デアデビル : 特集
アメコミ映画を観るなら、フランク・ミラーをマークすべし!
パート2:フランク・ミラーの映画
編集部
フランク・ミラーの映画参加は、今回の「デアデビル」カメオ出演が初めてではなく、かつて「ロボコップ2」「3」の脚本に参加、「2」には科学者役で出演もしている。が、これらの作品には不満。「昔ながらの罠にかかったんだ。すこしも楽しくなかったよ。『2』の脚本は6種類くらい書いて、何人もの手が加わっていて、どの版のどこが使われたのかもわからないくらいだ。だから『3』では監督に会ってアイデアを話したくらいさ」。
そのせいだろうか、彼の代表作のひとつ「シン・シティ」の映画化は以前から彼も希望しているのだが、「最初は実写映画にしたいと思ってたけど、今はアニメで作ったらいいんじゃないかと思ってる。コミックの画がそんな感じだからね。ライティングとか、デフォルメされた人間たちとか」と発言。しかし、この作品は、あの「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟が映画化したがっている作品。「マトリックス」でビジュアル・コンセプトを担当しているジェフリー・ダロウが画を描いた作品でもある。「マトリックス」3部作がうまくいったら、この兄弟に監督させてみては?
「バットマン:イヤー・ワン」もうひとつ、ぜひ実現してほしい企画が「バットマン:イヤー・ワン」の映画化。これは「ダークナイト・リターンズ」で老バットマンを描いた翌年、それを踏まえてバットマンの誕生を描き直した作品で、こちらもファンの絶賛を浴びたもの。この映画化は「π」のダーレン・アロノフスキー監督が熱望し、フランク・ミラーが脚本第一稿を完成してアロノフスキーに渡すところまで進んでいたが、現在は頓挫中。アロノフスキーが「The Fountain」企画を先に進めているうちに、今度は別の「バットマン」企画が動き出した。
ご存知のように、この新「バットマン」企画は、「スーパーマン」「スーパーマンVSバットマン」企画の激突に米ワーナー内のお家騒動が絡んで「スーパーマン」企画が生き残ったところ、新たに出現したもうひとつの「バットマン」企画。監督は「メメント」「インソムニア」のクリストファー・ノーランに決定。その脚本につい先日、「ブレイド」「ブレイド2」のデビッド・ゴイヤーが投入された。が、ここで登場するのが、前述のフランク・ミラーの名作「ダークナイト・リターンズ」。ゴイヤーがこの作品をベースに脚本をリライトするというのだ。ファンたちは、ノーラン自身が書くよりいいと大喜び、それはそうだが、フランク・ミラーには脚本を断られたのかと勘ぐりたくもなる。まあ、ミラーには「ロボコップ2」「3」があるから敬遠されたのかもしれないが。
そうこうするうちにブレット・ラトナー監督が降りて「スーパーマン」企画の雲行きが怪しくなってきた今日この頃、ここら辺の企画をまとめて仕切直してはどうなんでしょう、米ワーナー様? ティム・バートン版の「バットマン」もフランク・ミラーのコミックに比べれば、かなりスイート。ミラーがちゃんと参加した「バットマン」映画、観てみたい観客は少なくないはず。
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