スナッチのレビュー・感想・評価
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冒頭の映像で80点
ガイ・リッチーの前作『ロック、ストック〜』から続けて鑑賞しました。前作は脚本の完成度は高いけど、キャラが印象に残らない、華がないという感想。今回は期待通りキャラの個性が大幅アップしていました。でも話としては前のが好みだったかなあ。
まず奪い合いの対象が前作の2つから1つに減ってしまっているのが残念。増やせば良いのかって話ではありますが、どうせなら増やした上で前作のシナリオのクオリティを保って欲しかった。
しかし見栄えの良さは格段に上がってると思います。まず冒頭のベニチオ・デル・トロがかっこいい!決してイケメンや男前ではないのにあの…なんなんでしょうね?笑彼の演技は初めて見ましたがもっと見てみたいです。
ブラピは言うまでもなくという感じ。訛りの強いコミカルな役ですがハマってますねえ。『イングロリアス・バスターズ』でも(大まかに言うと)こんな感じの役をやってるそうなので、そっちもチェックします。
見栄えの良さと言えば僕はもう冒頭のキャラクターがばーっと紹介される映像で完全に引き込まれました。PVやCMを手がけてたガイ・リッチーの本領発揮といった部分ですよね。ここだけは何回も見直しました!ほんとかっこいい。
キャラのセリフやアクションなど笑える要素も前作より増してるし、音楽もパワーアップしてる。単純に見てて楽しいのはこっちかな?
映画の流れがもっのすごく速いぞー!
あまり売れていなかった頃のジェイソン・ステーサムが話の語り部的な役で出ているのが新鮮。エンドロールなんか12番目でっせ!
アクション全然してないし(笑)
個人的にはブラッド・ピットやベニチオ・デル・トロが
本当に面白い役を演じています。
配役は凄く豪華だし、ストーリーはスピードのかたまり。
中盤以降は本当にぶっ飛んでいてついていくのが精いっぱい。
面白かったぞ。
ぜひ、観てみてください。
ロック、ストック的展開×スピーディー+ブラピ=スナッチ?
「ロック、ストック〜」で、デビュー作にしていきなり傑作を作りあげたガイ・リッチー監督の長編2作目。
本作はどのような映画か?この質問にすごく雑に答えてしまえば、「ロック、ストック〜」と同じ、です。もちろん設定などは異なっていて、本作は86カラットのダイヤモンドを巡るお話。このダイヤモンドが重要な鍵になって、裏ボクシングのプロモーター、訛りの強い英語を話す流浪民たち、盗品宝石商など様々な登場人物たちが前作同様、馬鹿馬鹿しい大騒動を繰り広げます。
「ロック、ストック〜」から本作の決定的変化は何かといえば、まずは俳優陣が豪華になったこと。ブラピやベネチオ・デルトロなどの有名俳優が出演しひたすら馬鹿をやっています(一方で前作に出演した俳優が今作にも多数出演)。馬鹿馬鹿しさでいっても前作以上でしょう(笑)それから、よりスピーディーな展開になったことも大きな変化。登場人物が前作より多くなり複雑になっていますが、それをガイはスピーディーな演出で見せることで、作品にダイナミズムをもたせています。ただ序盤はさすがに展開が速すぎてついていけないかも。しかし中盤からは一気にもっていきます。
話の出来はやはり「ロック、ストック〜」のほうがいい。しかし、本作には華やかさとわかりやすい笑いを生むストーリー展開があります。その豪華さが好きな人には「ロック、ストック〜」は地味に映るかもしれないし、「ロック、ストック〜」の優れた脚本が好きな人には本作はごちゃごちゃしているように映るかもしれない。それは好みの問題でしょう。私はどちらかといえば「ロック、ストック〜」を買いますが、両作ともガイの本領を知るためには観るべき秀作だと思います。ただ、本作ではロンドンのストリートから飛びだしてきたようなアタック感が薄れてしまったかも。
最後に、本作には流浪民役で、「ロック、ストック〜」の主人公4人組の一人として出演していたジェイソン・フレミングが出演しています。出演時間は少ないし台詞はほとんどないけれど、彼の演技に注目して観ると、やっぱりいい仕事してるんですね。彼がもう少しいい役割を果たしてくれたら、よりおもしろかったかなとも思います。
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