「あらすじに騙されないで」ペイ・フォワード 可能の王国 ミユさんの映画レビュー(感想・評価)
あらすじに騙されないで
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まず「ペイ・フォワード」という言葉の意味を知らなかった事から知人にこの作品を薦められました。良い話だからぜひ、と。
確かにラスト直前までは感動できる部分もあります。
しかし、最後の最後に主人公の少年トレバーが死んでしまうという結末に驚愕し、ひどく落胆しました。最悪です。
後味が悪過ぎて、時間の無駄・大損をした・こんな事なら見なければよかったと激しく後悔しました。
なぜこの話の流れで彼が命を落とさなければいけなかったのか、必然性も全くなく、どうしても納得がいきません。あまりにも酷過ぎます。
大勢の人々が彼に祈りを捧げる様子で感動させようとしているのか何か知りませんが、その意図も不可解で、終盤は一体何を考えて作られたものなのかさっぱり理解不能です。
人の為になら自己犠牲もいとわない?それは「ペイ・フォワード」とは何の関係もありません。人の力になるのは、命あってこそ意味をなすものです。助けられた相手が死んで喜べる人がどこにいるでしょう?
本来の「恩送り」の意味とは逆に、まるで「所詮人の善意なんて無意味、何にもならないんだよ!」という強い悪意が込められているかのような印象を受けるほどです。一刻も早く忘れてしまいたいのに、トラウマになり記憶から消えてくれないのが恨めしいです。
印象の選択肢に該当するものがありません。
怒りが湧く・失望する・最低といったところでしょうか。
キャッチコピーやあらすじに騙されて観てはならない、絶対におすすめできない作品です。
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