キングダム・オブ・ヘブンのレビュー・感想・評価
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宗教感の違う日本人には難しい
1184年フランス。オーランドブルーム扮する鍛冶屋バリアンオブイベリンの息子が死産だったので妻が自殺してしまっていた。リーアムニーソン扮する領主ゴッドフリーオブイベリンは失意の隠し子のバリアンのところへやって来た。エルサレムへ行けば罪が消せるのかとバリアンは尋ねた。
一人でエルサレムへ行くと言う行為自体が宗教感の違う日本人には難しいね。ゴッドフリーの剣が導く新たなバリアンの世界。偉大な父親を持つのは息子にとって善か悪か。長くて重々しい展開だったが、オーランドブルーム主演作だから観られたね。
つらい
こういう中世ヨーロッパの騎士的な映画は、おれに取ってはヤバ筋。
壮大に描こうとしたがるし、そうすればするほどつまらん。
この映画もヤバい思いながら1/3ほどは見たが、
まさしく王道といった感じだったんで、まさかの途中でやめた。
どんなにヤバくても我慢して最後まで見るおれだが、これ系の映画は先が読め過ぎ。
ディレクターズ・カット版の評価です
劇場公開版は説明不足なところが多くて「?」的なところが多かったのですが、ディレクターズ・カット版になってほぼクリアになりました。
が、やはり主役の存在感と演技力の不足ぶりが拭いきれず、妻を亡くした絶望感や苦悩がイマイチ伝わって来ないし、皆を率いるほどのカリスマ性も個人的には感じることが出来ず。リーアムニーソン、ジェレミーアイアンズ、デビッドシューリスを始め、脇を固める出演陣がしっかりしてるだけに、余計上記が浮き彫りになってしまいました。
あと、依然としてストーリーにもツッコミどころがあり、特に主人公の優遇され具合(殺人の罪もなんやかんやで不問にされてたり、父親の家臣がさほど主人公を疑うことなく忠誠を誓ってたり、従軍経験があるとは言え一介の鍛冶屋が大軍を従えて奮闘したり)が目に余りました。ビジュアルの美しさには目を奪われますし、語りたいことも分かるのですが。。。
一方で対立するサラディンの存在感が抜きん出てました。エルサレムの価値を聞かれた際の彼の言葉、それにこの作品のテーマが集約されてる気がします。
ハンニバルのメイスンの様な悪魔的キャスティング
個人評価:3.8
今なお続く終わらない殺し合いの螺旋。
信仰心がある人間が見ると、どういった感情になるのか興味深い。
リドリー・スコットが得意とする史実スペクタル作品。またしても心を掴まれる。
鑑賞後にあの印象深かったエルサレム王が、誰が演じたかを真っ先に調べると、なるほどエドワード・ノートンか。流石である。
ハンニバルで顔の変形した車椅子のメイスンを、ゲイリー・オールドマンに演じさせたのと、同じ衝撃である。にくいキャスティングだ。
宗教戦争はわからないなぁ。
エルサレムをめぐる十字軍とイスラム教徒の戦い。
いまだに聖地を巡る戦いは続いてますが、純粋に宗教だけのために戦うって言うのがなかなかわかりづらいんですよね。
でも映画の中ではオーリーが演じる主人公は民のために戦うということである意味分かりやすい展開になっていました。
灌漑までして改善した領地に戻るって選択肢はなかったのかなぁ。。
最後はちょっと悩んだな。
リドリー・スコット監督!
戦争映画は、ほとんどの場合広義の反戦映画になるようですが、この映画も、ジャンルでは戦争映画を謳ってはいないものの普遍的な反戦を訴え、さらには大国による他国への侵略、略奪を批判したモノになっています。
歴史を紐解いてみれば、ヨーロッパからの十字軍遠征というものは聖地奪回という大義の下にイスラム圏への領土拡大=侵略が行われていたにすぎないのです。映画の中でもティベリアス(ジェレミー・アイアンズ)の台詞にあったように、「土地と金」が全てだった。エルサレム王の軍事顧問が言うのだから、これほど信憑性に富む話はないのです。映画を観ている間ずっと、現在でも続いているパレスチナとイスラエルの国家紛争を思い出さずにはいられなくなり、拡大解釈すれば、アメリカを含む大国主義国家による侵略戦争すべてを批判しているようにも受け取れました。
冒頭、妻の自殺と首を切るという行為にキリスト教への不信感が募ったバリアン(オーランド・ブルーム)。自分が十字軍の英雄ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)の息子であると告げられたショックも重なり、司祭を殺しエルサレムへ行くことを決意した。最初は「罪を償う」というテーマだったが、平和を願い、真の騎士道と「国家を守る」という意味をも考えさせる内容にもなっています。
惜しいのは、冒頭の殺人やシビルを妻としなかった理由など主人公の心理描写が弱く、ラブシーンを中心にカットされ過ぎと思わせるほどの物足りない編集が残念だった。ラストの投石を中心とした攻防は迫力ある映像だし、オーリーが刺客に襲われる殺陣シーンもよかったのに、こういったスペクタクルが少なかった。そして、「やっぱり・・・」と思わせる翻訳家にも!まぁ、最も不満な点は、オーリーが弓矢を放たないところかもしれないですけどね・・・
エルサレムを巡る戦い
源頼朝頃の話(?)
実話を元に製作。
主演は、一番カッコよかったころのオーランド・ブルーム。ヒロインは、エバ・グリーン。見事な美男美女で、ビジュアル的には申し分無し。
中世ヨーロッパものは好きなので、どうしても評価は甘くなっちゃうけど、好きな作品。
とにかくスケールがデカい。終盤の籠城戦も、見応え十分で手に汗握る(^^)b
歴史に全然興味が無い人には、ちょっと難しいかもだけど…
それにしても、900年近く前の話なのに、エルサレムの奪い合いは変わらんね…
この争いに終止符が打たれる時は来るんだろうか?
俺は結構好き
ただただリーアムニーソンがかっこいい。またスコット監督の映像美と合わさって映画館で観た時は「かっけ〜」と思わず口に出た。
内容的には大したことないけど、かっこいい男を見たいなと思ったら、観てもいいと思います。
スケールがすごい
十字軍には全く興味も馴染みもなく、物語に入り込むことができず眠くなってしまいしかも3時間もあり、3回に分けてようやく見終えた。
殺人場面がすごい迫力で、合戦の場面のスケールの大きさが凄まじかった。リドリー・スコット監督一世一代の超大作だった。
ただ、お話が全く興味が持てずあんまり面白いとも思えなかった。登場人物もあまり魅力を感じず、全くの他人事としか思えなかった。
1年前の今頃WOWOWで録画して、見るのが億劫でやっと見終えることができて宿題を終えた気分。
延々と続く負の連鎖の一部
総合:80点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 85
ビジュアル: 90
音楽: 80
壮大な話である。戦闘場面は同じオーランド・ブルームの出演作の「ロード・オブ・リング」を思わせるが、戦術も含めて描かれているだけさらに面白い。攻城・守城のそれぞれの戦術が描かれ、ただの場面場面の斬り合いだけではない迫力いっぱいの描写が描かれている。流れる血が普通の赤ではなくどす黒い赤で、本物の血のようで生々しい。セットやCG含めた映像も質感がかなり高い。音楽も良く出来ていた。
この手の映画は一方的にキリスト教徒が善玉でイスラム教徒が悪と決まっているものだったが、必ずしもそうでないのはいい。むしろキリスト教徒側内部での権力争いが今回の戦争の原因となっている。宗教間の対立がどうのこうの言う前に、結局このような野望いっぱいの人がどこにでも出てきては戦いを繰り返し、そこから憎しみの負の連鎖が延々と続くのだろう。彼らも一旗上げてやろうと思ってわざわざ命と財産を懸けて遠く欧州から来ているのだろうし、手ぶらで何もせずに帰るわけにはいかないだろう。
ただここまで描いたのならば、イスラム教徒側の立場ももっと描写してくれればと思った。
ただし映画の中でも「鍛冶屋に教わることはない」となどと言われていたが、オーランド・ブルーム演じるバリアンは元々ただの鍛冶屋。それがいきなりエルサレムに行くと剣をふるって敵を倒し、部隊を率いて戦闘の指揮をし、騎士道に目覚め命懸けの崇高な使命を全うしようとする。これはかなり無理がある。
要勉強!!
予習が必要だった。
宗教のことや、映画の時代背景などが全く分からなかった。
でも映画を見たことで興味が出てきたので、
何か本でも読んでみたくなった(^o^)
ただ、わからなくても
映像のスケールはでかいし
良い物語だし、
オーランド ブルームカッコいいし
楽しむには何の問題もないと思う。
良い映画♪
オーランドの出世作の背後で作っていたなんて・・・
ストーリーは単純だけど、歴史的背景を掴みやすく、個々の役どころもイイ雰囲気に抑えられててなんともイイ出来。リーアムは脇役でも激渋◎でも作り方によっては超大作になる余韻があるのは残念。
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