劇場公開日 2007年3月11日

「見事な演技力で悪魔を証明」エミリー・ローズ Arcoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0見事な演技力で悪魔を証明

2016年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

悲しい

悪魔に憑かれた女性、エミリーを演じるジェニファー・カーペンターが物凄く良い。
迫真の演技とは、まさにこの事だ。

素のエミリーと悪魔に乗っ取られている時のエミリーは、表情、姿勢、動き、何から何までガラリと変わるわけだが、これが素晴らしい。
人を演じるならともかく、悪魔を演じるとなると、役作りに相当な研究が必要だっただろう。

しかも、悪魔を見たことがない人にも「これは人ではない、悪魔だ」とわかる、納得できる演技だった。
見事に演じきったジェニファー・カーペンターは本当に凄い。
彼女こそが悪魔の存在を証明できたと言えるだろう。

この映画は、オカルト現象で観客を派手に驚かせるような、よくあるホラー映画とも違う。
悲鳴をあげたり、体をビクつかせたりはせずに観られる。

しかし、とても怖ろしい。
そして悲しい。

Arco