「パワーを持ってしまった男の《切ないラブストーリー》」スパイダーマン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
パワーを持ってしまった男の《切ないラブストーリー》
「スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホーム」を観ました。
すると初代スパイダーマンのトビー・マグワイアが
思いがけなく登場しました。
「スパイダーマン」の一作目と2作目が特に大好きでした。
弱虫で目立たない高校生ピーター・パーカーが大学に見学に行った際に、
遺伝子操作された蜘蛛に噛みつかれて、翌日ピーターは凄い視力と
パワーを持つ蜘蛛男スパイダーマンに変身してしまうのです。
手からネバネバした糸が出て来て壁を駆け上がり、
遠くのビルへとひとっ飛び。
いじめっ子をのしちゃったり、ビル火災で赤ちゃんを救助したり、
与太者に絡まれるMJを助けたり、
強力なパワーの持ち主になってしまうのです。
MJとは隣家の娘メリー・ジェーン・ワトソンの略称。
ピーターの意中の人です。
そしてヴィランは親友の父親で軍事会社の社長で科学者。
事業に行き詰まり開発した新薬を自ら服用。
凶悪な別人格を持ったグリーン・コブランに代わってしまうのだ。
このグリーン・コブラン。
新作でも強力なヴィランなんです。
すっかりウィレム・でフォーのことなど忘れ切っていました。
ピーターに殺されて魔界を彷徨っていたのかな?
そして何より、育ての叔父さんベンは言っていました。
《大きな力を持つものは、大いなる責任が伴う》
そしてラストでピーターは気づくのです。
《大きな力は身近な人を奪い、その力が僕を呪う》と。
愛するMJの愛にもピーターは応えてあげられないのです。
切ないです。
スーパーヒーローは孤独。
決して幸せにはなれないのですから。
おはようございます。
共感、コメントありがとうございます。
実はティムバートンのことあまり知らないので、奥様がキャスティングされていることも琥珀糖さんのコメントで知りました!
ビッグ・フィッシュはありふれた普通の人生でも自由な想像で楽しいものにしてしまおうというポジティブな映画です。(そのポジティブさに気づくまでの映画でもあります)
サムライミ版のスパイダーマン3部作なら私も1と2が好きです。なんとなく1・2でやりたいことやりつくしちゃって、3は焼き直しみたいになってしまった印象です。