「心がスッとなる映画」プラダを着た悪魔 yaponosukeさんの映画レビュー(感想・評価)
心がスッとなる映画
小さい頃大好きで、何回も何回も観た映画。
10年程たった今、どうしてあんなに好きだったんだっけ、と思い鑑賞。
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アンディは毎日ハイレベルな要求をこなし努力しているのにミランダに認めてもらえない、と愚痴をこぼす。
しかしその「愚痴ばかり」の姿勢を諭されることで、自分を改め、段々と周囲にも認めてもらえるようになり、ついには第1アシスタントにまで上り詰める。
ところが、この生き方でいいのか、本当は何がしたかったのかを問い詰め、最後には、新たな一歩を踏み出す決意をする。
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最後にはアンディとミランダがお互いの生き方を認め合う描写があり、そこがなんとも印象的だった。
1番記憶に残ったのは、仕事の姿勢を変えてからアンディが段々と綺麗になっていくところ。
最初と最後を比べると、内なる美とはまさしくこの事か、と思うくらい綺麗になっている。
その、女性として、心の変化が美しさへと繋がっていく姿が、幼い自分に刺さったのかなと思った。
今、仕事に向き合う年齢になってからの感想としては、
何を選んでもいい、自分の信じる道を進めばいい、
と背中を押してくれるような映画だと感じた。
アンディは、結果的にはランウェイでの仕事は自分の信念とは違ったわけだが、そこで多くのことを学ぶことで、自分を磨き、信じる道を再確認することができた。
回り道も決して悪いことではない。自分がその道で何を学び、考え、どう進むのかが重要なのだと、そう改めて感じさせられる映画だった。
もし、「この道が間違っていたら?自分の選択は正しいのか?」と悩むことがあったら、またこの映画を観て、勇気を貰いたいと思う。
強く、美しい作品であった。