劇場公開日 2002年11月23日

「前途多難な2年生!ホグワーツは危険がいっぱい?!」ハリー・ポッターと秘密の部屋 NandSさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0前途多難な2年生!ホグワーツは危険がいっぱい?!

2023年7月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

楽しい

怖い

知的

前提として
・多分2回目
・原作小説は未読
・『〜賢者の石』は視聴済

かなりの学園ミステリー。
『〜賢者の石』の時は、児童文学向けの冒険物といった形だったのが、かなり色合いを変えている。
特に前作より伏線回収に長けている今作。その伏線、そこに活きるんだ?! とかが多数あって面白い。

しかし、分量が多いのか、"秘密の部屋"関連以外の出来事がポンポン飛ぶ。
個人的に楽しみな授業の風景も、時系列が飛び飛びの間に挟まるイメージ。
この間にも、色々面白い出来事が挟まってたのかもな、ホグワーツや魔法界の細かい描写があるんだろうな、といったワクワクが削がれてしまっている。少し残念。

その代わり、メインキャラをかなり制限して、観やすくしてあるのは良いところ。

今回は魔法界の魅力というよりも、ホグワーツに関わる人間の濃い部分を描いた感じ。嘆きのマートルとか。
本作のボスもそう。まぁ、予想はつくんだけど。

そして、今作のゲストキャラ、ロックハートがめっちゃ面白い。物語に全然絡まないのに、ムカつくやつ。不憫な目にも遭う。
多分、原作はもっとムカつくキャラなんだろうな。そして結末にスカッとする立ち回りなんだろうな。

少しずつ、ホグワーツに闇が迫ってきた。段々と画面の暗さが増してくる……その前兆が観える。
さらに過去の因縁も見え隠れする……あくまで序章。

まとめると、
色々な伏線が散りばめられまくる、学園要素弱めのミステリーだった。

NandS