劇場公開日 2005年11月5日

「んー、、、思い付き+自己愛×ドンパチ」TAKESHIS' Jolandaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0んー、、、思い付き+自己愛×ドンパチ

2021年4月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

キタノ映画はけっこう(コンプリート率の低い私にしては)観てます。特に好きなのは、、定番だけどキッズ・リターンと座頭市と、あとなんだろうなぁ、、好きだったんだよね、一時期。

3、4年ぶりに観たんですけど、、けっこう苦痛でした(汗) 途中の"タップダンスお披露目会"ぐらいから眠かった。

言葉にすると、名声と評判と重圧と「使ってくださいよぉ~」って言ってタカってくる連中と、本妻と愛人と「世界のキタノになってしまった自分」と「いやいやまだまだ俺はビートたけしだと言いたい自分」とドンパチの世界、あ、あとタップダンスの世界をすべて一つの鍋で煮立たせたような、そんな映画ですね。

(ちなみに岸本加代子(HANABIでお馴染み)が妻、ヒロイン役の京野ことみが愛人のメタファーっていう風に読んでるんだけど、これ間違ってるかしら)

ところどころ、「…で?」っていう演出が多いんだよね。たとえば、DJのスクラッチングと女性の乳頭をいじる動きをオーバーラップさせたり。ドンパチのシーンで銃口の光が空に上がって北斗七星やオリオン座になってみたり。なんかこう、、思い付きをそのまんま採用してそうな演出。

三輪さんの唄がちょっと勿体無く思える、、タップダンスも、かっこいいのは分かるし身内を使いたいのも分かるけど、発表会になってしまってるのが残念。結局ドンパチなんだよねー、、ってずっと思い続けなければならない後半部分もねー、、

しかしまぁ、、自作品へのオマージュはけっこうありますし、ファンには堪らないかも? 京野ことみの、キタノブルーのワンピもね。

yolanda