「ずっと残る映画」ミスティック・リバー okaoka0820さんの映画レビュー(感想・評価)
ずっと残る映画
語れることの多さと語ることの難しさ、この両極をこの映画は持つことに成功している。
観る側に幼少から現在に至る膨大な時間を、共通の記憶として蘇らせるような物語の運びを完璧に構築している。
娘を亡くすまでの時間経過、そこに表れる父親の悲しみを丁寧に描くことにより後の展開に説得力が生まれている。
ただ一点、ケビンベーコンの役のサイドストーリーが薄い。
でもこれは鑑賞者の都合のいい解釈かもしれなくて、この映画に対しては単純に敬服するべきかもしれない。
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