フリーダのレビュー・感想・評価
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ドラマチックではない
略歴を読む限り、波乱万丈の生涯であったようですが、映画では浮気なダメ夫に悩まされているだけの受け身一方の人生のように感じられます。脚本のせいか、演出のせいかはわかりませんが、もう少しドラマチックに表現できなかったのかな?
そもそも画家としての凄さがまるで描かれていないので、彼女の名前さえ聞いたことのない者からすると「この人一体ダレ?どこがすごいの?」ってカンジです。
退屈な2時間でした。
アルフレッド・モリーナ
背中から金属アームを出してくるのかと勘違いしてしまったアルフレッド・モリナ。こんなにモテる役どころでいいのかという疑問はさておいて・・・いい演技してますなぁ。
前半までは普通の伝記もの映画という雰囲気だったのですが、結婚してNYに渡りディエゴがロックフェラーの壁画を描き始めた頃から映像マジックが凄まじかった。絵と現実の境目が徐々に無くなり、どんどんフリーダの視線からの描写が多くなる。ディエゴがキングコングになった夢が引き金となったのかなぁ。彼の主義はロックフェラー(エドワード・ノートン)をも凌駕するほど熱く、フリーダの芸術性も益々開花する流れ。。。
トロツキー(ラッシュ)が登場してからは、さほど観るべきところもなくなったが、ラストでは感動して涙が流れてしまった・・・うまいなぁ、この演出は。でも、個人的にはサルマ・ハエックの脇毛と一本に繋がる眉毛がお気に入りだったりする。
ほか、アシュレイ・ジャッド、アントニオ・バンデラス出演。
革命と芸術と情熱
2018年3月現在ピクサーのリメンバーミーを鑑賞後、劇中登場するフリーダカーロが実在の芸術家と知り、Netflixでふと見つけて本作を鑑賞。
フリーダの人生を追いつつ作品とそれにまつわるエピソードが味わえる構成が嬉しい。彼女の自画像、特に眉毛が印象的で見覚えはあった。変な絵だなという認識がうっすらと。まず若い頃のバスの事故による一生ものの怪我が人生を貫いている。そして、メキシコの共産主義やらの革命。そんな時代に生きる精神をフリーダの個人的な目線から描いた絵画が観る人の共感を呼び、評価されていると。
自らの治療費等のためとは言え、自分で絵を見せに踏み出すのは良かった。
私の2017年1番好きな映画、ゴッホ最期の手紙でもゴッホの作品を軸に場所や人を繋ぎ人生を追う。つくづく画家の価値は人生そのものだなと感じさせられる。自分もありのままの人生を形にしたいと思う。
女流画家の波乱万丈の生涯。
メキシコの女性画家「フリーダ・カーロ」の生涯を描いた
作品です。
18才の時にバスの事故で瀕死の重傷を負ったフリーダは
奇跡的に一命をとりとめるんですが、歩くことの出来ない体
になってしまいます。
ベッドから動くことの出来ない彼女は、暇を持て余し、
ギブスに絵を描いていました。
見るに見かねた父親が、彼女に画材一式を買い与えます。
フリーダは、ベッドの上で絵を描き続け、絵の才能が開花して
いきます。
その後のフリーダの人生はまさに波乱万丈です。
数十回に渡る手術。共産党への傾倒。結婚。夫の度重なる浮気。
妊娠。流産。アメリカでの生活。離婚。再婚・・・。
総てが実話ですから驚きです。
映画の中でフリーダが実際に描いた作品が出てくるんですが、
人間の内面を鋭く描いたフリーダの作品は、凄く不思議な
雰囲気で、印象に残りました。
映画の映像の方も、なかなか凝った作りで遊び心があって
面白かったですし、アカデミー音楽賞を受賞した音楽も
素晴らしかったです。
僕は全く予備知識無しに観たんですけど、
思わぬ掘り出し物に出会ったって感じでした。
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