「贅沢なSFエンターテイメント」リディック レントさんの映画レビュー(感想・評価)
贅沢なSFエンターテイメント
公開当時今は亡き梅田ピカデリーにて鑑賞。前作のピッチブラックがB級作品ながら脚本がよくできていて、監督もその手腕を買われて初のビッグバジェット作品となったが、確か興行的には成功しなかったはず。
物語は様々なキャラクターが登場するが全てにおいてその背景など描きこみが足りず、いまいち作品に入り込めなかった。それぞれが魅力あるキャラクターだけに一作だけで描くには無理があったのでは。
一番肝心なキャラであるリディックと同じフューリア人の生き残りの彼の心理描写が描かれなくて後半の彼の行動が唐突に感じられてしまう。よいシーンだっただけに残念。おそらくカットされたのかもしれないが。
いろいろと詰め込みすぎてやはり一作では消化しきれなかった。当時鑑賞した時も面白くなかったことを覚えている。ただそれで片づけるにはもったいないほど本作は美術や衣装、アクション、SFXなどかなり贅沢で映像を見てるだけでも楽しめる。当時デューン並みに力を入れた作品だとうかがえる。舞台となる様々な惑星も魅力的に描かれており、何と言っても昼と夜との温度差が何百度というSF好きにはたまらない設定。
配信で見るにはほんと贅沢な作品。今見直しても作品随所にお金かかってるなあと感じられる。
HiUさん、コメントありがとうございます。この続編は鑑賞してないのですが、確か前作のピッチブラックみたいな感じに逆戻りしたような内容ですよね。せっかく本作のようにスケールアップしたのに再びスケールダウンとなれば残念ですよね。
はじめまして。
DVDのディレクターズカット版にはフューリア人の関係のところは少し補完されてましたね。
たしかに分かりづらいですよね。
個人的にはあの世界観とラストの終わり方が大好物だったのでさらに出た続編には期待したのですがちょっとガッカリでした。