「乗客も視聴者も騙される?」フライトプラン Tenjinさんの映画レビュー(感想・評価)
乗客も視聴者も騙される?
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事前のイメージだとジョディ・フォスターのような実力のある女優がパニック映画に主演はもったいないのではと思ったのですが、見てみたら十分意味のある起用でしたね。専門家としての知識と母親としての熱意で状況を打破していく様子を迫力のある演技で見せてくれました。
序盤からシリアスで抒情的な雰囲気たっぷりなのは視聴者に対するミスリードにもなっている気はします。主人公の見聞きしたものが真実なのか妄想なのかがあいまいになっているので、たいていの人は騙されるんじゃないでしょうか。
犯人の動機がちょっと弱いとか、手の込んだことをする割に脇が甘いのは気になりますが、まあ、あまり利口過ぎても物語上は困るのかも。役者の演技で得体のしれない人物という空気が若干示されているので、勘がいい人なら気づけるかもしれません。
それにしても、ショーン・ビーンはパイロットの制服が似合いますね。権威とプライドのある立場の人物にはピッタリの雰囲気を持った俳優さんだと思います。
気になったのは邦題の風情のなさですね。原題そのままだと緊迫感のある雰囲気を想像しにくいです。せめて副題で何か内容を示すものを入れたほうがよかったのでは。「機上の死者」とかなんとか。
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