エデン 楽園の果て

配信開始日:2025年10月24日

解説・あらすじ

名匠ロン・ハワードがメガホンをとり、ジュード・ロウ、アナ・デ・アルマス、バネッサ・カービーら豪華キャストが共演した実録心理スリラー。社会に幻滅し、新たな人生を夢見て孤島での生活を始めた人々の集団が、やがてゆがんだ権力闘争や裏切り、暴力によって半数が死に至ったという実在の事件にインスパイアを得て描かれた。

2度の世界大戦の狭間、ドイツ人哲学者フリードリク・リッター博士は、文明を捨て、弟子であり恋人でもあるドーラ・シュトラウヒを伴ってガラパゴスのフロレアナ島へ移住し、話題を集める。より良い人生と新たな社会モデルを追求する彼らの姿に刺激を受け、退役軍人のハインツ・ウィットマーも妻子を伴い島へやってくる。しかし、隣人の存在を望まないリッターとドーラに歓迎されず、両者の間には緊張が走る。その後、島にやってきたのは「男爵」を自称する大胆で謎めいた女性、エロイーズ・ベアボン・ド・ワグナー・ブスケ。彼女は島に高級リゾートを建設する野望を抱き、ほかの住人たちを追い出そうとするが……。

「ビューティフル・マインド」「アポロ13」「シンデレラマン」など、実在の人物や実話を描いた作品で名作を送り出してきたロン・ハワード監督のもと、ジュード・ロウ、アナ・デ・アルマス、バネッサ・カービー、ダニエル・ブリュール、シドニー・スウィーニーら実力派キャストが集結。脚本を「テトリス」のノア・ピンク、音楽は巨匠ハンス・ジマーが担当。Amazon Prime Videoで2025年10月24日から配信。

2024年製作/130分/アメリカ
原題または英題:Eden
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2025年10月24日

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Prime Videoで10月24日(金)より独占配信開始 (C) Amazon MGM Studios

映画レビュー

4.0 北の国から、蠅の王、シャイニング、藪の中。多様な物語要素を含むが、ほぼ実話ベースという驚き

2025年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

驚く

知らなかったが、1930年代にガラパゴス諸島のフロレアナ島に移住を試みた人々の間で起きた未解決事件にほぼ基づく。「ほぼ」というのは、この事件の当事者による回顧録がベースになっているからで、真相はまさに「藪の中」なのだろう。

2番目に島に来た夫婦(ダニエル・ブリュールとシドニー・スウィーニー)と息子が竹材で水路を作るあたりは「北の国から」を思い出させ、ジュード・ロウ演じるリッター博士が執筆に行き詰って狂っていくさまは「シャイニング」。孤島で権力争いが起きるのは「蠅の王」、当事者たちの間で言い分が食い違うのはもちろん芥川龍之介の小説「藪の中」とその映画化である「羅生門」。

ロン・ハワード監督が本作に着手した当初のタイトルは「Origin of Species」(種の起源)だったとか。ダーウィンの著作の題を検討したのは、ガラパゴス諸島という場所とのつながりはもちろん、生存競争、適者生存といった進化論における概念が、入植者らが島で適応とサバイバルを繰り広げるさまに重なると考えたからではないか。

アナ・デ・アルマス、バネッサ・カービーを含むメインの5人はいずれも熱演だが、とりわけシドニー・スウィーニーの変化(あるいは“進化”)が見応えあり。エンドロールで映るフッテージは、劇中でも描かれた裕福な冒険家が率いる撮影班が記録したものだろうか、映った彼らのにこやかな様子が逆に物悲しい。

なお、この事件を扱ったドキュメンタリー「ガラパゴス・アフェア 悪魔に侵された楽園」が2014年のラテンビート映画祭で公開されており、評価も高いようだ。これを機にドキュメンタリーも配信などで視聴できるようになるといいのだが。

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高森郁哉

3.0 1930年代、ガラパゴス諸島フロレアナ島で実際に起きた未解決事件に...

2025年11月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1930年代、ガラパゴス諸島フロレアナ島で実際に起きた未解決事件にインスパイアされた実話ベースの作品。
理想郷を求めて島に移住した人々が、次第に疑念・嫉妬・支配欲に侵され、やがて凄惨な事件へと転落していく過程を、生存者たちの証言を基に“二つの視点”から描く構成が特徴。

閉ざされた島という舞台が生む村社会的な空気、外界から隔絶されたコミュニティ特有の不穏さがじわじわ効いてくる。

そして何より強烈なのが、男爵夫人を自称するアナ・デ・アルマス(役:エロイーズ・ベアボン・ド・ワグナー・ブスケ)。存在そのものが島の均衡を狂わせる“カオスの触媒”として圧倒的で、彼女が登場するだけで物語の温度が変わる。

実話ベースのミステリーとしての面白さと、人間の欲望・虚栄・理想と現実の乖離を描くドラマがしっかり噛み合った1本。

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ホンマサ

3.5 事実は小説よりも奇なり

2025年11月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

驚く

第二次世界大戦前、ファシズムを嫌って、ガラパゴス諸島の無人島に住み始めた哲学者夫妻(ジュード・ロウ、バネッサ・カービー)。
そこへ同じような理由と、息子の結核療養のため家族三人がやってくる。
そして悪魔のような女(アナ・デ・アルマス)がホテル建設のため、手下を引き連れてやってくる。
事実は小説よりも奇なり。
「民主主義→ファシズム→戦争の繰り返し」

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いやよセブン

4.0 楽園ぽさは全く感じないが

2025年11月17日
iPhoneアプリから投稿

流し見でいいやとうっかり日曜日夜に再生ボタンを押してしまったけど期待を裏切り面白かった。
まず第一に事実ってすごい。
エンドロールの実際の映像がある意味一番興味深い。

そして女性3人のキャラと強さに比べると男性陣のインパクトは薄れ気味。
たいしたことしてない、肝心な時にいない、単なるいいなりetc。

劇場でお金払っては見ないだろうけど、ネット配信で公開されてない作品としてはちょうどよかった。
最後、ガラパゴス行ってみたいけど、遠いだろうな。

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本まぐろトロ子