ハリー・ポッターと秘密の部屋のレビュー・感想・評価
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謎解き要素が強め
Apple TVのレンタルで久々に鑑賞。
前作と比べると学園要素は控えめで、学校で起こる謎の怪奇現象について探ることがメインになっています。
空飛ぶ車で飛行するシーンはスリル満点で、前作以上にスピーディな展開が多かったです。ハーマイオニーは途中からある事情によって行動できなくなり、ハリーとロンの2人が事件解決に向けて動き出します。この時は、男同士の友情で試練を乗り越えていく姿がかっこよかったです。
ここでも、最終章への伏線が貼られていました。ハリーが蛇語を話せること、謎の日記が後のキーアイテムになるとは、初めて見ていた頃は想像もしませんでした。
余談ですが、この作品ではクモの大群や大蛇が登場します。これらが苦手な方は、注意して観た方がよいでしょう。
だんだん暗くな〜る
Dimmer Part of a Strong Series
Two criticisms arise in the second installment of the Potter marathon: the booby-trapped mystery to the basement is nearly a repeat of the first go, and some visual sequences with squeaky monsters burden the film with the Ewok treatment. Otherwise, wonderous set decor and a dozen top class British actors' strong performances solidify this episode to a theatrical tale that engaged us for a decade.
ハーマイオニーかわいい
【81.2】ハリー・ポッターと秘密の部屋 映画レビュー
作品の完成度
クリス・コロンバスが監督を務めた『ハリー・ポッターと秘密の部屋』は、前作『賢者の石』の成功を土台に、よりダークでスリリングな物語世界を構築した続編。その完成度は、前作の確立したスタイルを踏襲しつつ、物語のスケールと深みを格段に増した点にある。原作の持つ複雑なプロットを忠実に映像化しつつ、映画ならではのテンポ感を維持。特に、物語後半の秘密の部屋でのクライマックスは、原作の緊迫感を巧みに再現しつつ、視覚的なスペクタクルを最大限に高めた演出が見事。前作で提示された魔法世界の魅力をさらに拡張し、ホグワーツの歴史や闇の魔法の深淵に迫ることで、シリーズ全体の奥行きを広げた功績は大きい。
監督・演出・編集
監督クリス・コロンバスは、前作で確立した世界観を継承しつつ、物語のトーンをより重厚なものへとシフトさせた。前作が子供向けのファンタジーとしての側面が強かったのに対し、本作ではホラー的な要素やサスペンスの緊張感を巧みに取り入れている。特に、日記に隠されたトム・リドルの正体や、バジリスクの姿を直接見ることなくその恐怖を演出する手法は秀逸。編集も、原作の膨大な情報を取捨選択し、映画としての物語の流れをスムーズに保つことに成功。ホグワーツの廊下や森の中など、様々なシーンを切り替える際のテンポ感が良く、観客を飽きさせない工夫が見られる。
役者の演技
主演:ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)
前作に引き続き、主人公ハリー・ポッターを演じたダニエル・ラドクリフは、その演技に一段と深みを見せた。両親を失った悲しみや孤独感、そして「パーセルマウス」として周囲から疑いの目を向けられる苦悩を繊細に表現。蛇語を操るシーンでの彼の表情は、自身の存在に対する戸惑いと、それがもたらす周囲との隔絶感を強く印象づける。また、バジリスクとの対決シーンでは、恐怖と勇気を同時に表現する彼の演技が、観客の感情を強く揺さぶる。純粋な少年から、運命に抗うヒーローへと成長していく過程を、力強く演じ切ったその姿は、多くの観客の心を掴んだ。
助演:ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)
ルパート・グリントは、ハリーの親友ロン・ウィーズリーをコミカルかつ人間味豊かに演じた。特に、魔法の車が暴走するシーンや、巨大なクモ恐怖症を露呈するシーンでの、彼のオーバーリアクションは作品のユーモアの核となっている。しかし、ただの道化に終わらず、ハリーが孤立する中で、彼を信じ続ける友情の深さも表現。日記の謎を解くために自らの命を危険に晒す場面では、ロンの勇気とハリーへの揺るぎない信頼が伝わり、彼のキャラクターに深みを与えている。
助演:エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー役)
エマ・ワトソンが演じるハーマイオニー・グレンジャーは、前作以上に重要な役割を担う。図書館でのリサーチや、秘密の部屋の手がかりを掴むなど、彼女の知性が物語を大きく動かす。特に、石化させられる直前に残した「バジリスク」というメッセージは、物語の解決に不可欠なピースとなる。彼女の聡明さだけでなく、友情のために危険を顧みない献身的な一面も巧みに演じ、キャラクターの魅力をより一層引き立てている。
助演:ケネス・ブラナー(ギルデロイ・ロックハート役)
ケネス・ブラナーは、新キャラクターであるギルデロイ・ロックハートを演じ、その強烈な個性で作品に彩りを加えた。ナルシストで自意識過剰な人物像を、滑稽かつ憎めない魅力で表現。魔法使いとしての能力は皆無でありながら、それを虚飾で隠そうとする彼の振る舞いは、ブラナーの巧みな演技によってより際立っている。彼の登場シーンは、物語のシリアスな展開の中での一服の清涼剤となり、観客に笑いをもたらした。
脚本・ストーリー
J・K・ローリングの原作小説をベースにした脚本は、前作よりもダークでサスペンスフルな物語を展開。ホグワーツの創設者の一人、サラザール・スリザリンの遺した「秘密の部屋」を巡る謎が物語の主軸となる。単なる冒険物語に留まらず、純血主義や差別といった重いテーマを導入し、シリーズ全体のテーマ性を深く掘り下げた。特に、ハリーがパーセルマウスであることから、周囲からスリザリンの末裔ではないかと疑われる展開は、シリーズの核となる「選ばれし者」の宿命を予見させる。物語の解決に繋がる日記の謎や、トム・リドルの正体が明かされる展開は、巧みな伏線と構成によって、観客を惹きつけた。
映像・美術・衣装
前作に引き続き、スチュアート・クレイグが手掛けた美術は、ホグワーツ城の壮大さと細部へのこだわりをさらに進化させた。動く階段や肖像画といった魔法的な要素に加え、秘密の部屋の不気味な雰囲気、嘆きのマートルが住む女子トイレの薄暗さなど、各ロケーションが持つ個性を豊かに表現。衣装デザインも、キャラクターの個性と時代の雰囲気を反映し、特にロックハート教授の華美な衣装は、彼の人物像を視覚的に強調する効果を生んでいる。バジリスクやドビーといったクリーチャーのCGも、前作からさらに進化し、魔法世界にリアリティを与えた。
音楽
音楽は前作に引き続きジョン・ウィリアムズが担当。前作で確立されたメインテーマ「ヘドウィグのテーマ」を巧みに織り交ぜつつ、本作のよりダークなトーンに合わせた新曲も多数作曲。特に、秘密の部屋に続く通路や、バジリスクとの対決シーンの音楽は、緊張感とスリルを最大限に高める効果を生み出している。また、作品の世界観を彩る壮大なオーケストラは、物語の感動と興奮を増幅させた。主題歌はなく、全編を通してジョン・ウィリアムズが作曲したスコアが使用されている。
本作は、英国アカデミー賞(BAFTA)で音響賞にノミネートされた。
作品 Harry Potter and the Chamber of Secrets
監督 クリス・コロンバス 113.5×0.715 81.2
編集
主演 ダニエル・ラドクリフB8×3
助演 ルパート・グリント B8
脚本・ストーリー 原作
J・K・ローリング
脚本
スティーブ・クローブス B+7.5×7
撮影・映像 ロジャー・プラット S10
美術・衣装 美術
スチュアート・クレイグ
衣装
リンディ・ヘミング S10
音楽 ジョン・ウィリアムズ A9
とにかく長い
またまた魔法の不発‼️
更に増したシリアス感、緊張感が最高です
賢者の石を見たので、続きの秘密の部屋も視聴しました!
前作とは変わって学校内で起きる事件の規模やシリアスさが増しており、適度な緊張感があって好きな作品です。
個性的な新キャラクターや、ハリーポッターシリーズの核心部分に迫る伏線に気づいて楽しめるのも繰り返し視聴のいいところですね。
空飛ぶ車など魔法界の夢あるアイテムにも心が躍ります、あの車で旅行に行けたら最高です!
先日赤坂を散歩していたところ、ハリーポッターのポップアップストアができていて最近インスタや街中でグッズを持っている人をよく見かけるのはこういうことか、と新しい発見もありました。
日々自分がなににアンテナを張っているかで同じ街でも見えてくる景色が違ってくるという良い体験でした。
自分が求めているものにアンテナを張って常々過ごしていきます。
全てが繋がって気持ちいい
Amazon primeで無料公開中なので、初めから全部観ようとしている途中。
ハリーポッターはつまみ食いのようにしか観たことがなく、でも部分的に知っていて、特に重大なネタバレは印象深いので記憶に残っており新鮮な気持ちで見られるわけでもない。それでも面白いと思えるから、やっぱり名作なんだなと思った。
普段観る他の映画(邦画ばっかり)は、大きく伏線を張っておきながら結局綺麗に回収できていないことが割と多くあるような気がする。
ハリーポッターは途中で止めて休憩もできそうなくらい区切りがある作りだけど、どのシーンにも重要な意味があって最後には全部が繋がり無駄がないなと思った。
秘密の部屋は知っているシーンが多かったし、VODだから好きなだけ巻き戻せるのでじっくり理解しながら観られた。
賢者の石は分かりやすい内容だったけど、やっぱり少しずつ入り組んできたかも、、、
ハリーがドビーに"もう僕を救おうとしないで"と言ったのは、ドビーの自由を願っての優しさか、それともありがた迷惑だという皮肉か、どっちかなあ。
前者だろうけど、私は興奮しやすく自己愛が強そうなドビーがあんまり可愛いと思えなかったので皮肉に聞こえてしまった^^;
あのひと
存分にファンタジーの世界に没頭できるアトラクションのような作品
にわかにシリーズを見直している中、全く知らなかったが地上波でちょうど昨日やっていたらしく、謎のシンクロをして笑った(2024/01/20)
5分に一回くらいの頻度で魔法か、事件が起きる。めまぐるしい作品
魔法の描写が好きかどうか、これが本作を楽しむ上でかなり重要な要素になる。
個人的に気に入ったシーンが多かった、作品としてレベルが高い
全く退屈しない。前作は魔法学校ホグワーツが完璧に描かれていて映像が素晴らしいと思ったが、本作はそこにスピード感のあるアクションや、モンスターホラーが追加されていて、映画として面白い。
前作は物語の導入でもあって、ややストーリー的にもキャラクターの描写も微妙かな、と思うところもあったが、本作はその辺がうまく整理されていて視聴の邪魔になることはなかった。
アクションとしての見所は
冒頭の空飛ぶ車
クィディッチ
大量のクモに襲われるシーン
終盤の大立ち回り
ホラー演出としてこども向けにちょうどいいくらいの表現で、
しかし間違いなくホラーとして成立する絶妙な演出になっているのも面白い
名作
魔法の世界にはホグワーツ魔法魔術学校しかないのだろうか。
ハリーがホグワーツ魔法魔術学校に入学してから二年目の様子が描かれる。
まずは現実の世界からストーリーがはじまる。
現実世界でのトラブルがありつつも、ホグワーツ魔法魔術学校にいく。
今回は生徒が石にされるという事件が発生する。
事件はやはりヴォルデモート卿につながる。
現実の世界と魔法の世界。魔法の世界は、基本的に学校の中で物語が展開する。今のところ、魔法の世界はホグワーツ魔法魔術学校とその周囲のエリアに限定されており、村の住民だとか、他の魔法学校などといった要素は出てこない。
校内での年中行事もありつつ、事件も進展していく。このバランスが観客にとってはリアリティを感じさせるのかもしれない。
製作費は145億円。
興行収入は1,275億円。
それぞれ巨額だが、前作より製作費と興行収入ともにややスケールダウンしている。
児童は難解?見応えのある作品の片鱗を感じます。
内容は、原作J・K・ローリングの映画化第二弾ハリーポッター自身や周りの人達の人間模様を深く掘り下げる学園サスペンス映画。ハリーポッターvsヴォルデモートの構図を軸に、より一層掘り下げた作品。
印象的台詞は『何か言いたい事はないか?!』ダンブルドア校長が質問する場面。視線演技が素晴らしい。劇中に3回出てくる場面は、ハリー・ポッターとヴォルデモートの選択の違いと後々人間的な成長の度合いを表す様に感じる3度目の問いかけに答えるハリーの成長ぶりが心地良かった。二人の心象風景との明確な違いを如実に現すいい問いかけになっていた様に感じました。
印象的な場面は、人間関係の掘り下げ方がブリティッシュぽくて面白かった所です。決して混血を認めない思想vs自由な思想。主人vs奴隷。ブルジョワvsプロレタリア。貴族vs平民etcそれとなくて分かりやすい構造で作られてる辺り面白かった。ほんの些細な行動や言葉で分かる区別意識は、大人になって楽しめる部分かも知れません。
印象的な景色は、やはりホグワーツ城の全景と自然の風景描写です。この二つがしっかりしてるので物語の没入感が違います。
第一作と比べるのも何ですが、二作目は物語の進行上の伏線やこれから先に繋がる伏線やが巧妙に張られ骨格がしっかりしていて論理的整合性がある様に感じました。一作目での興行収入が良かったから、先見の明が立ったのかもしれないと予算を感じてしまう出来でした。恐らく何周見ても楽しめる想いを込めた作品。それにしても登場人物の成長ぶり甚しいです。
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