「【クエンティン・タランティーノ監督の香港カンフー映画&マカロニウェスタン&日本任侠映画愛が炸裂した作品。”良い映画に国境はない!自分が好きな映画を作る!”という熱い想いが伝わって来る作品である。】」キル・ビル Vol.2 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【クエンティン・タランティーノ監督の香港カンフー映画&マカロニウェスタン&日本任侠映画愛が炸裂した作品。”良い映画に国境はない!自分が好きな映画を作る!”という熱い想いが伝わって来る作品である。】
■前作では詳しく描かれなかった、かつてザ・プライド(ユマ・サーマン)の結婚式のリハーサル中にビル(デヴィッド・キャラダイン)及び配下の襲撃を受け、夫とおなかの子供を殺されたザ・ブライド。
彼女は昏睡から奇跡的に目覚め、ビルへの復讐を誓って襲撃に関わった敵たちを次々と仕留めていく。
そして、次なる標的・ビルの弟であるバド(マイケル・マドセン)を殺すため、彼女はテキサスへ向かう。
◆感想<Caution!内容にやや触れています。>
・前作とは違い、日本は出て来ない。(何となくヤレヤレである。)
ー が、香港の少林寺のバイ・メイ(ゴードン・リュウ)にザ・ブライド(ユマ・サーマン)が弟子入りし鍛えられるシーンは、どう見てもタラちゃん大好き、香港カンフー映画の影響をもろに受けているでしょう!。ー
・で、鍛えられたザ・ブライドが、復讐のためにビルの弟のバド(マイケル・マドセン)を襲うシーンや、片目のエル・ドライバー(ダリル・ハンナ)に報復するシーン等は、どう見てもタラちゃんが大好きなマカロニ・ウェスタン調である。
ー バドに生き埋めにされたザ・ブライドが、バイ・メイに鍛えられた強靭な指を使って地面に這い上がるシーンは、韓国映画などで使われているぞ!-
<ザ・ブライドがビル(デヴィッド・キャラダイン)と対決するシーンなども、”あの女の子の父親は誰?”と思いつつも、興味深く魅入られたシーンである。
この映画はそれまでアメリカの映画監督が歯牙にも掛けなかった香港カンフー映画&マカロニウェスタン&日本任侠映画愛に満ちた作品である。
クエンティン・タランティーノ監督の”良い映画に国境はない!”と言う思いと、”自分が好きな映画をどんだけ尺が長くなろうが作る!”という熱い想いが伝わって来るシリーズ作品である。
タラちゃんの映画が面白いのは、ヤッパリその豊富過ぎる映画愛がバシバシと伝わって来るところなんだと思うんだよね。>