ロード・オブ・ウォーのレビュー・感想・評価
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凄まじい…
清濁併せ呑む、と言う言葉を何気なく使って来たけど、こんな物語やボーダーラインの様な映画を観ると、現実の清濁併せ呑む世界の状況がそら恐ろしい…。本当じゃなければ良いけど…。でも、今もシリアなどの報道をみるとひょっとして…。
社会派なのに重くはない
映画の雰囲気としては、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンとサンキュー・スモーキングを混ぜたような印象で全体的にオブラートに包んだメッセージの込め方を感じたのですが、いくつかショッキングなシーンも出てきて人によってはきついなーと感じるかもしれません。
あとは想像力の問題で、ホテル・ルワンダの陰にはこういう悪党がいたんだろうなぁとか考え出すと色々思うところはありますが、エンタメ作品として楽しめるように作ってると思います。
死の商人 その先にあるもの
武器商人の話。
戦争被害者の9割が銃で死んでいる。
某大国が正義の名の下多くの命を奪う現実。
命の価値は希薄。戦争は最大のビジネスだ。
話自体は重くならないよう作られていて見やすかった。OPは楽しい。
問題作
初めて観たときはDVDパッケージの印象でドンパチ・アクション映画かと思ってました(笑)
それはさておき、オープニングの「銃弾の一生」的なシーンで、おっ!凄いなと…
一緒に見た方はイーサンホークに肩入れしてましたが、自分は主人公の機転とユーモアで修羅場を乗り切る姿が渋くていいと思って観てました。
映画としてはそれでいいのですが、現実では戦争・武器商人なんて悪でしかないなと…なかなか考えさせられる内容でした。
武器は売らずとも、誰しもニコラスケイジ
戦争被害者の9割は銃で死んでいるという台詞が突き刺さる作品。ニコラスケイジを執拗に追うイーサンホークの正義感は、視聴者の感想の代表だと思うが、本当の悪は国家で、この作品を見て感じる嫌悪感の比にもならぬ程の大きな戦争加担をし、武器売買を商売に国家繁栄させている。
禁輸対象の武器を、嘘に嘘を重ねて売りに売りまくって捕まるスレスレを何度も切り抜けて成り上がり、憧れの妻や贅沢な生活が手に入った背景には、売った武器が使われて失われた無数の命があることには無頓着。開花した商才にのめり込み、命を徹して止めようとしてくれた弟分も、妻からの信頼も失ったが、更生しない。フリーランスの自分が売る分など微々たるもんだからという事らしいが、反感を持つ人は多いだろう。
でも、一般民の私達も、先進国で暮らす限り、ロックフェラーにもロスチャイルドにも関与しない資金で成り立つ企業の製品だけで、生活を成り立たせる事などできないはず。自分もどこかで戦争に加担していると思うとおぞましい。知らないよりマシなだけで、見えないところで起こっている事に目を向けても、自分の事は棚に上げて、批評するしかできない情けなさを感じる。
実在する武器商人を参照して作られた映画
戦争は最大のビジネスである。
戦争が存在する限り武器は存在し、
その争い(武器)を支えているのは武器商人。
彼らは戦争には絶対に必要不可欠。
需要がある限り武器商人は決して消えることはない。
そんな感じのメッセージ性が強い映画。
あの弟を見て・・・
現在の戦争の事情をちょっと覗いてみようと思った方はこの映画を見てみるといいかもしれません。この作品は非常にわかりやすく今の戦争はどのようなものか、またそれを引き起こす原因の一つってなんなのかを知ることが出来ると思います。
ニコラスケイジさん演じるユーリー(主人公)のような武器商人が原因だけではないでしょうが、戦争を引き起こす大きな原因の一つとなっているのがこの映画を見て身に染みて伝わります。
でも映画自体は意外と反戦映画的なものではなく、実在した話の過程を主人公を軸に話が展開されていきます。その分余計な道徳心や考えに振り回されず最初っから最後まで集中してみれてとてもよかったです。
この映画の中で一番胸を打たれたというのか一番印象に残ったのは終盤の主人公の弟がとったあの行動です。彼も決していい人間にではないにしろ、あの行動はとても勇敢のように思えました。彼、そしてそのほかの人たちと主人公の違いが一際目立つシーンでもありました。
さまざまなことを思わせてくれる時間を与えつつも、とてもブラックな物語に引き込まれる映画。見た後何とも言えない現実を見せられた気がします。・・・日本って平和でほんとホッとします(汗
この世の中で最大の必要悪
実話に基づいた映画であるがテーマは史上最大の必要悪=武器商人を描いた社会派のストーリーである。ニコラスケイジは多分、苦悩を隠し悪事に身を染める役が一番うまい。バッドル―テナントもその作品の一つだ。大きな悩みを抱えつつ世界最大の武器商人をやめられない男の物語。しかし世界最大の承認は実は米、仏、露、中、(?)最期の一つは忘れましたがであるということ。メッセージ性の強い映画です。エンターテイメントを求めるのはやめた方がいい。人間の本性とは何かと考えさせられる作品でした。
オープニングが秀逸
主人公の武器商人は最大のクライアントは合衆国の大統領だと豪語したりしてますが、彼らのような存在がなければ、この世の争いは多少は減るだろうか。それとも争いが減らないから彼らのような存在が自然と生まれたのか。鶏が先か卵が先かといった問題か。
扱っているテーマは極めて真面目だけど、コメディっぽさもあるのであまり重みは感じませんでした。それが良いのか悪いのか…。
オープニングの“弾丸の旅”は非常に面白かったです。
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