劇場公開日 2006年1月28日

「ジョディ・フォスターの無駄遣い」フライトプラン hkさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 ジョディ・フォスターの無駄遣い

2025年11月8日
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鑑賞方法:VOD

冒頭、場面が錯綜し、夫を失くしたカイルの心の動揺が伝わってくる。白夜の影響だろう、暗い雪景色の中、カラスの鳴き声が羽音と共に響き渡る。これだけで不穏で、今後の展開に期待が膨らむ。
機内で仮眠後、娘の姿が見えなくなり、誰に聞いても知らないと言うばかり。迷子探しから、本格的な誘拐の疑いまでのカイルの表情の変化、焦燥感が素晴らしい。
が、良いのは前半だけだった。真犯人が判明してからの後半は酷い。まず、真犯人の目的がただの金目当て?ハイジャックなど、まどろっこしい事をしなくても良いのではないか。下準備は入念だが、搭乗してからの段取りがずさん。娘の姿を誰も記憶していなかったから成り立つが、前列のうるさい子どもたちが娘にちょっかいを出さないとも限らない。
直接対決でも犯人がいちいちマヌケ。自分の不注意でケガして、そんなに痛がってどうする。
爆破現場からの脱出が、女ターミネーターを彷彿とさせた。
ジョディ・フォスター=強い女の再確認で終わった。

hk