LOCA!のレビュー・感想・評価
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考察が捗るポストアポカリプスもの
静かな終焉を迎えた世界を、偶然見つけたディーゼル車両で旅する少女2人のロードムービー。
わずか21分の短編作品ではあるが、広大な物語世界を想起させる豊かな余白に溢れた作品。監督の1人でもある、うったまー氏による背景美術が素晴らしい。
主人公の2人以外の人間は登場しないが、人類は消えてしまったのか。そもそも彼女たちは人間なのか。幾つもの謎が謎のままで放り出されている。
これを不親切と取るか、可能性と取るかでこの作品対する評価は変わってくるだろう。
ジェミニ
オリジナルアニメ映画なんでも行く侍なので勿論行ってきたで候。
特典はスタジオ3号車のステッカーでした。
終末世界でありながら、主人公ハルもタモの活き活きしている様子が微笑ましいですし、緑が覆いまくっている街を電車でガタンゴトン進んでいくというある種のロードムービーがゆったりしていて心地よかったです。
ハルとタモ以外の人間がいる描写は無いけれど、食材があったり、調理ができる場所があったり、ワンちゃんがいたりとどこかに誰かいるのかも?と思わせてくれる空気感がとっても良く、ふと出会った人と2人が紡ぐ物語というのも展開できるから良いなぁと思いました。
映画館2人じめっていう空間が羨ましいですし、安眠できる映像だったね〜という感想がなんとも面白いこと面白いこと。
優しいタッチのキャラデザのハルとタモがちょこまか動き回り、背景とのギャップが起こっていて不思議な世界に飛び込んでいるな〜というのが味わえるのも今作ならではだなと思いました。
ストーリー的にはまたどこかへ向かおうといったところで終わり、エンドロール後に2人とは違う人物が現れてというところで終わるので、違う展開への期待ができるのも良かったです。
上映後トークショーでは制作の裏話なんかを聞けて楽しい時間が過ごせました。
ハルとタモの名前の由来や、タイトルの付け方だったりのこだわりがとっても好きでした。
物語的にはプロローグの立ち位置だと思うので、この「LOCA!」の世界観が今後どう構築されていくのか、はたまた違う作品として昇華していくのか、製作陣やスタジオ3号車の今後の作品もとても楽しみです。
鑑賞日 12/21
鑑賞時間 18:05〜18:31
LOCAL
文明が崩壊し土地や建物の多くが草木に覆われた世界を旅する2人の少女の話。
人の営みがあった形跡はあるものの、道端で腐ちかけた車をたまにみかける程度の荒廃した世界で、列車をみつけてガチャガチャやってたら動きだし…と始まって行く。
電車って行っていたけれどディーゼルですねw
気づけばその中ですっかり暮らしている体?
2人以外に人は出て来ないけれど、廃墟のまちにも電気が通っている様だし、つい最近まで人がいた様な感じも…。
バカ話しをしながら冒険する緩い2人の物語で、なかなか面白かったけれど、ショートとはいえもうちょいオチか次の展開への兆しみたいなものは欲しかったかな。
ところで、エンドロール後に絵のタッチの異なる映像があったけれど、もしかして今作はこれのパイロット的なものとかですかね?
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