ヒストリー・オブ・バイオレンスのレビュー・感想・評価
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ジョーイ‼️
デビッド・クローネンバーグ監督がグラフィックノベル(コミック)を原作に描くバイオレンス・サスペンスの傑作‼️一応、アメコミ映画なんですよね、この作品‼️ダイナーを営むトムは、強盗に入られるが、逆に銃を奪い、殺してしまう。正当防衛で町のヒーローになったトムだが、ニュースを見て彼の過去を知り、彼の事を「ジョーイ」と呼ぶ謎の男フォガティが現れる。妻と2人の子供と幸せに暮らしていたトムの過去が、ゆっくりと明らかになっていく・・・‼️長廻しが印象的なオープニングの2人組の強盗のモーテルでの殺人シーン‼️ダイナーを襲撃した強盗をトムが撃退するシーン‼️撃たれた強盗の顔がモンスター‼️いじめられっ子の長男が逆ギレして相手を倒すシーン‼️血は争えません‼️階段での夫婦喧嘩がセックスへ発展するシーン‼️トムがフォガティらを殺害するシーン‼️ラストのトムとボスの対決シーン‼️まるで暴力が人間の本能に深く絡みついている事があぶり出されるような名場面の連続ですね‼️主人公は過去と訣別するため、再び暴力を振るうしかない‼️しかし家族、特に妻と長男はトムの過去を許容できない‼️しかし次第に内に秘めた自らの暴力性に魅せられていく‼️そしてラスト、主人公を受け入れた家族が同じテーブルにつくシーンは、安堵感とともに凄まじい戦慄を感じさせます‼️あぁ、恐ろしい‼️キャストではやはりトム役ヴィゴ・モーテンセン‼️静かな狂気を微妙な表情の変化で魅せるその名演‼️「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンと並ぶ代表作だと思います‼️
【”能ある鷹は爪と過去を隠す・・。”デヴィッド・クローネンバーグ監督Meetsヴィゴ・モーテンセン作品。異常な状況下に置かれた家族の愛と絆を描いたサスペンスドラマ。】
ー 田舎町でダイナーを営み、弁護士の妻と子供たち囲まれた平穏な日々を過ごすトム(ヴィゴ・モーテンセン)。
だが、ダイナーに押し入った強盗たちを返り討ちにして報道され、それを機に怪しげな一団が彼を訪ねてくる。やがて、かつてトムがマフィアの殺し屋だったことが明らかになる・・。
◆感想
・鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督らしからぬ、キチンとしたサスペンス・ドラマ。
・トムを演じた、若きヴィゴ・モーテンセンの身体の切れも素晴らしき、鮮烈なバイオレンス描写の数々に圧倒される。
・高校で苛められていた息子のジャックが、父がダイナーで強盗を見事にやっつけた後、苛めっ子たちにやり返すシーン。彼も又、今作の中で男として、成長している。父親の血を引いている事が良く分かる。
<トムが、”全てを終えて、夕食中の家族の元に帰ってきた時のシーン”が印象的。
俯いて、何も喋らない妻エディ、息子のジャック。
だが、末娘のサラが、彼のために皿とフォークとナイフを彼の前に静に置く。
トムは、再び頼れる父親として受け入れられた・・、と私は思った。>
家族愛をもっと訴えても・・・
極ごく普通の男性が強盗を華麗に撃退し、そして得体の知れない男たちが付きまとわれるようになり・・・と言う物語。
アクションやバイオレンスではなく、純粋な家族愛を中心としたドラマだと思います。
優しく頼りになる主人・父親がいきなりヒーローになり、すぐに得たいの知れない者になり・・・家族の戸惑いや恐怖が良く描かれています。ただ、物語としては面白みがなく、平坦な印象です。
逆に、最後の展開はバイオレンス気味になり、折角の家族愛のドラマがチープに感じました。
少々評価し難い映画でした。
久しぶりに見直してみて
それぞれの心の動き、変化が描かれていてラストも良いですね。映画館で観た時 スペシャルプログラムのようなものを購入(結構高かったような気が……)見直したいと探したのに見つからず 残念
キューザック?
お前はジョーイ・キューザックだ!姉はジョーン・キューザックだろ?弟はジョン・キューザックじゃないのか?妹はスージー・キューザックに違いない!ちなみにキューザック俳優一家の名前を探してもジョーイもリッチーも見当たらなかった。
目をつぶされた男エド・ハリスの眼光は鋭く、ジョーイと呼ばれたトムを威嚇する。しかし、その場で暴力沙汰を起こすわけでもなく、そこらのチンピラと違いマフィアの貫禄を見せ付けるのです。「うわぁ~俺ってジョーイだっけ?」とたじろぐヴィゴ・モーテンセンの表情にはもはやLOTRのアラゴルンの面影はない。田舎のダイナー店主をやっている一般庶民がたまたまヒーローになっただけの男を装うのだ・・・
それにしても、冒頭のモーテル従業員惨殺シーンから引き込まれ、その二人組がダイナーを襲い、トム・ストールの家族を巻き込むまで・・・緊張の連続でした。合間にはごくノーマル(?)なチアガールコスプレシーンで和まされ、イジメに遭う息子への非暴力の教育など考えさせるところが多かった。そして、クローネンバーグらしくグロい映像で圧倒され、見事な心理戦によって体が硬直してしまいそうになったほどです。
エド・ハリスが執拗にヴィゴ・モーテンセンや家族の前に姿を現すところでは、『野性の証明』を思い出しました。今では平凡な市民を装っているが、かつては凄腕の殺人鬼だったことを証明するかのように、「おらおら、暴力振るってみぃ!」とでも言いたげな嫌がらせを繰り返すのです。と考えると、ラストの殴りこみ(ちょっと違うけど)などにも共通点がありました。
このまま人違いであってほしいと願っても非情なまでの展開になってゆく。あぁ、やっぱりタイトル通りだったんだと諦めつつも、ラストの異様なシーンによって涼しくなってしまうような後味の作品に驚きました。最後に娘が「お父さ~ん」と叫んでもよかったかな・・・
設定は大好物
うーむ、評価に困る類の作品でした。
観ている間はそれなりに面白く、最後まで飽きずに観られるのに
鑑賞後の印象がこれといって何も残らないっていう。
んで考えれば考えるほどつまらなかったような気になってくるっていう。
設定もありきたりだし、ストーリー展開も淡泊。
良く言えばテンポよく話が進むのはいいけれど
特に後半のあっさり感はちょっと物足りなかった。
たぶんサスペンス的な要素が皆無なのが個人的なマイナス要素かも。
ともあれ、全体的に淡泊な割にセックスシーンの濃厚さが異色。
暴力描写のせいで年齢制限かと思ったら、こっちでした。
家族で観ちゃいけないし、人にも勧めにくいやつです。
ストレートバイオレンス
過去を消し去り暴力と手を切り家族と平穏な
日々を過ごすトム。果たして彼の過去とは・・。
ってなストーリーなんですがもちろん、
バイオレンス一杯の作品ですがセックス描写の
激しいこと!まさしくバイオレンス(笑)
ヴィゴ・モーテンセンのアクションも
さることながら深みのある演技も堪能。
後半のストーリー展開は雑すぎます。
もう少し捻り欲しがった。
家族とは絶対に見ては行けません。
無理矢理買わされる喧嘩
強盗に対して正当防衛で見せた腕の凄さから、一躍ヒーローとなりメディアも注目。そして隠し通していた暗い過去が主人公を嫌でも呼び戻します。
家族にしてみたら、長年嘘をつかれていたことも、今後真の平穏な日々が送れる保障がないこともショックです。主人公は、ただただ平凡で幸せな家庭生活を望んでいたのでしょうが、壮絶な過去が彼に追い付いてしまい、何とも切ないです。食卓を囲むシーンが唐突に終わるのは、暴力の歴史はto be continued...を意味しているのでしょう。
MortensenとEd Harrisって少し似てますね。
負の連鎖
深い話なのかもしれない
私が1番印象に残ったところ、というよりもこの映画の趣旨が分かりやすいところ。
息子ジャックの変貌である。
変貌というわけではないのだろうが、
いじめに対する向かい方は最初は冷静に返すことができていたが、たちまち相手に暴力を振るってしまうことに。
暴力を振るいたいわけではない。自分が受けるなにかしらの恐怖に暴力で向かわなければならない。果たしてそれを正当防衛とするのかどうか。殴られる前に殴る、殺される前に殺す。これが負の連鎖。でも人間はこの負の連鎖から逃れることはできない。
それを、うまく描いた映画だと感じた
この映画で人を殺すシーンは、一発で仕留めてしまうところが多かったことと、殴るシーンもそこまでリアルに出されていなかったのであまり気持ち悪くならずに観ることができた。
ラストは心に寂しさが残る
決してハッピーエンドではない映画です
新しい感覚のアクション、ヒーロー。
はじめから展開がいわゆるハリウッド節(いわゆる起承転結。1.世界観の説明、いいやつと悪いやつ。2.アクション劇。3.愛。とりあえずセックス。4.最後のバトル、ハッピーエンド)を意図的に崩して作ってあるので、驚きの連続で飽きずに観れました。最後、家に帰った主人公を微妙な空気で受け入れる家族も、実際の世界のリアルな反応に近いのでしょうか?家族を守るためなら人を殺してOK、という従来のアメリカの価値観とは一線を画して、家族を守るためには仕方がなかった、でもあくまで人殺しは悪、という、逃げ場のないラストこそが現実世界の葛藤を反映してると思います。
WOWOWのR-15版
ファーストシーン不気味でよい。モテルでパンして中入って死体。幼女にも容赦なし
子供達はまだしも奥さんがトムとして迎えてくれたか微妙なラストシーンが良し
バイオレンス描写がエグいのはやっぱりこの監督ならでは。
どつきまくって鼻が無くなるし
隻眼のエドハリス。有刺鉄線でヤラれたって!
暴力は血筋(DNA)なのか
高校生に帰ってチアリーダーコスプレイと背中が痛々しい階段即ハメ
無駄に胸と股間をチラ見せするマリアベロ
この2人からサラみたいな白金髪生まれるの?
A History of Violence
これを借りてきたのは完璧間違いやった(;_;) "The Lord of the Rings"のAragornがかっこ良くて、演じているViggo Mortensenの出てる映画が観たかったから手に取ったのだけれど…もーう!!怒 殴って撃って血が飛び散っての過激な描写ばっかり(>_<) まぁ題名の直訳が「暴力の歴史」なわけやし、軽々しくレンタルしたらいかん物やったのかもやけど、それにしても何が面白いのか??そしてこういう映画はまるでポルノかと思うくらいにfuckの描写も激しいのですよね…とほほ(ーー;)
アレレ
クローネンバーグは映画を趣味に見始めた当初、これが名匠の作品か~。さっぱり、わからんな~。って観てました。純粋だったあの頃に戻りたい。
さてほぼ意味がわからん映画を撮る監督と認識が出来た今、急に意味が分かるようになってくるのも映画の不思議。この映画の意味は殴られたやつは覚えている。です。
暴力での紛争解決は中途半端では止まらないこと、過去は清算しにくいこと。これらはそれこそ自分が作ってきた映画こそそうなんじゃねえの。と言いたいところですが、それはさておいてこの作品、なかなか見ごたえのある映画になっています。なによりアクションシーンがなんかこう魅惑的で甘美なように演出されており、暴力の持つ魅力を十分に引き出しながらかつ暴力を否定的に扱うという離れ業、もしかしてクローネンバーグ本当に名匠だったのかもしれません。
絵に描いたような幸せな家族の光景に引き込みつつ、それらを一瞬で消し去る暴力の存在を匂わせる。シュワ様であれば家族の為に大奮闘して大団円を見せるわけですが、この場合はその解決方法になんとも言いがたい後味の悪さと不思議な爽快感。ついでに終わりなど来ないのでは無いかというそわそわした空気を漂わせつつ。時間が来ましたとばかりにタイムカードを押すかのような終わり。
因みに主人公は二重人格ではありません。それは息子が同級生を殴るシーンで説明されています。もとよりそっちよりの人間です。私の人間観ではなくて映画のコードの問題です。
思うにこの唐突なエンドは終了を表すのではなく、連鎖・継続を漂わせているのだと思います。つまりどこで切っても同じであるということ。主人公がこの先どうなるのかではなくて、人の歴史はどこを切り取っても~というやつでしょう。
けして万人に向く映画ではありませんが、クローネンバーグにしては比較的万人向けの良作です。
消した歴史
主人公を演じたビゴ・モーテンセンは、
妻に理不尽な扱いをされ、かなしい顔をするのがとても似合う、と個人的に思っているので
今回も妻に理不尽な目にあわされていて、すごく良かったです。
人格のスイッチの切り変わりがよく分からなくて・・・いまいち。
トムが自分の過去を否定したくて、二重人格だと思い込んでいる可能性も無きにしもあらずですが、本当に二重人格なら、もっとはっきり分かるようなギミックを取り入れても良かったのではないでしょうか。
最後、日本映画なら『お帰りなさい』と一言言えば締まるのですが
英語ならなんて言って終わりにするだろう、とワクワクしてみていたら、
呆気なく、すかされた感じです。
まあ、十分行動で『家族の許容』は伝わってきたから良いっちゃあいいのですけど。
トムはあれで最後と思って家族団欒に戻りました。
しかし、マフィアというものは、ゴキブリの様に一匹いたら二十匹いるものです。
全てを殺し切っていない、ということを彼は分かっているのでしょうか。次から次へと湧いてくるでしょう。
そこらへんは映画後の話になりますが、その見通しが彼にないのか、それとも私が彼の考えを理解できていないのか。
中盤から終盤にかけて彼の考えが全く分からなくなります。
表情を見て、ああ悲しそう、と思ったりはしますけど。思考がよく分からないです。
本当に衝動的に生きているだけ、なのかもしれない。
トムもジョーイもどちらも現実を見てないのかも・・・
トムは現状維持タイプ
ジョーイは快楽主義タイプ
ふうむ、事件解決には向いていないですね。
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