「人間がひどい目に合うのがこれほど気にならない映画もない」キング・コング Tenjinさんの映画レビュー(感想・評価)
人間がひどい目に合うのがこれほど気にならない映画もない
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ヒロインの女優さんの見た目がかなり好みだったので、それだけでも見られます。半開きの口と困り眉の表情がすごく似合いますね。金髪碧眼の美人ですが、かわいさもあるので日本人受けもいいんじゃないでしょうか。
それにしても3時間は長い。まあ、その分描写は丁寧でプロデューサー役カールの映画にかける情熱とか、コングとヒロインが仲を深めて(?)いく過程もよくわかるようになっています。
長いのは中盤のジュラシックパークもどきとインディ・ジョーンズもどきのシーンのせいかも。個人的には虫のシーンが多いのがちょっと嫌でした。
人間のヒーロー役の脚本家はなぜ最初にヒロインのアンが惚れたのかがわかりにくいですね。元々、彼女が脚本のファンだったらしいにしても、見た目がいかにも弱々しい感じなので。単身ヒロインを救いに行ったり、行動力はかなりのものではあるのですが。
コングがニューヨークに連れてこられて以降の展開は、オリジナルを知らなくても予想がつきました。これまたたっぷりある時間で丁寧にひどい目にあわされるコングが段々かわいそうになってきたりして。そのせいか、アクション映画というより悲劇のラブストーリーのような印象が強く残りました。根本的には人間のエゴの浅ましさみたいなものも。
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