劇場公開日 2007年3月3日

ゴーストライダー : インタビュー

2007年3月1日更新

業界一のアメコミおたく、ニコラス・ケイジことニコケイの夢といえばアメコミ・ヒーローを演じること。その情熱は本人曰く「そのために役者になった……と言えるかもしれない」と苦笑いするほどだ。そんな彼が苦節(たぶん)10年を経て、やっとその夢を叶えた。「ゴーストライダー」のゴーストライダーことジョニー・ブレイズを演じることが出来たのだ。今回はその喜びの声をお届けしたい。(聞き手:渡辺麻紀)

ニコラス・ケイジ インタビュー
「ゴーストライダーは僕のアメコミの原点」

念願のアメコミ企画を実現させた ニコラス・ケイジ
念願のアメコミ企画を実現させた ニコラス・ケイジ

ニコケイの名前がアメコミものに登場したのはティム・バートンの「スーパーマン・リボーン」のとき。今から10年以上も前だ。

「あのときは脚本も出来ていたし、スーツも作っていた。すごくクールなデザインのね。クランクインを待つばかりだったのに、スタジオとぶつかってしまって。まあ、この前の『スーパーマン・リターンズ』を見て『そうか、これがスタジオの求めていたものか。僕とティムのじゃOKしなくて当然だ』と思ったよ。とてもユニークなスーパーマンだったからね。でも、今となってはそれもよかった。こうやって憧れのゴーストライダーを演じることが出来たんだから」

ニコケイにはもう1本、フランク・ミラー&ジェフリー・ダロウの「ハードボイルド」というグラフィックノべルの映画化企画もあった。何と監督はデビッド・フィンチャー!

「それもポシャったんだ。刑事をやる予定だったんだけどね……。でも、ゴーストライダーのほうが好きだから、それもよかったと思っている。何故って、ゴーストライダーは僕のアメコミの原点、アメコミを好きになったのもゴーストライダーに出会ったからだし、彼はコミックおたくじゃなきゃ知らないキャラで、僕がみんなに紹介するチャンスをもらえたという感じだ。名誉なことだし、すごく嬉しいよ」

本作はアメリカでは今年ナンバーワンのオープニング記録を樹立し、1億ドル突破も時間の問題。当然、「続編」もありそうだ。

ゴーストライダーこそが演じたかったヒーロー
ゴーストライダーこそが演じたかったヒーロー

「うん、僕は作る必要があると思っている。僕はゴーストライダーが自分のベストのキャラだと思っているし、彼以外のアメコミ・ヒーローを演じるつもりはない。彼こそ今後も掘り下げていきたいキャラクターだ。そのためには、自分のなかにゴーストライダーがいなければいけないと思っているけど、僕にはそのライトスタッフが備わっている――自分の善良な部分に耳を傾けられると思っているし、人間の良い面を信じているんだ」

ニコケイは息子の名前にスーパーマンの本名、カル=エルとつけ、これも話題となった。

「かわいい名前だし、由来はわからないだろうと思っていたんだけどね(笑)。僕は世の中にはスーパーマン・タイプとバットマン・タイプがいると思っていて、息子にはポジティブな道を歩んで欲しいという気持ちがあったのかもしれない。僕のタイプ? もちろんゴーストライダー・タイプに決まってるだろ!」

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