「色んな愛のカタチ」ラブ・アクチュアリー サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
色んな愛のカタチ
幸せで溢れた、この冬ピッタリのラブストーリー!毎年クリスマス時期の上映が恒例になりそう。アバウト・タイムの制作陣と聞いて、品のある大人な恋愛映画を想像しちゃっていたけど、かなりおふざけ&下品なシーン多めの映画で驚き。
フィクションでありながらも、所々でリアリティを出してくるからちょいちょい笑えちゃう。みんな愛に餓えていて、欲丸出しな感じだから若干引いてしまったけど、それも愛これも愛ということで、結局最後は感動させられちゃった。やっぱキャストがいいと自ずと満足度も高くなるよね。
135分とそこそこの長尺だけど、登場人物が多くて三者三様の恋愛模様を見せてくれるから、これっぽちも退屈しない。この人がこんな役!あの人だって!と、みんないつものイメージにないキャラクターを演じていて、豪華キャストを眺めるだけでお腹がいっぱいになる。ただ、ローワン・アトキンソンだけはいつも通り。プレゼントの下り、うざいけど大好きだわ笑笑
ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ビル・ナイ。愛しき俳優たちがこぞって恋をしている。そんな幸せいっぱいの姿を見ていると、こっちまで幸せな気分に。寒い冬に潜む暖かい心。やっぱりクリスマスって特別だなぁ。
色んな愛があるけど、個人的にはリーアム・ニーソン演じるダニエル親子の愛がいちばんのお気に入り。純愛って感じで心から応援したくなるし、男の子の女の子に抱く感情がとても可愛らしくて共感度が最も高い。こういう経験をしたわけじゃないけど、親近感湧いてしまってすごく感情移入しちゃった。
なんだそんなことかとお父さんに言われてムッとしたり、楽器の才能がないとされながらも必死に練習したりと、今の恋に対して真摯に向き合っている姿が、クリスマスをなんとかハッピーに過ごそうという大人の欲とはかけ離れていて、心の奥底まで温まった。そうだよな。たったひとりの大切な人だもんな。
正直ツッコミどころは多いし、かなり映画的な展開が多くてあるある!とかは無いんだけど、超ド級のハッピーエンドだからクリスマスにもってこいの恋愛映画だった。今の時期はこういうのが見たくなる。「正体」が喰らいすぎて気分落ち込んでいたんだけど、コレ見て超ハッピー。人の笑顔を見るって大事なんだね。