ラブ・アクチュアリーのレビュー・感想・評価
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おとぎ話の中の、真実を含んだ温かな世界観
気がつけば、もうすぐクリスマス。そんな今だからこそ、一段と素直に楽しめるラブコメディ。
「19人の登場人物」と宣伝で言ってるくらいなので「それぞれ見分けはつくのか…ストーリーはちゃんと追えるのか…」と自分の認知能力に多少の不安を抱えつつ臨んだが、杞憂だった。
観客にストレスなく、それぞれのストーリーをスッキリとまとめた脚本がとにかくお見事!
アバウトタイムの監督だけあって、内容はおとぎ話なのだけれど、その中に大切な真実を含んだ温かな世界観が心地よく(時にチクリと痛く)、とてもいい日曜の午後を過ごせた。
(大好きな「アパートの鍵貸します」も、そういえば、クリスマスイブのパーティがポイントだったし…。やっぱりこの時期のラブコメはいいですなぁ)
映画の中に見られる「20年前らしさ」もちょっと楽しいので、近所の映画館でやっていたら、皆さんも是非♪
24-145
ちょうど良い
ポルトガルといえば「エウゼビオ」⁈
2003年の作品
劇場鑑賞は初めてでしたが観たことはあるはず?(テレビか円盤)
このタイプの洋画はだいたい文化の違い?とか感じてしまいます
この作品もついていけない話はありましたが全体的にはクリスマスの雰囲気で乗り切れましたし、コメディと割り切ってしまえば充分に楽しめるとは思います
ただし多数の人が複数のエピソードに絡んだりしていたりするので初めての方は事前に内容を調べてから観る方が楽しめると思います
(ネタバレとかを気にするタイプの作品ではないと思いますし)
分かる人には分かる小ネタはたくさんあるのだとは思いますが個人的にはセリフ(字幕)に出てきた「エウゼビオ」
(1966年イングランドワールドカップの得点王のポルトガル人)
このために彼女をポルトガル人にした訳じゃないとは思いますが(笑)
“Xmas群像ラブコメ“の隠し味・・・
2003年
リチャード・カーティス監督・脚本。
隠し味の、
一人目は落ちぶれたロックスター役のビル・ナイ。
私の中では紳士でイケオジでセクシーなビル・ナイが、
昔は大スターでドラックで失敗したロックスター役。
それが結構“セクシー番長的“な顔を見せます。
何回もテレビスタジオから、ストーリーに乱入してギター弾いて歌い、
狂言回しを演じている。
もう一人は、ローアン・アトキンソン。
妻以外の女性に高額なネックレスを買う社長(アラン・リックマン)の
プレゼントの包装をする店員役。
やたらと丁寧な包装でメチャ社長を苛つかせる。
ローアンは苛つかせる役をやったら天才的。
でもラストの空港カウンターで、モタモタチケット探しの合間に、
ちびっ子サムがアメリカへ引っ越す片思いの女の子に一目会うために、
空港に滑り込むのに成功するために欠かせない
影のキューピッド。
若き首相(ヒュー・グラント)と秘書との恋も、
作家の言葉の通じないんメイドの恋も素敵だけど、
悲しいエピソードも立派に恋の隠し味。
大好きな同僚への想いに、気後れするハイミスの女性(ローラ・リニー)
積極的になれないのには訳がある。
精神障害を抱えた弟への介護とサポート。
(人には色んな事情があるのですね)
そして首相の姉・カレン(エマ・トンプソン)の夫に蔑ろにされる哀しみ。
色目を使う秘書には高額なアクセサリーを用意して、
妻にはスカーフとジョニ・ミッチェルのCD。
カレンが寝室で一人涙する「青春の光と影」
(大好きな曲だけど、悲し過ぎる・・妻の愛と献身は報われない・・)
ラストの中学校のクリスマスコンサートに飛び入りした首相と秘書の
キスシーン。
空港での男の子の武勇伝。
全て素晴らしいけれど、光があるところ、影もまた存在する。
影があるから光が、ひきたつ。
青春の光と影を鮮やかに浮き彫りにした愛すべき映画です。
賑やかでhappyで素敵なXmasでしたね。
この作品一本で様々な愛の形が楽しめる
この時期最高の映画
Long Distance To The Heaven
公開20周年記念にて初鑑賞。
20年前といえば暗黒の青春時代が終わりをつげようとしていた頃です。
シネフィル気取りで娯楽大作には見向きもせずなお年頃。
ホントは観たかったのに、観たら負けだった。
若さは一体何と戦ってんだか。
クリスマスに夢と希望が残ってた20年前の自分に観せてやりたい気はしましたが、それほどはハマれませんでした。
女装のオカマなんて字幕やゲイネタに不快感。
しっかりポリコレ洗脳されていることは確認。
今は何を観ても気分は沈んでいます。
理由は先日の中山美穂さんの逝去です。
キラキラと華やかで美しく、ちょっと寂しげ。まさにクリスマスみたいな女性でした。
自分の中ではキーラ・ナイトレイみたいな美穂さんのままだけど、エマ・トンプソンみたいな美穂さんも観たかった。
これ以上悲しむまい。毎年この季節には、天使になった美穂さんが、素敵なクリスマスを連れてきてくれるのだから。
むせかえるほど濃厚な性と愛
キーラ・ナイトレイが出てるので鑑賞。出演者が多いから、混乱して理解できないと思っていたが、そんな事はなくスゴく面白かった。暖かい気持ちになる。
予告編を見たとき、4Kリマスターされるぐらいなら、きっと評判が良い作品なんだろうから見ておきたいなと思った。
だけど ” 19人が織なす愛のカタチ ” というキャッチコピーを見たとき、あまりにも出演者が多過ぎて頭が混乱して、きっと内容を把握しきれないだろうなと思った。
外国の俳優ほとんど知らないし、外国映画だと知らない俳優の顔が途中で区別が付かなくなったりする。それどころか、ときには逆になってしまうこともある。
結局そのせいで話がよく分からなったりするから、19人なんて もう完全にお手上げである。
*ヒュー·グラント、リーアム·ニーソン、コリン·ファースが出ていたが、2003年公開時は知らなかった。キーラ・ ナイトレイも。
で、内容が把握しきれないラブストーリー見ても詰まらないだろうから、残念だがパスだなと速攻で諦めた。キッパリ。
(キッパリ)諦めた・・・んだけど、そのあとの出演者クレジットにキーラ・ナイトレイの名前を見つけて、これまた速攻でヤッパシ見ることに決めた。光速の手のひら返し。ナイス。
いやー、ホント見てよかったヨ。♪ヽ(´▽`)/。
19人全員が いっぺんに絡み合うわけではなくて、2人~4人が絡み合うだけだ。また、各自それぞれ立場、境遇、状況が違うから、 物語が把握しきれないなんて事には絶対にならない。混乱なんかしようがなかった。
今年2024年11月に次期大統領としてトランプが選ばれた。まだ大統領就任前の彼の言動に右往左往し戦々恐々としている各国の腰が引けた対応が無様に見える。だから映画の中でイギリス首相が米国大統領にキッパリ物申すところが印象に残った。
今、次期アメリカ大統領の言動、要求にプッツンし「ざーけろ」って言ってイスを蹴って部屋を出て行ってしまう強者の首脳はいないようである。まだ大統領就任前なのに。
茂~、ちゃぶ台引っくり返さんか~い (^^)。
好きな人がいる人は特に!そうでない人にも見て欲しい映画!
少し早いメリークリスマス
今年432本目(合計1,523本目/今月(2024年12月度)11本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
クリスマスをめぐって複数のカップルの描写が続くタイプの映画です。この手の映画は最近だと新年を祝うためにやはり複数のカップルが付き合う韓国映画(シネマートでやってたっけ?)があったかなというところです。
ただこの映画の「極端な」欠点を述べれば、明らかに登場人物が多すぎ(10カップル20人は出てくる?)、実際にこの作品は古い作品でありDVD化されていますが、そのときのDVDの早期特典が「登場人物相関図」であったくらいなので(確認済み)、一度映画館で見ただけだととにかく登場人物が多くてパニックになってしまいます。それも「AさんとBさん」「CさんとDさん」…というものではなく、それに加えて「Aさんは実はDさんが好き」みたいな部分も一部混ざっているので(つまり、純粋な10カップルを描く映画ではない)、この点の混乱はまぁもう避けられず、この作品はそこをいかに理解するかという「リアルパズル状態」(IQテストとまでは言わないが)で、そこが厳しいところです。
ただ、作品についてはこうした難は抱えつつも当時の技術を最大限にいかした描写と、あとは音楽の部分で、その部分に限って言えば現在2024年のレベルでも推せるのでは…といったところです(むしろそのほうが評価できる)。
実際、映画を見る「だけ」ならVODで課金したほうが良いし、課金した上で(かなり前の作品なので)説明サイト(実際、相関図を示しているサイト等いくつかある)をみながらのほうが明らかに理解度は高い映画になりますが、それでも映画館でみる意味はあると思います。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点なし/映画館帰責事由/過去作品であればもう少し配慮は欲しかった)
実際、DVD化の時の早期購入(予約)特典が相関図でしたが、その特典の図それ自体を使うと(権利関係によっては)アウトですが、この映画が「わかりづらい」ことはこのような例があったことからも明らかで、映画館側でも別のミニパンフや最悪手書きレベルのものでも配布できなかったのかな、という気がします(多分多くの方が大半理解で詰まるのではと思います)。
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センスの塊のようなラブコメミュージカル
日本初公開20周年を記念して4Kデジタルリマスター版が公開された本作。個人的に初見でしたが、実に心沸き立つ素晴らしい作品でした。
ジャンル的にはラブコメディーに属すると思われますが、驚くことに子供から大人まで、20人近いの登場人物のラブストーリーを同時並行的に描いていました。こうなると話が散漫になるかと思いきや、テンポの良さと随所随所に差し込まれるウィットに富んだ大人のジョーク、さらにはお色気シーン、そして何よりもミュージカルばりの音楽も最高で、ビートルズからマライアキャリーらの名曲が物語と絶妙に絡む形で次から次へと流れることで、最後まで全く飽きることなく観ることが出来ました。
また、多くの登場人物たちが互いに直接知り合いでなくとも、何処かで繋がっているという設定や、何よりもみんながクリスマスに向かう時を共有しているところが、それぞれのラブストーリーをひとつの物語として統合しているシナリオの素晴らしさに感心することしきりでした。そしてヒースロー空港に始まりヒースロー空港に終わるという構成もお洒落そのもの。いずれの観点からもセンスの塊のような作品で、”スマート”という言葉は本作にこそ相応しいと思わざるを得ません。
名作は20年経っても全く色褪せていませんでした。
そんな訳で、本作の評価は★4.8とします。
イギリスならでは!
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