「ミストと同じ監督とは思えない」マジェスティック ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ミストと同じ監督とは思えない
クリックして本文を読む
町の人が自分をルークだと勘違いしているシーンを見たとき、「渚の果てにこの愛を」を思い出したのはたぶん私だけだろう。今現在、その映画のレビューを書いているのは私だけだから。
それはともかく、ラスト、流れから言って、絶対彼女は駅で待っていると思っていた。ただ、てっきり1人で待っていると思っていたら予想外の展開に。「幸福の黄色いハンカチ」でハンカチが1枚と思っていたら、違っていた感じかな。
最後のキスシーンからエンドロールに流れるナット・キング・コールが歌うI Remenber Youが、ハッピーエンドの余韻にしたれるいい雰囲気を醸し出している。ちなみに駅に着いた時は、「シング・シング・シング」が多分地元の吹奏楽団によって演奏される(確認はできなかったが)。
途中まで、もしかしたらファンタジー映画かなと思う展開だったが、その後リアルな話となり、最後の聴聞会の彼の演説からラストまでは一気に感動を盛り上げてくれた。
記憶喪失ものの傑作「心の旅路」が、記憶を取り戻した瞬間、彼女が自分の妻だったことに気づく感動のラストとなるが、この映画では彼女とは赤の他人であったと分かって彼女が去ってしまうシーンは、ちょっと切なかった。ただ、このことによって最後のハッピーエンドへの展開がより効果的になったのは間違いない。
<その他>
主人公が乗っていた車(川に落ちてしまうが)が実にきれいなクラシックカー(ベンツ?)だった。
コメントする