「嫌悪感バツグン」グエムル 漢江の怪物 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
嫌悪感バツグン
クリーチャーの造詣が絶妙に気持ち悪く嫌悪感を抱く。まるで下水の匂いまで漂ってきそうだ。
ホラー映画にカテゴライズされてて、観はしたものの…ホラーと言えるような代物ではない。
家族に焦点を当ててるから、そう思うのかもしれないのだけれど、得体の知れない怪物から家族を救おうとする話にも見える。
あの怪物は果たしてなんだったのだろう?
冒頭から始まる英語のやり取り。コレが原因でアレは生まれたんだろう。穿った見方をすれば、欧米文化によって発生した弊害にも思える。
実行したのが自国の人間ってのにも含みを感じる。
あの怪物自体も積極的に描かれる事は無かったように思うし、脅威や恐怖を全面に押し出してはないように思える。アレはアレで単純に生物的に混乱してただけのようにも思うし…。
正直、よく分からないのだ。
いや「なんで?」と腑に落ちない事だらけだった。
怖くもないし、物語として面白いわけでもない。
率直な感想としては「気持ち悪い」だ。
理由はよく分からないのだけれど、嫌悪感に溢れた作品だった。
クリーチャーしかり、キャラ付けしかり、主人公達が置かれる環境しかり。
警察や医者とか下品で乱暴だし。
最下層の人間達に向けられる差別のようなモノをあえてぶち込んでるように感じる。
映画的な面白さはあって、監督のセンスを垣間見れたりもできる。
娘の手を引っ張ってたつもりが別人だったり。
CGも当時としては会心の出来なのではないだろうか?
あのクリーチャーだって、人間側が勝手にクリーチャーにしただけかもしれないし、人間が勝手に作り上げた幻覚かもしれない。
そんな事を思えば、社会派の監督らしい作品だったなと思う。面白さはよくわからんのだが。
さて、怪物が担うモノはなんだったのだろうか?