「ガツンと来た」ディパーテッド タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)
ガツンと来た
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あっちとこっちと両方にスパイがいるってのがこんなに混乱するもんかと思った。私の足りない頭では話が複雑すぎてジャックニコルソンが死ぬ辺りの主人公の行動とかよくわかんなかった。
とても長い映画だし、ありがちなネタが使われてるし。中盤くらいまでは大した事ないなあと思っていたのであるが、話が進んでいくうちにグイグイ引き込まれていった。脚本の弱点をカバーするべくカメラワークや音楽の入れ方が何気に凝っていて一場面一場面、相当頭を使って工夫して作られていると感じた。それとやはりデカプリオの演技によるところが大きいと思った。やっぱりデカプリオは素晴らしい俳優だ。もちろんジャックニコルソンとマットデイモンも良かった。ジャックニコルソンが出てると一気にジャックニコルソンのカラーに映画全体が染まるように感じた。概して配役がぴったりはまっていた。
ストーリー自体は悲劇で終わっていて殺伐としたエンディングだったから他の人が撮っていたらクソ映画になっていたかもしれない。この脚本でありながら見終わった時に伝わってくる大きな感動はなんだろう。・・・監督の力量をひしひしと感じた。
そしてこの映画は全編フィルムで撮られている。フィルムの美しさが見る者に与える潜在心理的な影響は計り知れない。映画監督よ、映画はフィルムで撮ってくれ。
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