「邦題を考えた人が素晴らしい!!」現金に体を張れ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
邦題を考えた人が素晴らしい!!
1956年(アメリカ)監督・脚本:スターリー・キューブリック
邦題を考えた映画広告社の方、やりましたね。
1954年のフランス映画に「現金に手を出すな」があります。
きっとヒントはここにあったのかもしれません。
それにしても「現金強奪計画」
刑務所帰りの男ジョニーのダービーの売上金を狙う計画は綿密に練られている。
関係する人間がとても多い。
警官、バーテンダー、騒ぎを起こす酔っ払い、競馬場の窓口係り、射撃主・・・
兎にも角にも、計画は実行される。
予想外のことが2つも3つも・・・
窓口係りの妻シェリー。
(計画を愛人に告げ口する。)
計画はボロボロになるもののジョージは奪った金を持ち空港へ行く。
恋人のフェイと逃避行の筈だった。
そして映画史に残るラストシーン。
マリリン・モンローのスカートが風で巻き上がり、パンティが丸見えになるシーンと
双璧ではないでしょうか!
空港で呆然と立ち尽くす2人の美男美女。
ラブストーリーの主役のようです。
たった85分に過不足なくストーリーを伝える脚本の出来に、
さすがスタンリー・キューブリックの只者で無さを強く感じました。
コメントする
赤ヒゲさんのコメント
2022年11月23日
琥珀糖様
お邪魔します。この作品、確かに邦題がすばらしいですね!原題のままだったらB級恐怖映画みたいですし(笑)。綿密に周到に積み上げられた完全犯罪からクライマックスの顛末が凄まじくて唖然とし、さらにラストは呆然としてしまいました(汗;)。空港のふたり、絵的に美しかったです。話はだいぶ違いますが、「明日に向って撃て!」(69)のラストシーンに似た余韻を感じました。
赤ヒゲでした。