「圧倒的映像美の、"藪の中(羅生門)"。」HERO(2002) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的映像美の、"藪の中(羅生門)"。
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DVDで2回目の鑑賞(吹替)。
圧倒的な映像美に魅せられました。もはや芸術の域に達しているビジュアルとアクションに彩られた物語は、秦王(後の始皇帝)暗殺を題材にしたチャン・イーモウ監督版「藪の中」でした(「藪の中」は「羅生門」と言い換えても良いかも)。
無名(ウーミン)が語る物語は、彼の嘘を見破った秦王によって二転三転し、さらに視点を変えて二転三転し、秦王を狙う暗殺者たちの想いが入り乱れた極彩色のドラマが展開。豪華キャストによる愛憎と使命の物語に胸を打たれました。
劇中で語られた「剣の極意」は、平和への想いがこめられていて、心に刺さりました。剣を置くことこそ、剣の真髄。現実に戦争が起きている今、最も尊ぶべき志だな、と…。皆が剣を捨て去ことの出来る世の中を願わずにはいられません。
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