「06年6月6日に観に行きました!」オーメン(2006) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
06年6月6日に観に行きました!
オリジナル版『オーメン』は、映画館で初めて寝てしまうという苦い経験をした印象深い映画だ。 それ以来観なおすこともなく、今回30年ぶりにリメイク版を鑑賞することになった。しかも6月6日世界同時公開!惑星縦列並みに嬉しいことじゃありませんか。冒頭から、911テロやスペースシャトル爆発、大洪水などのこじ付けハルマゲドン説でワクワクさせられ、粒揃いの俳優陣にもドキドキさせられた。なんたってジュリア・スタイルズなのです。ニューヨーカーでありながら、イギリス人っぽい発音するし、横顔からは日本人にも見えるくらい愛着がわく女優さんだ。当然、入浴シーンでは眠気が吹き飛んでいました・・・
30年前、映画館で寝ていたにもかかわらず、一つ一つのシーンが甦ってきた。当時としては『エクソシスト』はわかりやすかったけど、『オーメン』はわかりにくいといった意見が多かったように思います(少なくとも、kossyの周囲では)。日本では、“ホラー映画”という言葉は70年代中頃にはまだ定着せず、宗教がらみの内容だったら“オカルト映画”とジャンル分けされてていた時代だったように思います。そして、「オカルトは理解しにくいけど、ホラーはわかりやすよね」などといった会話が飛び交っていました(うろ覚えですが)。こうして色んなことを思い出しながら観ていると、いきなりブレナン神父(当時の脇役王ピート・ポスルスウェイト)の登場で嬉しくなってきました。
映画館では何度も椅子が大きく揺れるほど驚かされるシーンの連続。目を背けたくなるほどの残虐シーン。今回は眠ろうにも眠れません。だって、懐かしのミア・ファローまで登場するんですよ。『ローズマリーの赤ちゃん』で自分の子をカルト集団に取られちゃったもんだから、今度は人の子(悪魔の子)をわが子のように可愛がってしまいます。
そんなこんなで楽しんでいると、「ユダヤがザイオンに帰るとき、人と人とを戦わせる」などと中東問題をさらりと取り入れ、大統領に名付け親になってもらったロバート・ソーン(リーヴ・シュレイバー)がダミアンと対決するわけですが、一発で髪の毛に隠された666を見つけるなんて、さすが史上最年少の大使に任命されるだけのことはありますな・・・たいしたもんだ。
【2006年6月6日映画館にて】