オペラ座の怪人のレビュー・感想・評価
全96件中、41~60件目を表示
名作を観たという満足感は得られる
そのタイトルだけは知っていたものの、一度も観たことがなかった「オペラ座の怪人」。公開20周年を記念して4Kデジタルリマスター版でリバイバル上映されるということで、この機会に鑑賞してきました。
ストーリーは、19世紀パリのオペラ座の地下に隠れ住み、醜い素顔を仮面で隠し「オペラ座の怪人」と噂されていた男が、才能がありながら役に恵まれない歌手クリスティーヌに好意を抱くものの、彼女の心は幼なじみのラウルに向けられており、自身の一途な思いを伝え、彼女の心を手に入れようと、手段を選ばずにもがく悲しき姿を描くというもの。
かなり期待を高めて臨んだ本作ですが、それにしっかりと応える見事な開幕です。廃墟のような場所で開かれる寂しげなオークションがモノクロで描かれるのですが、それが次々と鮮やかな色に染まり、朽ち果てた劇場がかつての輝きを取り戻しながら過去のシーンへと移っていきます。オシャレな演出と映像表現に魅了され、開幕と同時に引き込まれます。
そして、要所要所で鳴り響く壮大なテーマ曲が、観る者の心を強く惹きつけます。普段は音楽に関心が向かないことが多いのですが、本作のテーマ曲は別格です。これだけは何回聴いても気持ちが高ぶるのを感じます。名曲が演出する名シーンが、名作たらしめているのかもしれません。20年前の作品でありながら、4Kデジタルリマスターのおかげか、映像も音楽もさほど古さを感じません。
ただ、予想を遥かに超えるミュージカルムービーなのには参りました。ミュージカルは苦手でどうにも眠くなってしまいます。歌の良し悪しもわからないので、同じようなことを言葉を変えて何度も声高らかに歌われても、くどいだけでなかなか感動には至りません。ファントムとクリスティーヌとラウルの心情はわかるのですが、歌われることでかえって客観的に見てしまっているように感じます。もうこれは観る側の感性の問題なので、作品の出来栄えとは関係のない話です。
というわけで、大きな感動が得られたわけではないですが、名作と言われる作品を観たという満足度は確かに得られました。機会あって劇場で鑑賞できてよかったです。
主演はジェラルド・バトラーで、怪しくも色気漂うファトムを好演しています。共演はをエミー・ロッサムで、圧巻の歌声を披露しています。脇を固めるのは、パトリック・ウィルソン、ミランダ・リチャードソンら。
ゴージャス過ぎ、歌音楽最高だった!
TOHOシネマズ日比谷の巨大スクリーンで鑑賞できてよかったです。 ...
最高の一言👏
映画もう舞台も見てきて、リバイバル版、どんな感じかなと期待しながらでした。とても見やすく映像も綺麗で、昔の映像の良さを残しつつのとってもいい感じでした。
ファントム、ラウルともイケメンで仮面の下に見えるチラッと眼差しがとても美しいファントム♡歌声にもやられました。素敵すぎる。
人物も素晴らしいですが、やはりシャンデリア!圧巻で手を握りしめながら見てました!
舞台でこれを再現している劇団四季さんは本当にすごいこと。
映画も何回もみたい!!と思いましたが、舞台も観たい!!となりました。
総じて最高です!!行けるだけ映画見に行こうと思います!
こういった他の名作もぜひリバイバルで映画化してほしいですね。
新しく実写化とかもありでしょうが、名作とわかっているものをリバイバルする方が間違いないと思います。
20年か…
美しい音楽の数々
ミュージカル映画が大好きになったきっかけの映画。
これまでは金ローやDVDでしか観たことがなかったので
今回映画館で観ることができて幸せだった…!
序盤のあのメロディがかかった瞬間から
涙が止まらなくなってしまい
上映中ほとんど泣いてたんじゃないかってくらい
久しぶりに映画館で大号泣…
それにしてもなんて美しい音楽の数々と
切ないストーリーなのか…
音楽では特に『All I Ask Of You』と
『Masquerade』が印象に残った。
また衣装の美しさにも目を奪われた。
ストーリーの解釈の仕方はそれぞれあるかと思うが、
愛の形には色々あることに改めて気付かされた映画だった。
ユナイテッドシネマみなとみらいで鑑賞。
フレックスサウンドは大変音質が良く
さらに音に合わせて椅子が振動するため臨場感抜群!
ミュージカル苦手な私が語ってみる
ミュージカルは話題になったものは過去いくつか観てますが、どれを観てもいまいち嵌まれず。
今回もだいぶハードル下げて観に行ったけれど、良いほうに裏切られました。映画館の素晴らしい音響、大きな画面でみて正解。音楽、衣装、美術、どれを取ってもケチのつけようのなく、クラシカルでゴージャスでドラマチック。
おそらくミュージカル映画の最高峰みたいな映画なんじゃないでしょうか。
一言で表すなら面白かった!というより素晴らしかった!という作品でした。
シャンデリア〜〜
4Kデジタルリマスター版 (2024リバイバル上映)
最も好きなミュージカル。有名なフレーズが少し流れるだけで、鼓動の高鳴りを感じる。しかも映画の全編で幾度もなく繰り返される。劇場の大画面で鑑賞出来て至福の時間です。
一幕のラストに当たるところで、シャンデリアが……。落・ち・な・い!
劇団四季はコロナの時に観に行ったので1階の良い席が取れ、その時の客席の方に向かってくるシャンデリアの迫力が半端なかった記憶が鮮明にある。
クリスティーヌ役のエミー・ロッサムの歌声は素晴らしかった。ヒロインの役者が好みに合うかも重要な要素。
本作はロイド=ウェバーの舞台版の映画化なので、純粋に舞台版も大画面で観たい。クリスティーヌだけで静かに幕を閉じ、カーテンコールで感動を共にしたい。
映画ならではの情報量、画像美を楽しめる
あれ?ミュージカル映画楽しい?
先日、カラーパープルを劇場で鑑賞し、ミュージカル映画は自分には合わないかな?と言う事で、逆にミュージカル映画の名作「オペラ座の怪人」をDVDで見る事に。
まず冒頭のあの音楽で鳥肌。
話が進むごとに歌と踊りが、そのシーンの焦燥感や不安感を歓喜などを更に駆り立てる。
なんだ?このワクワクは?
長い映画だが、その長さを感じない位に楽しく鑑賞。
リバイバル上映熱望。
自分には合わないはずのミュージカル映画を楽しめた。これからもジャンルにとらわれず映画を見ていこうと思えた。
初めて劇場で観たミュージカル映画でした
アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作
オペラ座に住む怪人(ジェラルド・バトラー)が新人のプリマ(エミー・ロッサム)に恋をするのだが、その醜さからくる性格の悪さから受け入れてもらえない。
音楽が素晴らしいのはもちろんのこと、映像の作りも見事で、何回見ても楽しめる。
それぞれの愛の形
オープニングのシャンデリアと共にモノクロからカラーへ映像が変わって...
初めて観終わったあと、この映画全体を通奏低音のように流れている感覚...
圧巻の一言
劇団四季のミュージカルを観て以来、
歌や演出だけでなくそれぞれの愛の形に胸打たれ
映画版も鑑賞してみようと。
ミュージカルではミュージカルならではの、
映画では映画ならではの良さがあり非常によかった。
また、ミュージカルでは聞き逃した詳細なセリフや、描き切れていない細かい設定が確認できたのもよかった。
高校生の時にも1度劇団四季鑑賞した際は
全くハマらず、理解できない感情や行動が多かったが
大人になった今、各人物の心情や行動の理由を推察し
何と刺さることか…。。
色んなところでリメイクされる名作は、
監督や演出により好きな箇所が変わってしまったり、違和感が出たりするものだが
個人的には劇団四季のミュージカルとこの映画に齟齬はないだけでなく、
いずれも好きで、大事な作品の1つになった。
カルロッタの口パクがズレすぎ・・・
『ムーランルージュ』のユアン・マクレガー、『シカゴ』のリチャード・ギア、『エビータ』のアントニオ・バンデラスよりは上手かったけど、ファントム役のジェラード・バトラーの歌唱力も納得できるものではなかった。このミュージカルの中で最も光っていたのは、やはりクリスティーヌ役のエミー・ロッサム嬢です。オペラの勉強もしているのでしょうか、歌唱力がありすぎるため男性陣は単なる引き立て役に過ぎなかったという印象さえありました。舞台を観たこともない単なる映画好きの人間がこの映画の評価をすることは畏れ多いことではありますが、舞台挨拶を行ってるロイド・ウェバー氏の顔が若干ひきつった笑顔であるような気がしたのはこのためだったのかもしれません。
俳優の演技を中心とした演出も臨場感を醸し出せず、美術装置や衣装でごまかされているような気もしましたが、ミュージカル映画としての演出は全体的に良かったと思います。特に「さぁ、これからキスするぞ、ワクワク」と思わせておきながら唐突に歌いだすというミュージカル映画特有の演出は大好きです。そしてクライマックスとなるファントムの地下室でのシークエンスは見事!感動的でした。
モノクロームのオークションのシーンから過去のカラー映像へと変化するオープニング。これは予告編以上のモノを感じさせなかったし、目玉であるシャンデリアも迫力に欠けていた。印象に残った素敵なシーンは、マスクを取ったシーン、墓場での決闘シーン、そしてエンディングのバラ、これらはいい感じでした。
ミュージカル映画を作るのは難しいと思います。映像とサウンドトラックと歌の部分をどうやって撮っていくか・・・編集によってどのようにでも料理できると想像できるので王道といったモノはないのだと思いますけど、プロデューサーサイドで主役級の歌が気に入らなければ、『マイフェアレディ』のようにバッサリと切り捨てることだってある。今回のカルロッタ役のミニー・ドライヴァーだって、ジャズ歌手だったらしいですから、オペラの雰囲気に合わなくてカットされたのかもしれませんね。最初に書いたことも、ひょっとすると、実際に歌っている本物のオペラ歌手が上手く合わせられなかっただけかもしれません。
【2005年1月映画館にて】
全96件中、41~60件目を表示