劇場公開日 2006年12月9日

スキャナー・ダークリーのレビュー・感想・評価

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4.0『スパイダーバース』の前に、こんな革命的映像を実現した作品があったのか!と現在でも驚かされる一作

2025年8月17日
PCから投稿

2006年公開の作品なので、アニメ界に革命をもたらしたと言っても過言ではない『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)に先立つこと12年なんだけど、アメコミの絵柄をそのまま映像化するという表現手法が既にここまで完成していたことに改めて驚いてしまいます。

フィリップ・K・ディックの、猥雑で欲望と陰謀むき出しの世界観を忠実に反映しているため、絵柄、語り口のどちらも、『スパイダーバース』のようなポップさは薄く、その点でかなり好みが分かれる作品であると言えます。冒頭からなかなか強烈な描写なので、虫が苦手だったり、集合体恐怖症がある人が鑑賞するにはかなり勇気がいるかも。

話の筋を追うというよりも、目の前で起こっている状況から判断できる認識がことごとく覆される状況が連続するため、足元がぐらつくような感覚は恐怖感を覚えるほどです。

絵柄といい、物語といい、そしてダイアログに重きを置く作劇といい、『ブレードランナー』(1982)といった他のディック原作作品よりも、ゲーム『ディスコ エリジウム』を強く連想するような作風で、このゲームが好きなら絶対本作も楽しめると思います!

リチャード・リンクレイター監督は、実写作品の経歴からだと本作のような作品を作るとは想像しにくいんだけど、本作の前に『ウェイキング・ライフ』(2002)という、実写とアニメーションを融合させたような実験的作品を作っています。そちらを観ると、本作が登場するに至った過程を理解する一助になるかも。

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yui

3.5脳のカオス状態体験

2025年7月26日
PCから投稿

このアニメーションの使いかたといいStoryのぼやけ方といい。途中、自分で自分を監視しているのは?現実なのか?幻想の世界なのか?分からなくなって。しかし、こんだけストーリーがないような感じの話なのに、エピソードだけで充分面白かったのは、キアヌリーブスの俳優としての力とアニメーションの面白さ、とくに素晴らしいカラーリングと目の動き・・のおかげであろう。最後の最後になってやっと何もかもが分かり、そしてヤク中だった原作者フィリップK・Dのメッセージで締めくくられていた。 結構ジーンときた。彼は30代後半から覚せい剤にはまり53歳で死んだ。

ところで、私はこれをU-NEXTで見たのであるが、ラストシーンになって急に「途中でカットしますか?それともこれまでこのままみ続けますか?」みたいなメッセージを出すのやめていただきたい。本当にやめていただきたい。普通にラストまで流してほしい。

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KIDOLOHKEN

3.5【今作は、物質D(death)が蔓延する近未来、覆面麻薬捜査官がいつの間にか物質Dの依存者となって行く様をロトスコープ技法で描いたシニカルハードSF作品である。】

2025年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

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NOBU

4.5ぼんやりとした世界観が最高

2024年9月14日
スマートフォンから投稿

怖い

難しい

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緩詰敬伍

3.5原作既読だったが、思っていたよりいける

2024年6月23日
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鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞。ディックの原作をキアヌ主演で変わった手法でとった映画くらいの認識だった。あれ?リンクレイター監督だったの? 映画にするには難易度高いのを選んだなと思ったが。
ミイラ取りがミイラになる、いやミイラがミイラ取りになる、いやいやミイラ取りミイラがミイラミイラ取りになる話。どれでもないかも。

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なお

3.5不思議な魅力

2023年2月20日
iPhoneアプリから投稿

画も良いですし話も気になる(よく分からない所もあるが)

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aaaaaaaa

1.5タイトルなし

2022年7月18日
Androidアプリから投稿

目新しい作風の映画。実写にペイントを重ねた独特の映像は正直キモいし、不快。冒頭の虫とか本当にキモい。
また、薬で自分も周りも狂っていく様は見ていてなんだか不安になってくる。

今までにない感じの映画だったが、世界観やストーリー等の内容は正直微妙。

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カミムラ

4.0はじめは3D CGを特殊なレンダリングを用いて作られたのかと思った...

2022年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

はじめは3D CGを特殊なレンダリングを用いて作られたのかと思った.しかし,登場人物の動きの滑らかさがCGのそれでは明らかにない.付録の製作過程を見ることでアニメーターのすさまじい労力の果てに作られた作品だと知り,驚くばかりだった.プロットの難解さは,ディックの小説だということを知っていたのでむしろ映像があり登場人物の区別がつきやすかった分許容できるものだった.自身が薬物を多量に摂取しながら執筆したディックの,不幸になっていった友人たちに捧げられている作品であることもあり,権力と結びついた薬物,警察,医学間のどろどろとした様子を告発する作品だった.

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ケ

3.5''観るドラッグ''

2020年4月17日
iPhoneアプリから投稿

終始グラグラしたアニメ演出でドラッギーな作品でした。実写の映像にペイントしているのでキアヌをはじめとした豪華な面々の仕草や表情が活きています。
ストーリーがあるものの演出のせいか芸術作品を観ているような感覚になりました。

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ゆーすけ

4.0この世界観が好き

2019年9月12日
PCから投稿

フィリップ・K・ディック自身のドラッグ体験を元にした小説が原作の作品。

フィリップ・K・ディックのSF世界にドラッグの組合せ、そこにアニメ調の映像が加わるので、苦手な人もかなり多いのではないかと思います。

私はこの時点ですでに期待しかない心境で鑑賞したのですが、あれ、画面壊れた?と思わんばかりの斬新な映像表現方法もツボにはまりお気に入りの作品です。トリップ感、勘繰ってしまう感じ、禁断症状などのドラッグ描写は秀逸。
小難しさは薄めなのに独特の世界観は十分に描かれているので、全体的なバランスがよく感じました。

ちなまにこの映画は23日で撮影が完了し、アニメーション処理に18ヶ月かかったそうです。

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恵

3.5“Slow death“ やってみたかった!

2019年2月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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アキ爺

3.0ドラッグについてのドラッグな映画

2018年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アニメではなく、グラフィック・ノベル調でつくられてます。「シン・シティ」を想像してもらえるとわかりやすい。
アメリカではメジャーなタッチだけど、(僕も含めて)日本人にはなじみがないかも。だけど、内容が薬物中毒についてなので、こういうタッチがすごくいきてます。SF界の巨匠ディックの原作だけど、話も裏の裏まであってよくできてる。
あと、「ビフォア・サンライズ」シリーズのような優しい作品をつくってるリンクレイター監督の作品なのが意外です。

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ちかし

4.5終始ドラッギーでくらくらする((+_+))

2012年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

知的

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初台験

3.5新感覚の映像体験!

2008年7月25日

興奮

これは数年前に公開になったフィリップ・K・ディック(ブレランの原作者)の小説の映画化ですが、ちょっと変わった手法で作られていて、実写を取り込んだ後、アニメ処理しています。ドラッグ絡みの話なので、内容と映像がマッチしてちょっとしたトリップ感を味わえます。主演のキアヌ・リーブスも最近乗りに乗っているロバート・ダウニー・ジュニアもいい味出しています。お好きな人はどうぞ。

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dobuboba
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