「作り込まれたCGと人間の愚かさ」キング・コング GMKゴーストさんの映画レビュー(感想・評価)
作り込まれたCGと人間の愚かさ
◯作り込まれた美術効果・CG
当時の最新のCGがふんだんに
活用されており、コングや恐竜の
描写など、今見ても違和感がなく、
映像に引き込まれる。
◯コングと美女の絆
コングがヒロインにのみ心を開く。
喜劇の演技を通じて仲良くなり、
恐竜から命を助けたことで、
絆が生まれるようになる。
◯人間の愚かさを描く
カールや捕獲されたコングを
見物しにくる観客など、人間の
思い上がりや、それによって生じる
悲劇を皮肉たっぷりに描写。
◯髑髏島の壮絶サバイバル
霧と岩に囲まれた島。
生贄の風習がある危険な先住民。
恐竜が生存しているなど、
スリルと危険が溢れる島を冒険。
◯ニューヨークでの怪獣パニック
捕獲されたコングが脱走し、
ニューヨークで暴れ回る。
高層ビルの頂上に登り、戦闘機と交戦。
◯悲劇的なラストシーン
当然ニューヨークで生き残れることは
できず、悲劇的なラストを迎える。
◯巨大な野獣コング
7.5mというリアルな体長。
邪魔する人間は容赦なく殺す。
巻き添えもお構い無し。
◯コングVSティラノサウルス
コングとティラノサウルス(複数体)の
対決が見られる。
(正式名称バスタトサウルス・レックス)
ヒロインを庇いながらも勝利。
◯狂気の映画監督カール
映画を完成させるためなら、
強引な手段を厭わない。
逮捕状が出て後に引けなくなり、
死者を出しながら強引に撮影を続行。
映画制作が頓挫した後も、コングの
捕獲を提案する執念。
△テンポが悪い
監督のやりたいことがこれでもかと
詰め込まれており、上映時間は
3時間に迫る。ほとんどが髑髏島での
サバイバルアクションに時間が
使われており、一つ一つの戦闘も
たっぷり時間をかけられているため、
人によってはくどく感じる。
もう少しやりたいことを厳選すれば
見やすかったような気がする。
△人間ドラマが薄い。
サバイバルアクションに大量の時間が
使われているせいで登場人物間の
関係も十分に病者されておらず、
アンとドリスコルの恋愛も
取ってつけた要素のように感じる。
×虫グロ
血飛沫や人体損傷の描写は控えめだが、
大量の巨大昆虫と戦うシーンがあり、
苦手な人はほんとにダメだと思う。
気持ち悪い。