ハリウッドのお下品担当ポール・バーホーベン監督作品。
主演は『フットルース』や『トレマーズ』のケビン・ベーコン。
【ストーリー】
天才科学者セバスチャン(ケビン・ベーコン)は、遺伝子操作で生体の透明化に成功する。
その成果を研究パトロンの政府には報告せず、セバスチャンはみずから実験体となって得た透明の体を使って、数々の犯罪をかさねる。
セバスチャンが監視カメラをだまして研究所をぬけだしていることを知った同僚たちは、肉体を可視化させる薬の開発を急ぐのだが……。
透明人間モノ。
そしてバーホーベン監督ときたらもう期待せざるをえません。
ケビン・ベーコンが透明になったその優位性で最初にやることは?
そう、お下劣行為です。
このセバスチャンめ、たいそうなお下劣くんで、やることといったら同僚研究者のジャマしたり、女子が服を脱ぐのをながめたり、あまつさえ女子のシャワー室に忍びこみ、じっくり目で楽しんでそのまま……という、『いけない!ルナ先生』の神谷わたるみたいな行動ばかり。
いやそれどころか同僚へいきで殺すし後半のホラー展開は貞子ばりの神出鬼没さを発揮して、仲間すべてを恐怖にたたき落とします。
原題は『ホロウマン』、直訳すれば「空洞男」だそうです。
ポスター見てわかる通り、元々ホラーとして見るべき作品なんですね。
だからシャワーシーンで襲われるのも、お約束っちゃお約束ですが。
CGは今見ると荒いし、当時も気になる点は多くて、バーホーベンみはあまり感じなかったです。
脚本も別の人だし、自分の企画じゃないのかな?
それでもらしさは感じます。
体表面からどんどん透明になってゆくイメージはやはりインパクトありますし、監督のお好きなグロめなモノですし。
バーホーベン監督作品といえば『ロボコップ』や『スターシップ・トゥルーパー』が代表作ですが、たまーに「ハリウッドはこんな作品ばっかり作って、本当にアメリカ人ってこわい><;」とおびえる方おられますが、ご安心めされよ。
ポール・バーホーベンはオランダ人ですよ!
「インデペンデンス・デイ」を見て、「アメリカ人って単純で、演説好きだなー」って方おられますが、ローランド・エメリッヒはドイツ人ですよ!
「ドイツ人って冷静で知的だよね」ってイメージもってるかせさんこと自分、いいかい?
あのウーヴェ・ボルもドイツ人だよ?
つまり、人種国籍よりも人を見ろ。
セバスチャンを見ろ。
空っぽだろ?
ケビン・ベーコン空っぽだろ?
そんなことないよね。
お脳空洞男なので、気の利いたオチが思いつきませんから、ここで終わります。
ごめんなさいm(_ _)m