劇場公開日 2024年12月6日

「群像ラブコメの傑作、魅力は色あせていなかった」ラブ・アクチュアリー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5群像ラブコメの傑作、魅力は色あせていなかった

2024年12月17日
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鑑賞方法:映画館

群像劇とラブコメという好きな要素が合わさった映画。バレンタインデーとか大晦日とか、季節的なイベントに絡めた似たような群像ラブコメ映画ができた記憶がある。それくらいに当時はインパクトがあった。久しぶりに観てみると、若干の古臭さや話に時代的な違和感を感じるものの、魅力が色あせない、素晴らしい映画だった。
いくつかの男女がクリスマスまでにどうなっていくのか、同時進行で見せられるのでちょっとわかりづらいところもある。一つひとつの話が短いのも少し物足りない(群像劇だから仕方ないことだけど)。でも、それぞれ愛おしかった。
真面目な愛の話だけでなく、女の子とやりまくるためにアメリカに渡る男の子の話とか、ロックスターの振る舞いとかくだらないところもあったりする。でも、それもまたいい。ハッピーエンドだけでないのはモヤモヤするが、単純なハッピーエンドを並べられるよりはマシかもしれない。
今回観直して感じたこともいくつかあった。クリスマスを迎える人たちの群像ラブコメというイメージだったが、空港という舞台も一応キーになっていたということは再発見したことの一つ。そして20数年の月日がたって、ベテランになっている出演者たちの若き日の姿を見ることができたのも楽しかった。皆若い。月日の流れを懐かしむ鑑賞だった。4Kリマスターで名作をどんどん劇場公開してもらいたいものだ。

kenshuchu