネを返せとたけしを罵る雀荘の女に岸本加世子
武が演技する前にラーメン屋のオヤジのイメージに合わないとバッサリ切るオーディションの審査員に岸本加世子
パンを大量にカゴに入れそのまま店を出ようとしたコンビニの不審な客に岸本加世子
クラブの客に岸本加世子
砂浜の女に岸本加世子
銀行の客に岸本加世子
たけしのマネージャーに大杉漣
タクシーの運転手に大杉漣
たけしの同期のタレントに寺島進
武が住むアパートの隣人のチンピラの寺島進
テレビ局の衣装部に渡辺哲
売れない俳優に渡辺哲
ラーメン屋の頑固オヤジに渡辺哲
テレビ局のディレクターに津田寛治
銀行の客に津田寛治
砂浜の学生運動家に津田寛治
スタジオの照明に森下能幸
オーディション審査員に森下能幸
銀行の客に森下能幸
砂浜の学生運動家に森下能幸
ヤクザの若に石橋保
ラーメン屋の店員に石橋保
砂浜の着流しヤクザに石橋保
銀行員に石橋保
若を慕うヤクザに國本鍾建
銀行員に國本鍾建
砂浜の着流しヤクザに國本鍾建
雀荘の客に上田耕一
オーディションの審査員に上田耕一
銀行の客に上田耕一
機動隊員に上田耕一
オーデションの助監督に芦川誠
銀行の客に芦川誠
砂浜の学生運動家に芦川誠
おかまのメイクに仁科貴
コンビニの客に仁科貴
浮浪者に仁科貴
雀荘の客に久保晶
銀行の客に久保晶
機動隊員に久保晶
雀荘の客にビートきよし
銀行の警備員にビートきよし
アパートの住人にビートきよし
クラブの司会者にビートきよし
機動隊員にビートきよし
ヤクザに高木淳也
銀行員に高木淳也
たけしの運転手に武重勉
古い雀荘の客に武重勉
オーディションの役者に武重勉
ラーメン屋の客に武重勉
銀行員に武重勉
砂浜の学生運動家に武重勉
太一のマネージャーに西沢仁太
新聞の勧誘員に西沢仁太
テレビ局のA・Pに太田浩介
オーディション審査員に太田浩介
銀行の客に太田浩介
砂浜の学生運動家に太田浩介
テレビ局のプロデューサーに木村彰吾
クラブの司会者に木村彰吾
立看板の男に木村彰吾
たけしの追っかけの女に河内浪江
銀行の店員に河内浪江
オーディションの審査員に河内浪江
金持ちに馬場彰
雀荘の店主に馬場彰
銀行の店長に馬場彰
機動隊長に馬場彰
ラーメン屋の頑固オヤジに住吉正博
たけしのマンションの管理人に住吉正博
たけしのマンションの住人にゾマホン
謎のヘッドライトの黒人にゾマホン
ラーメン屋の店員にゾマホン
砂浜の学生運動家にゾマホン
大物歌手に美輪明宏
芝居の入墨彫り師に六平直政
コント300キロの松村邦洋
コント300キロの内山信二
女形の天才少年に早乙女太一
たけしの相手役に小森未来

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野川新栄

2.0良くはないが…

2023年7月4日
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映画としてはあまり面白く感じなかったが車の運転をしてたら地面に人が転がっていて踏まないよう進む夢を映像に描いていてそこは良かった。

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aaaaaaaa

3.5北野映画 meets デヴィッド・リンチ and つげ義春

2023年1月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

たけしさん影響うけたのかな?

リンチ的な世界観に挑戦してみたかったのかな?

タイトルどうり、不可思議で、脈絡ない展開やシュールな映像の連続。

夢か現実か分からないような世界観。

賛否両論だそうですが、そりゃそうだわな…と(笑)

僕は、リンチも、つげ義春も、好きなので、この世界観は好みです(笑)

好きな方は好きでしょう。

仮タイトルは、フラクタル。

意味が気になった方は、ググって下さい。

やっぱり天才だな(笑)

評価は、3.5と4の間。

面白かった♪

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RAIN DOG

4.0万物が等しく無価値な空間で、オイラは一体誰なんだ?

2022年12月18日
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北野武という監督は、監督である前にビートたけしというお笑い芸人である。お笑い芸人は社会や大衆の固定観念を基点にズレや反転といった差異を生み出す。そしてそれが笑いという現象に結実する。要するにお笑い芸人は常に社会や大衆を裏切り続けなければいけない。社会や大衆を常に裏切り続けたいという熱意が人をお笑い芸人という職種へと向かわせる、と言い換えてもいいかもしれない。

だからたとえそいつが何かの弾みで映画を撮ることになったとしても、さらに金獅子賞を受賞することになったとしても、はたまた興行収入30億を叩き出すことになったとしても、そうした地位や評価に安住することは許されないし当の本人が許さない。安住は笑いから最も遠い概念だから。

北野は演芸場やテレビの雛壇のみならず、映画というフィールドにおいても常に観客を裏切り続けることに腐心した。『その男、凶暴につき。』では深作欣二が血気盛んな雰囲気で撮り上げるはずだった脚本を内面の欠落した人間同士が無意味な殺戮を繰り広げるサイコホラーに仕立て上げた。『みんな〜やってるか!』ではそれまで築き上げてきたアート志向を一切合切かなぐり捨て、露悪と下ネタにまみれたナンセンスコメディを好き勝手展開した。そして本作の直前に撮られた『座頭市』では、「座頭市=勝新太郎」あるいは「映画監督・北野武=金獅子賞を獲った芸術映画家」という定式を破壊すべく、北野本人が金髪の盲目剣士となって派手なアクション活劇を演じた。

この『座頭市』は思いのほか大衆に受け、北野作品で最も興行収入の高い作品となった。北野がかつて批評家筋に向かって「ちったぁ興行収入に影響するようなこと言えねーのか!」と苦言を呈していたことからもわかるように、本作のヒットは本来であれば喜ばしいことである…はずなのだが、ヘソ曲がりの北野はこんなわかりやすいアクション活劇がわかりやすく流行ってしまう日本の映画シーンに辟易する。

そこから3作にわたって北野の作家的自意識をめぐる難解で奇矯な芸術3部作が幕を開けるわけだが、本作はその第1作目にあたる。

物語らしい物語はなく、売れない役者志望の北野(以後金髪たけし)が現実と虚妄の境界線を幾度となく切り裂きながら自意識の無限回廊をあてどなく突き進んでいく。本作では各登場人物がそれぞれもう一人別の役を演じており、しっかり見ていないと誰が誰なのかわからなくなる。

ゆえに当然、本作を見た多くの人間が困惑したし、それまでは一貫して北野作品を称賛してきたヨーロッパの映画シーンもこれには閉口せざるを得なかった。いちいちエビデンスを挙げるまでもなく、このサイトでの本作の評価の低さが端的にそれを示している。カンヌでこれが上映され終えた瞬間なんか面白おかしくてたまらなかったに違いないだろうな。

とはいえ北野がたったそれだけのためにわざわざこんな妙ちくりんな構造の映画を撮ったとは思えない。じゃあ結局この映画は何なんだ?というと、それは北野武のきわめて個人的な戦いの軌跡なのではないかと思う。

北野武は東京の薄汚い下町に生まれ、父親はしがないペンキ職人だったという。しかし高校〜大学時代に新宿界隈に出入りしていたところ、ひょんなことからお笑い芸人になり、あれよあれよという間にお茶の間の顔、あるいは日本を代表する大富豪へとのし上がっていった。アメリカンドリームならぬジャパニーズドリームだ。

しかし北野はそこに実力以外の要素が多分に混入していたことを虚心に認める。もし新宿界隈にいなかったら、もしお笑い芸人にならなかったら、そうした無数の偶然が重ならなかったなら、もともとが貧乏暮らしの自分に光明が差し込んでくることは未来永劫なかったかもしれない、という。当時既に売れっ子だったにもかかわらず「夢は捨てたと言わないで 他にあてなき二人なのに」などと売れない芸人の哀愁と感傷をアクチュアルに歌い上げる「浅草キッド」を作詞したことからもそのことは窺える。

ゆえに本作の金髪たけしは、ありうべき世界線の北野本人であるといえる。金髪たけしとは、もしかしたら50や60になっても小汚い和室のワンルームで孤独に生活を送る社会的弱者に落ちぶれていたかもしれない、という北野のオブセッションの受肉体なのだ。

天運によってたまたま成功できただけかもしれない、という北野の疑念は、金髪たけしのような反-自分的な存在を生み出すのみならず、現在の自分自身をも侵犯する。本作には金髪たけしとは別に、現実世界の北野本人として劇中に売れっ子タレントの黒髪たけしが登場するのだが、彼の存在は映画の進行とともに次第に希薄になっていき、最後には金髪たけしと見分けがつかなくなる。

ここへきて「天運によってたまたま成功できただけかもしれない」という疑念は、より実存的な深みに落ち込んでいる。要するに、金持ちとか貧乏とか運が良いとか悪いとか、そんなのは結局のところ周縁的なものでしかなく、本当に重要なのは、それらを全て捨象したときに析出する「自分」がいかなるものであるのか?あるいはそもそも「自分」などというものが本当に自分の中にあるのか?という素朴だが実存的な不安だ。

そして北野は先述の通り、現在の自分(黒髪たけし)と可能世界の自分(金髪たけし)を対消滅させることによって何らかの化学反応をカメラの前に現出させようと試みた。思えば過去作への自己言及の多さも、過去の栄光を等しく無価値なものとして放り出す作業だったのかもしれない。序盤の米兵との睨み合いは初主演作『戦場のメリークリスマス』に酷似しているし、金髪たけしの部屋に貼ってある架空の映画ポスター『灼熱』は、もともと北野監督が『その男、凶暴につき。』につけるはずだったタイトルだし、どこかのスタジオに造られた沖縄式家屋は『ソナチネ』を彷彿とさせる(しかし主人公の男は『ソナチネ』の村川のように潔く引き金を引けない)し、冗長なタップダンスシーンは『菊次郎の夏』の後半部や『座頭市』の再演だ。

とはいえ結局のところ彼の戦いに明確な決着がついたとは到底思えない。序盤シーンとラストシーンを円環化させることで実存の問題を無理やり脇へどけたといった感じだ。北野自身も本作を失敗作であると明言してしまっている。しかし私としては、自身のあらゆるキャリアを放り捨ててでも実存の問題へ切り込もうとする北野の狂気を評価したい。また「キャリアの放り捨て」という社会や大衆に対するある種の裏切りに彼のお笑い芸人としての欲望が重なったことで、演出や編集に今まで以上の熱気と外連味がこもっていたようにも感じた。意味不明でも普通に映像として、あるいは運動として面白いから最後まで見れてしまうのが北野映画の素晴らしいところだ。

さて、彼のこの実存への問いは以降『監督、ばんざい!』『アキレスの亀』にわたって吟味されていくことになるわけだが、その辺の詳細はちょっと見直してみないとわかんないっすね…

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因果

3.0んー、、、思い付き+自己愛×ドンパチ

2021年4月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

キタノ映画はけっこう(コンプリート率の低い私にしては)観てます。特に好きなのは、、定番だけどキッズ・リターンと座頭市と、あとなんだろうなぁ、、好きだったんだよね、一時期。

3、4年ぶりに観たんですけど、、けっこう苦痛でした(汗) 途中の"タップダンスお披露目会"ぐらいから眠かった。

言葉にすると、名声と評判と重圧と「使ってくださいよぉ~」って言ってタカってくる連中と、本妻と愛人と「世界のキタノになってしまった自分」と「いやいやまだまだ俺はビートたけしだと言いたい自分」とドンパチの世界、あ、あとタップダンスの世界をすべて一つの鍋で煮立たせたような、そんな映画ですね。

(ちなみに岸本加代子(HANABIでお馴染み)が妻、ヒロイン役の京野ことみが愛人のメタファーっていう風に読んでるんだけど、これ間違ってるかしら)

ところどころ、「…で?」っていう演出が多いんだよね。たとえば、DJのスクラッチングと女性の乳頭をいじる動きをオーバーラップさせたり。ドンパチのシーンで銃口の光が空に上がって北斗七星やオリオン座になってみたり。なんかこう、、思い付きをそのまんま採用してそうな演出。

三輪さんの唄がちょっと勿体無く思える、、タップダンスも、かっこいいのは分かるし身内を使いたいのも分かるけど、発表会になってしまってるのが残念。結局ドンパチなんだよねー、、ってずっと思い続けなければならない後半部分もねー、、

しかしまぁ、、自作品へのオマージュはけっこうありますし、ファンには堪らないかも? 京野ことみの、キタノブルーのワンピもね。

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yolanda

4.5監督の創作への意欲

2020年6月3日
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言葉にするでもない感覚的な部分で感ぜられる映画作品は大好きです。自己倒錯とそれに比例する時系列の倒錯。虚構と虚構が行き来する中で混沌とする全体像はボヤけ、捻れ、抽象度を増す。
こうして観る者を混乱させる意図があって狙い通りそれがハマるのは中々難しいはず。
「一見理解できない作品」を創るのと「ただ理解できない作品」を創るのとでは全然違うと思う。前者の方は言葉通り、初見はよく分からないけれども、見る度に理解度が増す映画。それに対して後者は何度見たって変わらない。
意味があるかないかではなく、理解できるかできないか。又は感じられるか否か。
そもそも何においても「意味」を求めること自体が非芸術的なんじゃないかとも思ってみたり。

とにかく、結果を残しているたけしさんのような人がこうした実験作に挑むのはリスキーだと。
フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」に影響を受けているのではないかという推測もあるけれども、それにしてもやはりこうした作風においてコミカルなテイストを混ぜ合わせることができるのは唯一無二。
TAKESHIS’ タケシス たけ死す?

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@Ryota_yade27

1.0ビーチクカイデー

2018年4月20日
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寝られる

京野ことみのビーチクカイデーw この作品以来、彼女のメディア露出は減ってしまった...

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風魔鬼組頭

0.5わけわからん

2016年10月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

すみませんよくわかりませんでした。が、たけしの頭の中を描いた作品なのだと思った。もしも自分が違う人生を歩んでいたら?そっくりな自分が、本当の自分。

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いつこ

2.5迷走中

2014年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

迷走中の作品なのだろうか。監督として評価が上がると、逆に好きなものを撮りにくくなっていく中で、ある種あがきのような作品に思える。
自分自信、北野監督への期待のベクトルがあるから、低めの点数になっており、作り手に観る側のエゴを押しつけている一員なのだと認識してしまった。

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佐ぶ