アイランド(2005)のレビュー・感想・評価
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道具だからといって、人間の好き勝手をしていいわけではない。
人間の道具として作ったクローンたちに人権を認めるかという問題。この映画では、クローンたちがハッピーになる終わり方をしてたけど、本当にそれが正しいのか分からない。クローンたちは道具になる運命を受け入れるべきなのかもしれない。感覚では良くないけど。結局決め手は感情なのだろうか。でもこれでは、いろんな人がいろんな感情を持つから、良くないことが起こりそう。
こういった答えがない問いが待ってる技術は、そもそも開発するべきではないのだろうか。そうなると、ヒューマノイドも作ってはならない事になる。どうしたら、ロボットや人工生命と人間がうまくやっていけるんだろうか。ロボットやヒューマノイドに知識をもたせた以上、道具として使われることに不満を持ち始めるだろう。だから、人とロボット、ヒューマノイドを対等に扱うべき。ロボットやヒューマノイドを物として扱うことは否定しないが、人が物を大事にしないのは正しくないと思う。
未来技術の発展と人権問題が絡む見ごたえのある映画です!
平和で幸せな雰囲気だけども、
どこか淡々とした感じのストーリー展開から始まります。
「あっ、これ、何か起こるフラグ立ってる!」
と感じつつ、予想通り、そこから突如、問題発生という流れ、好きです。
本作品のほうが先に世の中に出ていますが、
ストーリー的に、「約束のネバーランド」に似ています。
迫力満点のアクションシーンで楽しめると同時に、
とても考えさせられる映画でもあります。
近い将来、実際に実現しそうなテーマですし、
その際に、「クローン」の人権問題という部分で、どのように議論が行われるのか、
個人的に、とても気になります。
全体的に、見応えのある映画です。
臓器提供もののアクション版
臓器提供映画は暗くなりがちだが、この映画に関しては娯楽性の高いアクション映画となっている。
施設を脱出してからはハラハラドキドキの連続で最後まで飽きさせない。特にカーチェイスや空飛ぶバイクのシーン、ビルの看板から落ちるシーンなどはさすがマイケル・ベイだと感心させられる出来ばえだ。「私を離さないで」を見た時、どうして逃げないんだよ、と思ったが、こちらはそれを素直に実現してくれた。このような展開だと最後はハッピーエンドじゃなければ、救われない。
ただ、臓器提供の是非、生きる意味を深く考えさせてくれた「私を離さないで」と違って、良いか悪いは別にして、中盤からは娯楽アクション映画のように、考えずに感じる映画になってしまった。
気になった点が二つ、
一つはブラックホーク警備の黒人が最終的にジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)を捕まえ車に乗せるが、彼が彼女の涙と手の焼印を見つめるシーン。もしかしたら、逃すのではないかと思った。しかし、結局施設に運ばれ解体されそうになる。体に隠していた銃で難を逃れるが、そもそも彼が彼女を捕まえた時に武器をもっているか身辺チェックをしなかったのは不自然である。後で彼女の味方をするので、あの時の焼印を見た時の表情はその伏線ともとれる。ただ、彼女が銃を持っていなかったら、解体され死んでしまったはずで、あの時の車の中のシーンは無意味となる。だったら、何らかの方法で銃は彼が彼女に渡したような設定が自然だったのではないか。
もう一つは、最後に二人がボートに乗ってハッピーエンディングとなるが、遠すぎて二人が彼らなのか認識できないくらい小さいし、時間も短すぎる。ズームアップにして幸せそうな表情を捉え、時間ももうちょっと長めにして余韻を残して欲しかった。
他にも色々とツッコミどころの多い作品であるが、スカーレット・ヨハンソンの美貌とマイケル・ベイ監督らしいアクションを堪能できた作品であった。
タイトルなし(ネタバレ)
こんな未来もありえるのかもしれないと思ってしまうね。
考えたり悩んだりもっと倫理観のぶつかり合いみたいなものがあると思ってたけど施設を出てからはひたすらド派手なアクションのみ。
ちょっとやりすぎ感も否めない。
特にビルから落ちるシーンなんてあんなの絶対に助からないし、この2人が生きるために一体どれだけの人が犠牲になったんだろうと思わずにはいられない。
医療ホラー・アクション映画
マイケル・クライトン監督の「コーマ(1978)」は悪徳病院の臓器売買を描いたスリラー映画だったがさしずめその手の近代バージョンなのでしょう、アメリカの金次第の医療制度を見ていると、そう遠くない未来にバイオテクノロジーの倫理的一線を越えた事件がおきてもおかしくは無いから、ある種社会派医療ミステリーの先駆けと言っても良いのだがお金のかかっている割にはB級ティストが漂う・・。
先ずは胡散臭い施設であることはすぐに分かるが、主人公同様、ここはどこ、私は誰?状態が長すぎてイライラする、逃亡が始まってからは怒涛のアクション、大統領のスペアまで居たところをみると国家ぐるみの移植臓器製造工場だと分かるが黒幕までは行き着かないでジ・エンド。
仲間のクローンを解放したのは良いけれどその後が気がかり過ぎて手放しでは喜べない。
ブレード・ランナー風の凝ったシチュエーションを持ち出した割には派手な逃亡劇にしか印象に残らなかった。ビルから落ちてもかすり傷もなしというのはスカーレット・ヨハンソンだからでしょう、美女は強し。
※楽しく鑑賞された方は見る必要の無い駄文
好きなユアン・マクレガーの作品を日々追っている最中、鑑賞。
よくある普通のSFという感想。斬新な設定や
記憶に残るシーンなどは少なかったように思います。
敵側だったアルバートが実はクローンと同じ【人間以下の立場】で最後に協力してくれる所や
そして故マイケル・クラーク・ダンカンの凄い体、連れて行かれるまでの一連の迫力が記憶に残っています。
早い段階でアイランドなどは無く偽りである事、
外に出れば汚染など無くいつもの世界が広がっている事、
などよくある設定や、想像できる範囲内の世界観、特に謎もなく 進む話などワクワク感は無くなってしまいました。
普段は鑑賞中に先のシーンの事など考えないのですが
リンカーン2人が揃った時に「入れ替わるんだろうな」とか
考えてしまった時点で集中力を欠いていたのでしょう…
作品としてのゴール、目標も私個人としてはアガる事が出来ませんでした。
倫理的にクローン達は助けないといけないのですが
映画として考えた時、残されたクローンに感情が入り込めず【あのクローンが居るから助かってほしい】などもなく
終始、作業的に見てしまいました。
下手な文章ですが感想です。
もし目を通していただいた方がいれば、ありがとうございました。
生きたい、ただそれだけ。
スケールは違いますが『わたしを離さないで』と設定が少し似てるのは置いといて(笑)
、大好きな映画です!「新しい臓器を移植して寿命を数十年延ばせる」という部分だけは興味はあります。劣化した臓器の代わりを造るだけならいいんですが、 でも同じ姿をしたクローンがいるなんて怖い未来です、一線を越えてるというか、できるかどうかではなく、すべきかどうかですよね。 「依頼主に私達が存在することを伝えないの?」「ハンバーガーになる牛を見たいか?」ショックを受けてる場面でしたが上手いこと言いますね。 みんなが着ていた白い服や、生活していたああいう施設は好きです(笑) スカーレット・ヨハンソンが素敵でした(^-^)
けして侵してはならない
ベースは逃走劇映画ですが、斬新な設定をいかした展開がとても面白かったです。
クローンを創ることはたとえ技術的には出来たとしても、けして侵してはならない神の領域だと思います。
スカーレット・ヨハンソンの美しさとスタイルの良さに目を奪われました。
SFによくある
「人間というのは生きるためなら何でもする
どんなことをしても俺は生きたい」
オープニングはなんだこれってなったけどしっかり伏線になってたことがあとになってわかる構成になっていてよかった
これをみている日が20190325で、実際の世界観と比べると空飛ぶ電車とかまだまだ先の話だなぁと思った。あとCG技術というか製作陣が考える未来の施設的な演出や仕掛け、グラフィックがすごい
これは主人公側に立っての視線だから、だんだんと自分がいる理由が判明していき逆襲するって流れはSFにありがちな感じと言われたらそれまでって意見も多そう(マイノリティリポートとかもそんな気がした)
車の横っ腹
今回もやられちゃいました。過去に車の横にぶつけられたことのある人にとっては、一瞬のうちに記憶が甦ってくるのです。『ボーン・スプレマシー』『フォーガットン』『ダニー・ザ・ドッグ』、そしてこの『アイランド』。ぶつけられると、痛いだけじゃなくて、ドアを交換しなくてはならないのです。そして、ドアを交換するとなったら、鍵穴が違うので別の鍵で開けなければいけなくなるのです!もしそうなったら、痛くもない肩を痛そうに押さえて人身事故扱いにしたほうが得策です。保険では別鍵の不便さまでみてくれませんから・・・(と、映画鑑賞中にそこまで考えてしまうんだから・・・泣)。
予告編やあらすじを見ると、ほとんどネタバレ状態のこの映画。それでも、146分もあるんだから衝撃的な展開や面白いひねりがあるのではないかと期待する。しかし、衝撃的な展開といえば、実は「SFのプロットをちょいと拝借しただけのアクション映画だった」ことが気づいたことでしょう。カーアクションは天下一品。しかし、いつもやりすぎ感が残るマイケル・ベイ監督なのです。鑑賞中も、「あまりやりすぎると、またラジー監督にノミネートされちゃうよ・・・」と今回も心配してしまいました。
クローン人間のストーリーでは、手塚治虫著の漫画『火の鳥 生命編』が最も好きだ。最もつまらないのは、ジョン・フランケンハイマー監督の『D.N.A』であろう。そして、マイケル・ベイといえば、このフランケンハイマーの息子なのだそうだ。もしかして、悪しきラジーなDNAを優性保護法(?)によって彼が受け継いでいたとしたら・・・
そんなことより、この映画ではキャスティングがいいですね。ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジャイモン・フンスー、スティーヴ・ブシェミ、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン。さて、仲間はずれはだ~れだ?実はショーン・ビーンだけがゴールデン・グローブ賞にノミネートされていない。そして、アカデミー賞、GG賞ともに誰も受賞していないということがわかりました。今回、まともな感想文になってないですね・・・(いつもか?)。
What is the Tofu anyway. 意外と面白いマイケル・ベイの近未来SF!
特に期待してなかったのですが、意外に面白かった近未来SF作品。ちっちゃいタブレットで観てしまったのですが、ちゃんとテレビ画面で観れば良かったとちょっと後悔しました。それぐらい面白かったです。
設定がちゃんとしてる所が良いですね。倫理的問題を無視してお金に走ってしまう企業って現実にありそうですもん。しかし、あれだけのクローンが暮らせる施設を確保しながら利益を出すと考えると、クローン1体の販売金額って物凄い事になってそう。
ユアン・マクレガーもスカーレット・ヨハンソンも今観ると若いですね!スティーブ・ブシェミが出てるのが何だか嬉しかったです。そして「生きる死亡フラグ」の異名を持つショーン・ビーン。いい人から悪役までこなせる良い役者さんですね。
人間の基準とは何か?という難しい問題を含みながらも、SF的なガジェットも沢山出てきて話のテンポも早いのでサクサク観れる今作。あまりヒット作ではなくてもマイケル・ベイ監督の才能が遺憾なく発揮されてると思える良い作品でした。
想定の範囲内
クローンというテーマから探した為か、最後まで想定の範囲内だった。
何も知らずに見たら印象も違ったかな。
フィクションのアクションシーンに突っ込むのも野暮だけど、最後にクローンのリンカーン(ユアンマクレガー)がワイヤーだけで助かってたところがなんとも腑に落ちないのは私だけかな〜
真ん中
なんか普通だった。
当時見てれば、また違った感想だったかもですが。
設定とかは面白いんですけどねぇ...
都合が良すぎなんですわ。
特になるほどそうだったか!というシーンも前半意外無いしね。
クローンっていう設定なんだからもっと生かしてほしいし、会社は普通に逃げられて終わり。
もう少し一般社会との混ざりあい?があっても良かったし、、スカヨハ本体側との兼ね合いや、子供どうするかとか、あっさりしすぎじゃね。結局二人の逃避行で終わっちゃってるんだよ。
もっと葛藤とかあっても良かったかなーと。
ここまで書いて、あ、でもクローンは精神年齢低いんだっけ...とか思って、ならしょうがないかなとかw(どっちだ
まぁなので娯楽としてはいいんじゃないかな。
テーマ重そうだけど内容はそこまでだし。
なので普通の評価+スカヨハないすばでーということで3.5ですw
よかった
クローン人間がとても切なく描かれていてよかった。
ブシェミを駅で射殺する辺りから、急にバカっぽくなる。衆目に何を見られても目的のためなら平気で手段を択ばないアホな悪の組織と言う描き方で残念だった。監視カメラなどがいくらでもありそうな未来社会でそんな事をしたら後から検証されて悪事が全部バレてしまうだろう。
そもそもクローン人間を蘇生させて生活をさせる必要もあるだろうか。臓器が必要になったら蘇生させて手術をしてしまえばいいのではないだろうか。
いろいろ気になるけど午後のロードショーで見る分にはちょうどいい面白さだった。
未来の保険
未来の保険としてクローンを作り出し、臓器移植などに役立てる設定は面白い。でも、そのクローンの反逆で、クライアントである本人が殺されちゃうってのは、怖いね…。
確かに、クローンとしてうまれた主人公が自分の意思を持ちはじめて、クローン仲間を守り、最後はハッピーエンドの演出だけど、保険に入ったクライアントとしては、自分のクローンが逃げ出したら、こりゃどうなるのって感じの映画でした。
マイケル・ベイワールド炸裂!でも社会派?!
ようやく旧作扱いになった「アイランド」を早速借りてきました。
ところで、監督って誰だったけ、とど忘れしてて、
クレジットを見て思い出しました、マイケル・ベイでしたね。
この作品、公開時「宇宙戦争」「スターウォーズEP3」と
大作ぞろいの中での公開だっただけにとても難しい立場にありました。
結局のところ、酷評されはしたものの、すぐに忘れ去られた感があります。
でも、総評から言うと、ぜんぜんおもしろかったです。
マイケル・ベイらしい作品にちゃんと仕上がってる、
というか要所要所がもうマイケル・ベイワールド。
お話は、完全管理体制の施設の中からはじまります。
クローンのお話ということはわかってますので、
この施設がクローン培養の施設であることは見ての通りです。
そこで、ユアン・マクレガー扮する主人公のリンカーン
(実はこのネーミングは意味があるのです)は、
自分たちのこの施設の生活に疑問を抱きます。
ここで、彼を手助けする二人がキーマンです。
ひとりは、6区の技術者マッコード(スティーヴ・ブシェミ)
マイケル・ベイの作品「アルマゲドン」でもかなり特異な独特のキャラを演じてます。
マイケル・ベイ作品にはなくてはならないし、彼が出てたら安心できます。
そして、もうひとりは、脱走したリンカーンとヒロインのジョーダンを追跡する
ローレント(ジャイモン・フンスー)彼の存在がラストの伏線となってますし、
彼がこの作品のテーマの一角を担っています。
ところで、作品の進行自体はもうマイケル・ベイのこれまでの作品の集大成的な映像でした。
もうカメラは回る回る、これでもかってぐらいグルングルンしています。
そして、今回も出ましたカーアクション。
2019年という近未来の設定で、空には近未来的な浮遊物が飛んでるのに、
地上ではあいかわらずアナログなタイヤ走行の自動車が走ってました。
この辺のギャップもカーアクション観てたらどうでもよくなります。
まさに「バッドボーイズ」です。
マイケル・ベイは多分これやんないとダメなんだろうね。
それで、今回のこの作品のテーマはというと「奴隷解放」です。
クローンを黒人に投影させて、「黒人差別」や「奴隷問題」を取り扱った
非常に社会的な作品だったのです。だから主人公の名前がそうなんですね。
結構深い作品でぼく的にぜんぜんOKでした、娯楽作品としてはね。
最高のSF大作。
キャラクター、アクション、設定、全てが文句なしのSF大作。
クローンである主役2人が何も知らないまま現実世界に踏み込んで行くストーリーも魅力的。
主演の2人が輝いてました。
エンディングは希望が溢れていて爽快。
そしてこの映画と同じゆうな未来が来るかもしれないと考えると少しゾッとしました。
大衆作品でありながら考えさせられる作品です。
人生の壁にブチ当った人達へ
生まれながらに慣れ親しんだ生活環境に
微かな違和感を感じ始めた時
見えない壁をブチ破り
新たなステージへ飛び出す勇気と好奇心を
持たなければならない
そこでまだ見ぬ無限の外世界を知り、
予想もできなかった《人生の真実》に直面する
その時、自分ならどう行動するか・・・?
この作品の様な世界が来るかも知れない・・・
いやもう来ているのか?
驚きの展開が待ち受ける このマイケルベイ特有の
ブッ飛んだアクションシークエンスに満ち溢れた
スリリングな2019年の世界は
単なる近未来SF映画ではなく
この惑星で最も優秀な種であるが故に
《神をも超越した現代科学技術のパラドックス》
に直面した21世紀を生きる我々人類の
《危機と課題》を至極リアルに浮き彫りにしている
しかも映画的娯楽性と知的好奇心を刺激され
映画本来の興奮を存分に味わえる仕上がり
ハリウッドの娯楽大作に偏見を持って
ハナから軽く斜めからの視点で鑑賞してしまう
《ミニシアター系映画しか受け付けない人達》に
この作品を作った意味や心意気が理解できるかは
僕にも分からない
最近映画にパッとしない人は
この作品を暗闇で没頭して鑑賞しよう
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