Mr.インクレディブルのレビュー・感想・評価
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普通の人間の悪役
様々な力を持ったヒーローが一堂に会して戦う映画は、アベンジャーズなど今では珍しくないが、それを家族にして描くというのが本作のユニークな点。家族であることで、日常生活描写にも重点が置かれ、ヒーロー活動と、日常生活が等価に描かれた点が新鮮だった。
本作で特徴的ななのは、悪役のあり方だ。ヒーロー一家は生まれつき特殊能力を持った超人だが、悪役はかつてヒーローにあこがれていた普通の少年だった人物で、テクノロジーの力でヒーロー一家に対抗しようとする。
生まれつきの才能のない者が才能ある者に挑むという構図なのだが、それが悪人側なのだ。日本の漫画だったらむしろ逆の構図のが共感されそうだが、お国柄によるヒーロー観の違いだろうか。
それからテクノロジーを駆使する悪役、というのは続編にも受け継がれている本作の特徴だ。技術の悪用を生まれつきのスーパーパワーで粉砕するという構図の物語を2作にわたって踏襲しているが、ただしく技術を使っていれば、悪役にならずにヒーローになれたのにな、などと個人的には少し切ない気分にもなる作品だ。
家族の絆が感動的な、傑作スーパーヒーロー映画
バトルシーンが多く、そのどれもがスリリングで大変楽しめました。
能力対決というところもあり、バトルものとしても最高峰の映画だと思います。
一番印象に残ったシーンは、終盤森の中で家族4人が再会するところです。
ぶつかって再会という、なんとも言えないものでしたが、そのあとすぐに立ち直り、4人で協力しあい、追ってくるロボコップみたいな顔した奴らを倒す。それはすごく爽快で良かったです。
ピクサー映画の中でも、『トイ・ストーリー』シリーズに及ぶか……というくらい好きです。(私は『トイ・ストーリー』大ファンなので)
生まれつき特殊能力を持ったスーパーヒーローが社会的に活躍していた時...
生まれつき特殊能力を持ったスーパーヒーローが社会的に活躍していた時代から一変、
自殺を妨げられた上にケガをしたと訴えられヒーロー制度が廃止、一般人として生きることになることから物語がスタート。
スーパーヒーローの話で上記のような背景に現代らしさがあるところと、家族でスーパーヒーローが故に日常シーンや家族愛のシーンが多々あるところが他の作品と違っていていい!
そして悪役が生まれ持った能力ではなく現代のテクノロジーを使っているところも。
そしてパパやママが最強で次々と敵を倒す!というような話ではなく、協力し合って成し遂げていくところもいいなぁ。
最後ベビーの力が気になって終わったので、続編も気になるところ。
認めて欲しくて暴走する男たち
昼休み返上で働いても評価されず、パワハラに耐え、家のドアを力任せに閉めたことある方は必見。超ド級の痛快アクションムービー!
見直すタイミングやその時の立場で、感情移入できるキャラが変わるリトマス紙のような作品。
【 認めて欲しくて暴走する男たち 】
ボブのスーパーパワー行使を、ヘレンは家族のためにならないから我慢してと厳しく抑えつける。
逆らえず居心地悪そ~にふるまうボブが、前に観た時は笑えたが今はなんかツラい(^^;)。
力を発揮しようとする度に「余計な事するな」と全否定され、承認欲を満たせずに暴走する男たちがストーリーを加速させてゆく仕掛け。生々しくてリアルだ。
特にインクレディボーイの、相手の迷惑や状況を省みない善意は、被災地難民などの迷惑行為を思い起こさせ、強く憤りを感じる。
(この描写をどうして「才能ない奴は何もするな」と解釈する人がいるかなぁ?(--;)邪険に扱ったことはボブも謝ってるし、そもそも自分勝手な努力で損害を生じたら罰されて当然)
【耐えられないほど耐えているのが普通】
この不快度指数80%の家庭において、長女ヴァイオレットの抱える悩みはさらに深刻だ。
母親の言いつけ通り普通の生き方をしていても、ちっとも幸せじゃないという不満でアタマの中がいっぱい。
おそらく、特殊な身体に産んだことを恨んでもいる。彼女がこれまで傷付けられ、周りから負わされてきた痛みを想うと悲しくなる。
「普通のフリするんじゃなくてわたしは普通になりたいの!」
あ。危ないなこの子、とピリついた。昨今の悲劇的な母子問題が頭をよぎる。
大荒れなディナーの場面、アニメだからドタバタで楽しいけど、実写だったら殺伐としすぎて観られない。
・・・そんな、言いつけ通りに生きていることを言い訳にして人生から逃げているヴァイオレットが、あるアクシデントを受けて萎縮してしまい、母親の期待に応えられなかった罪悪感から、自らの意志で歩き出し、事態を好転させてゆくまさかの展開を起こす。両親への反抗を示さずに自分らしい生き方を歩み始めるところ、オトナでかっこいい。
【家族それぞれの成長が導くハッピーエンドに激納得!】
ボブの浮気を疑った彼女が自分を責めて泣き伏すのは、家族を想うあまり抑え込むことしかしてこなかった不甲斐なさからだ。
独善的で無神経な悪妻&毒親じゃない。それがヘレンの表情を通して観客にも伝わるので、終盤の彼女の心境変化を素直に祝福できる。
自分/家族を守るための"力の抑止"から"力の行使"へと価値観が変わり、自分や家族を奮い立たせる様がとても素敵。惚れなおすわ(☆。☆)
一方のボブも、自分は特殊だが万能ではないという絶望を経て、ヘレンや家族の力を信じられるよう成長する。
ダッシュに 「ウチの家族大好き・・・!」なんて言われて、ボブもヘレンも嬉しいだろうね(^^)。
見直す時々で感想が変わるので、面白いしすごい映画だ。
「とがりすぎた長所に翻弄される苦労」が肌に馴染む人なら本作がハマるだろうし、
「どうにもできない短所を逆に利用して生きてゆく強さ」に涙する人はニモやドリーも訪れて欲しい。
・・・どうしよう、CGすごいってコトぜんぜん書けてない(・・;)
音楽が素晴らしいってことも、大好きなフロゾンやエロすぎるミラージュのことも、
人の話聞かないエドナが説明台詞要員として大発明なことも、
レトロフューチャーなデザインも、あぁぁぁ賛美し足りないッ!
あと1つだけ。
ディズニーの伝説的アニメータ、フランク・トーマス(八奈見乗児)とオリー・ジョンストン(瀧口順平)が登場し、「やっぱりああでなきゃ!昔みたいに」とほたほた喜ぶシーンが味わい深いですよ(^^)。
パパのヒーローファミリア。 ヒーロー/ヴィラン必要論にもっと踏み込んでも良かったのかも。
かつての栄光を取り戻したい元スーパーヒーロー、ロバート・パー/Mr.インクレディブルとその家族が、悪の科学者シンドロームの野望を打ち砕く為に立ち上がるアクション・コメディアニメ。
ロバートの友人である元スーパーヒーロー、ルシアス・ベスト/フロゾンの声を演じるのは『ジュラシック・パーク』『スター・ウォーズ』シリーズの、レジェンド俳優サミュエル・L・ジャクソン。
パー家の長女、ヴァイオレット・パーの日本語吹き替えを担当するのは『Jam Films』やテレビドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』の綾瀬はるか。
👑受賞歴👑
第77回 アカデミー賞…音響編集賞/長編アニメ映画賞!✨
第32回 アニー賞…長編アニメ映画賞!
第30回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…アニメ映画賞!
第10回 放送映画批評家協会賞…最優秀アニメーション作品賞!
ピクサー・スタジオの長編映画第6作。
これ以前の作品は幼少期に観ているのだが、本作から年齢的な問題もあってピクサーからは離れてしまっていた。なのでこれだけ有名な作品であるにも拘らず、鑑賞するのは今回が初めて。
ディズニー/ピクサー作品としては珍しいスーパーヒーローもの(マーベルを傘下に従えている今となっては珍しくもなんともない訳だけど…)。
しかも王道ど真ん中ではなく、「ウォッチメン」(1986-1987)や「バットマン:ダークナイト・リターンズ」(1986)から着想を得たと思われる、社会とスーパーヒーローの関わりに着目したなかなかにハイブロウな作品。
社会と折り合いをつけることが出来ず喪失感に苛まれていた壮年の元スーパーヒーローが、悪の科学者との戦いの中で自らの弱さと本当に大切なものに気付き、ヒーロー/夫/父親としてのアイデンティティを見出すという、全く子供向けではないストーリーである。
こういうものを最先端のCG技術を駆使したファミリー映画として世に送り出すだから、本当に当時のピクサースタジオは技術とアイデア、共に尖りまくっていたとしか言い様がない。
『モンスターズ・インク』(2001)でのモンスターの体毛の表現や、『ファインディング・ニモ』(2003)での海中を泳ぐ魚の表現など、ピクサーの過去作には「CGでここまで出来るのか!」という映像的なショックがあったが、正直なところ本作からはそれほどの革新性を感じることは出来なかった。
ピクサー・スタジオ初となる人間社会が舞台の作品であり、その点に関してのチャレンジは買うものの、やはりまだ人間をCGアニメで表現するのは早かったようで、技術的な未熟さを感じさせる。
特に都会の街並みとそこに住む人々からは、デモ映像のような違和感を受けた。
ただ、キャラクターデザインは非常にポップかつ可愛らしく、個人的にはとても気に入った。
フライシャーの『スーパーマン』(1941-1943)を髣髴とさせる伝統的なスタイルと、ピクサーらしいデフォルメの効いたキッチュなスタイルが同居した素晴らしいデザインだと思います👍
ロバートの後頭部が薄らハゲているところなど、荒唐無稽なアニメでありながら変なところでリアリズムを出してくる悪意ある感じも最高っ🎵
純然たるスーパーヒーロー映画ではあるものの、シンドロームのアジトに潜入するくだりなどは往年のスパイ映画そのもの。レトロフューチャーな感じや牧歌的な雰囲気に懐かしさを覚える。
監督のブラッド・バードは後年『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011)で実写監督デビューを果たす。なぜ『M:I』シリーズの監督に彼が抜擢されたのか不思議だったのだが、本作を観てその謎が解けたような気がする。
パー一家の物語としてはよく出来ていると思うが、ロバートとシンドロームの物語としては少々不十分であるように思う。
人間社会に溶け込む為、嫌な上司の下で嫌な仕事をせっせとこなし、楽しみといえば週に一回行われる旧友とのビジランテ活動。
そんな生きてるんだか死んでるんだかわからないロバートの人生に再び光を与えたのは、皮肉にも悪党シンドロームの出現である。
ヴィランは世界の平和を脅かす憎き存在であるが、しかしヴィランが存在しなければヒーローの存在価値は無い。スーパーヒーローとは、実は敵対するヴィランがいて初めて成り立つ存在であることをこの映画は示しています。
この着眼点はとても面白いのだが、物語が進むにつれて映画がどんどん『クレヨンしんちゃん』のような家族の絆ムービーになっていってしまい、結局シンドロームはただの悪者という役どころに落ち着いてしまう。せっかくもっと深いところまで掘り下げる事が出来るキャラクターだったのに、これはいささか勿体無い。
Mr.インクレディブルの熱烈なファンだったが故に闇落ちしてしまったシンドローム。ある意味、彼はMr.インクレディブルの"息子"な訳であり、この戦いは実は壮大な親子喧嘩であると言える。
その決着が”息子”の死亡というのはなんとも後味が悪い。家族の絆がテーマの映画なのだから、パー一家の問題を解決した上で、Mr.インクレディブルとシンドロームの物語にも上手い着地点を見つけて欲しかった。
…そういえばシンドロームの手下であるミラージュって、イラスティガールにぶん殴られたあとはベビーターンしてなんとなく許された感じになっていたけど、それで良いのか…。ヒーロー大量殺人の責任は彼女にもある訳だし、あの後逮捕されたりしたんだろうか?割とその辺投げっぱなしですよねこの映画😅
という訳で、基本的には楽しく鑑賞したのですがちょっと引っかかるところもある映画でした。
とはいえ、およそ子供向けではない物語に真っ向から挑戦するピクサーの姿勢には花丸をあげたい💮
やはり名匠ジョン・ラセターが仕切っていたころの初期ピクサーの勢いと熱量は凄いっ!!
最後に、この映画の日本語吹き替えにも触れておきたい。
とかく批判されがちなタレントによる吹き替えですが、ピクサー映画に関しては毎度毎度素晴らしいクオリティで仕上げてくる。
その中でも特に本作の声優陣は素晴らしいっ!!過去一のハマり具合だったかも!
というか、みんななんとなく顔が似てるんですよね。ロバートは三浦友和に、ヘレンは黒木瞳に、ヴァイオレットは綾瀬はるかに見える。当て書きしたのかってくらいピッタリ。
特に上手いのはシンドロームを演じた宮迫博之。もうこれは本職レベル!面白いのはこのシンドローム、顔はくりぃむしちゅーの有田哲平にそっくりなんですよね〜🤣有田さんにはオファーが行かなかったのかしらん?
とにかく本作の吹き替えは凄まじいクオリティなので、タレント吹き替えに抵抗がある人にも是非日本語版を観ていただきたい!
※本作で提示されたヒーローはヴィランが存在することによって初めて成り立つ、という言説。
このヒーロー/ヴィラン必要論については、『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)という映画が最高の回答例を見せてくれていますので、そちらも要チェック!💡
※※余談だが、週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画「僕のヒーローアカデミア」(2014)ってめちゃくちゃこの映画から影響受けてるんですね!第1話でのデクとオールマイトのやり取りなんか、まんまインクレディブルとバディ少年のそれじゃないか…。
デクのクラスメイトに峰田という黒くて丸いブヨブヨをくっつけるだけの能力持ちキャラがいて、なんでコイツこんな変な能力なんだと前々から思っていたのだが本作を観て得心が行った。
黒くて丸いブヨブヨを打ち出す兵器でMr.インクレディブルを捕獲するというシーンから着想を得て作られたキャラだったんですね!うーん、納得。
イラスティガールがセクシーで好きです。 特徴的なキャラクターの造形...
イラスティガールがセクシーで好きです。
特徴的なキャラクターの造形のみならず、動きとアングルのセンスが良いなあと思いました。
色使いも良い。構図も良い。名言も多いので凄く好きな映画です。
余裕だな‼️
ピクサーのアニメーションで一番好きな作品‼️しゃくれたアゴのお父さんや、世界一体の線が "細い" お母さん、そして不細工な子供たちがスーパーヒーロー家族として大活躍する傑作アクションアドベンチャー‼️まずは何といっても主人公たちのキャラ設定がバツグン‼️主人公ボブはヒーロー廃案でしがない保険のセールスマン、かなりメタボ‼️妻ヘレンはスーパーヒーロー卒業後も、変わらぬ美貌で子育て奮闘中‼️娘ヴァイオレットは好きな男の子に想いを告げられない "ザ・思春期"‼️息子ダッシュは自慢のスーパーダッシュを披露したくてたまらないクソ生意気なガキ‼️そして末っ子の赤ん坊ジャック・ジャックは・・・‼️そんなスーパーファミリーが対決するのは、ヒーローへの憧れが高じてスーパーヴィランと化した金持ちの発明家バディことシンドローム‼️そんな彼らが繰り広げるマーベル顔負けのスーパーヒーローの世界‼️まるでボンドカーのようなMr.インクレディブルの愛車‼️ヒーローにマントが必要ないウンチク‼️男の子心をくすぐる、エドナのスーパーヒーロースーツのプレゼン‼️そしてクライマックスの敵のアジトの孤島でのインクレディブル・ファミリーの大活躍‼️ボブはメガパワーで飛行物体をなぎ倒し、ヴァイオレットは透明化とバリアでファミリーを守る‼️ダッシュが水面を走り抜けるシーンや、親友フロゾンがピンチに駆けつけるシーンは拍手喝采モノですね‼️ジャック・ジャックが能力を開花させ、火の玉ボーイや怪物に変身するシーンはあまりに可愛すぎて笑っちゃいます‼️しかし何よりも、伸縮自在に身体を変化させる妻ヘレンの活躍ぶりは完全に亭主を凌駕しており、まさに「母は強し」を痛感させる素晴らしさですよね‼️ホントにハラハラドキドキ、これぞスーパー・ヒーロー映画‼️そんな彼らがアクション以外で繰り広げるのは、中年の危機、夫婦間の不安、親業の失敗といった濃密な人間ドラマで、実写映画にはない深みを兼ね備えた愛すべきスーパー・アニメーションなのです‼️余裕だな‼️
家族を守ろうとする母の強さに若干うるっときた笑
前半、パパが全然好きになれず、どうしようかと思った笑
夢ばかり追いかけて、現実を見ろ!と。
スーツを着て戦い始めるところからのパパの独壇場は戦い方も一辺倒であんまり面白くないな〜って思ってたけど、
家族でスーツを着て「母は強し!」って感じになるところからテンポ感とか戦い方とか面白くなってきた!
家族みんなでそれぞれの能力を活かして、協力しあって無敵チームになる感じが見ててワクワクした!
氷の能力の人、まぁまぁチョイ役なのに1番といっていいほど戦い方に華があって、作画に(?)気合いが入ってたのがちょっとウケた😂笑
悪役も魅力的だったし、「ヒーローが法で禁止された世界」っていう設定も面白かった!
そしてタイトルにも書いた通り…ママがとても魅力的だった…🥲能力で家族を守りながら、ここぞというときには鋭く戦う…カッコよかったし能力の使い方も見応えがあって楽しかった!
様々な特殊能力をもつ家族が主人公のホームドラマコメディの楽しいヒーロー映画
スーパーパワーの一家五人を主人公に、悪と戦う英雄崇拝をプロローグで否定して始まる、ヒーロー復活のアニメーション映画。物語の背景と一般人の描写が弱く、エスパーの世界観だけで終わっているのが難点だが、主人公インクレディブルの怪力始め、ゴムのように伸びる妻の身体能力、子供たち其々の得意技の能力がユニークで面白く、特に長男の足の速さのエピソードは爆笑もの。スーパーヒーロー家族の様々な家庭問題を取り入れて、単純なヒーロー映画に終わっていない脚本の良さがある。ディズニーアニメとしては、「トイストーリー」以来の快作である。
家族全員スーパーヒーロー。家族の団結に和みます。 ママ、すごく強い...
家族全員スーパーヒーロー。家族の団結に和みます。
ママ、すごく強いですね。
大人も子供楽しめる感じで、おもしろかったです。
続編に期待。
ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!
ディズニー&ピクサー映画全部見るミッション15作目
久しぶりに見ました。Mr.インクレディブル。面白いけどやっぱり私は2の方が好き。比べてしまったこともあり、初めて見た時の興奮をもう一度は味わえませんでした。残念。
でも2回目だから満足に楽しめなかったというだけで初めて見る方は十分に楽しめる作品だと思います。
まずピクサーといえば時代を感じさせない最高のCGですよね。今回はヒーローモノということもあり、ド派手な爆発や個性的な能力がこれでもかというほどカッコよく描かれています。特にダッシュダッシュのハイスピードアクションは2回目でも楽しく見ることができました。
そして音楽も良かったですよね。テンションの上がる楽しく軽快なBGMで物語に引き込まれました。
良い映画です。一度見てみることをおすすめします。是非ご覧ください。
私の推しはシンドローム。映画に出てくる厄介オタクキャラっていいよね。
日本がコンピューターアニメで敗北した映画
トイストーリーでは、おもちゃが動き回るお話だったので、いわば無機質な画面や、色遣いも違和感なく受け入れられたのですが、この映画は、正真正銘の人間が主人公で、より難しい表現が、たくさんあったはずで、それなのにキャラクターがイキイキと、画面狭しと暴れ回っていて、本当に息をしているかのように自然な絵柄に、感動して覚えがあります。
今では、当たり前のように、コンピュータアニメーションが制作されていますが、この当時かなり困難な技術的な壁があったはずで、同じ時期に制作された最先端のテレビゲームのクオリティと比較しても、圧倒的にこっちの方が勝っている。スタジオワークにおいては、日本にも勝ち目があったはずなのに、今では足元にも及ばない状況で、思えばこの時期から決定的に差がついてしまったのだろう。
2017.12.31
ボクはインクレディボーイ!
「ボクはインクレディボーイ!」が聞きたくて視聴。
かつて市民を守ってきたスーパーヒーロー達が、圧倒的な力を危惧され社会的に抑圧された現在。過去の栄光を忘れられないMr.は、甘い誘惑に敵の策略へ飲み込まれていく。
やっぱりディズニー(ピクサー?)はすごい。飽きさせるタイミングが見当たらない。
少しでも間延びしそうなところ、例えば秘書さんが送り付けた依頼書を読む場面でも、奥さんから夕飯の声がかかることで主人公の焦りと板挟みを見事に表現してくる。すごい。
敵役のバディについても丁寧な積み重ねがあって、面白い。
序盤で機械を扱える少年としてインクレディブルの悩みの種として出てくるところで関係性は匂わせているし、ヒーローとしてのマントも伏線が張ってあって、「ああこのキャラクターはろくでもない退場の仕方をするんだな」と事前にわかる安心っぷり。事実は結構むごいけど、そこはまぁアングルで処理。コミカルじゃないと重たすぎる。
日本でヒーローと言われればウルトラマンや仮面ライダーが浮かぶけど、よく考えれば向こうのヒーローの原点は恐らくスーパーマンかと思われ、飛べるアンチヒーローと飛べないMr.との対比も唸らされる。「俺は強くない」というセリフ、家族を大切にしたい、という小さな幸せに気づき、守ろうとする姿勢がこの対比を強調させる結びつきなのかもしれない。
まぁそんなこと考えなくても生き生きとしたキャラクター達が活躍していく姿は、目立たないように抑圧された自身の力を解放するカタルシスとして最高にGOOD。大きな主語になるけれど、日本人にも共感しやすいヒーローなんじゃないかな?
これは続きも見なければなるまい……。
トイストーリー、ファインディングニモに続いてのピクサー3D!
オリジナリティー溢れるピクサーの3D映像技術とワクワクする展開が最高。家族全員がヒーローという点では『スパイキッズ』とよく似ているとも言えるが、実写版では表現できないクレディブル夫人の身体能力が他のヒーローモノの追随を許さないだろう。
とにかく、この夫人(ヘレン、ELASTYGIRL)が最も光っていた。原題から考えても家族の物語のようだし、家族の愛情の中心がこのヘレンだったわけだ。パワーだけのインクレディブル氏、走りのダッシュ、透明化とバリアのヴァイオレットとそれぞれの個性的な能力を上手くまとめ上げる指揮者のような存在でもあると思う。ところが、パラシュートになったりバスを吊り下げることにも伸縮自在の手足の能力が使われてしまう・・・聡明で活発な女性でも主婦業に専念させられるだけのようなこの扱いには、男の目から見ても残念でならなかった。
もう一人、長女のヴァイオレットも良かったです。自分の能力に悩み、また、普段の生活でも恋に悩む可憐な乙女。スーパースーツを身にまとってからも、バリアを出すタイミングに悩んだりと、圧倒的な強さは持たないヒーロー像が彼女にあった。力で押しまくる父親を二人の女性が巧くまとめあげていたんだなぁ。
細かな点で、アメリカ訴訟社会の問題や兵器産業の矛盾、ちょっとしたことで逆恨みするという心の問題まで見え隠れした。15年前の復讐というと、『オールドボーイ』にもあったが、なにか特殊な年月なのかな?
【2004年12月映画館にて】
アニメは動いてなんぼ
「トイ・ストーリー」などを作ったピクサー社(今はディズニー傘下)の
作品は、安定したクオリティで安心して観られます
CGを実写に近づけようとするとリアルと異なる部分が際立ってしまう
けれど、CGの特性を生かしたデフォルメされたキャラデザインと
キャラの特性がよく出ているモーションがいい味出している
技術的には文句なし&観ていて楽しい
ユーモアのセンスもいい
話はピクサーっぽくないと思ったら、今までのスタッフとは異なる人の
脚本・監督だそうで・・・個人的には
「子供も大人も楽しめるピクサー・アニメ」らしいのが希望・・・
変に夫婦間のドロドロ(まではいっていないけど)混ぜないで欲しい
そういうものを混ぜたら話に奥行きが出ると思っているのかしら
親子でこの映画観て、子供にここどういう意味?と聞かれたら
返事に窮する人が多いと思う・・・
マーベルコミックの映画化多いの見ていても
アメリカ人って、ヒーロー好きなんだなぁとつくづく感じる
「正しくて強いヒーロー、アメリカ」
はもう、過去のものになっていて、だからか映画やアニメのヒーローも
葛藤抱え込んでいる設定が多い
でも結局、団結力で勝利するところは日本の少年漫画の王道「少年ジャンプ」
っぽい
アメリカ人のヒーロー回帰願望が満たされているので
本国では受けただろうと思う
アニメとしてよく出来ているし観て損はない映画だと思うのでお薦めします
コシノジュンコ似のデザイナーのキャラ造形に、
日本人に対する悪意を感じたのでちょっとマイナス
エンドロールのアニメや演出は遊び心があって楽しかった
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