劇場公開日 2025年12月12日

プラハの春 不屈のラジオ報道のレビュー・感想・評価

全87件中、1~20件目を表示

4.0自由と真実を踏みつぶす大国の横暴にどうあらがうかを、今の世界に問いかける

2025年12月17日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

ドキドキ

半世紀以上前に中欧チェコスロバキアで起きた歴史的事件を、現代の観客が自ら巻き込まれるかのように体感できるのは、ストーリーと映像構成の両面でリアルと創作を巧みに接合したことが大きい。

ストーリー面では、国営ラジオ局に属しながら真実の報道を貫こうとする部長ヴァイナーや編集者ヴェラら実在の人物に、架空のキャラクターである“普通の市民”トマーシュを組み合わせて事態の推移を描いていく。民主化運動の活動家や権力の横暴と闘うジャーナリストを英雄的に描く映画は多々あるが、勇気と信念の傑物はともすると別格の存在に感じられ、観客すべてが自分と同一視できるわけではない。だが本作では、ラジオ放送技術の職能を持つトマーシュが、成り行きで報道部に配属され、弟の将来などごく普通の悩みも抱えつつ、いやおうなしに反占領放送に関わっていく。民主化や自由についてさほど意識が高くない一般人が、権力の横暴を目の当たりにし、抗う人々の雄姿に感化され、自らも関わっていく流れは、光州事件を題材にした韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」と似た主人公像でもある。

また映像構成の面でも、ごく一般的な時代劇として当時の街並みや建物内外を再現して俳優たちの演技を撮影したパートに、実際のプラハ市民の抗議活動やソ連含むワルシャワ条約機構5カ国の軍隊が侵攻してきた様子を撮影したフッテージを適所に挿入し、迫真性を高めることに成功している。使用したフッテージの一部は、ピーター・ジャクソン監督が第一次世界大戦の記録映像を再構築したドキュメンタリー「彼らは生きていた」のように、AIを活用して元の白黒映像に着色したものだとか。そのおかげで、記録映像パートが本編から浮いてしまうことなくスムーズに接合されている。

余談めくが、プレス向け資料で知った報道部長ミラン・ヴァイナーの人生がすごすぎてびっくりした。ユダヤ系のヴァイナーは第二次大戦中にアウシュビッツなどいくつかの強制収容所で過ごし、終戦直前の死の行進から脱出した。ヴァイナーを演じたスタニスラフ・マイエルがインタビューで紹介しているのだが、脱走中の一団がナチス親衛隊員に見つかった際、ヴァイナーは動揺する仲間を鼓舞し、SS隊員には「戦後にまた会いましょう」と言い放って逃げ切ったとか。かっこよすぎる! 国営ラジオ局の報道部に入ってからは、従来の検閲されたニュースをそのまま流す慣行から、外国の情報源から得たニュースを直接報道する方式への改革を主導した。たぶんヴァイナーの人生がメインで一本劇映画ができそうだし、この「プラハの春 不屈のラジオ報道」で彼への関心が高まりそんな企画が実現したらなと願う。

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高森郁哉

5.0選挙に行こう

2026年1月28日
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泣ける

知的

難しい

独裁国家、共産国家には自由が無い。
自由主義国家には選挙がある。
テレビ新聞でこんなに選挙を行うと批判ばかり。
何処かの共産主義者から金をもらってるマスゴミのいい分なのでは。
選挙に行って投票しましょう。

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こえん

4.0王道…?

2026年1月27日
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鑑賞方法:映画館

やっと観られた。
チェコ・スロバキア合作映画とのこと。両国の映画状況がどんなものなのかまったく想像も付かないのだけど、ハリウッド的に王道な作品であった。
やむを得ない事情ながらスパイをやることになる主人公。周囲の人たちと仲良くなったり、恋をしたり。ときにユーモラスにもシリアスにも。
終盤の展開(戦時中の施設を使ったり)がどれほど史実通りなのかは不明だが、ハラハラする展開もお約束。
唯一お約束じゃないのはソ連(ワルシャワ条約機構軍)による制圧で終わらざるを得ないこと。プーチンもトランプも習近平も、独裁者のやることはいつも同じだ。反対勢力から護る、といいながら侵略する。ファック、レーニン!(この時はブレジネフだったみたいだけど。)

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ぱんちょ

4.0茨の道を進む覚悟

2026年1月25日
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鑑賞方法:映画館

ワルシャワ条約機構軍に潰されるプラハの春の最後の声であるラジオ放送をギリギリまで守った人々の決断と行動は勇気という言葉だけでは語れない。後で共産主義体制からの報復に長く耐えていかねばならないことに十分気づいていたはずだからだ。家族も人質になる可能性がある以上、裏切りや日和見も誰が批判できるだろうか。史実に沿っているのか、イタリア大使館が放送局のスタッフに電話を貸していた場面が印象に残った。

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Boncompagno da Tacaoca

5.0市街地を戦車が走っている場面を見ると涙が出る。

Mさん
2026年1月25日
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ニュースその他で、今も世界のいくつかの場所で同じような場面が再現されていることを知ってしまったから。

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M

5.01968年のチェコスロバキアの話というだけでなく・・・

2026年1月24日
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興奮

知的

斬新

日本でも起こりうることだと感じながら観ました。
実際、戦時中はそうだったし、またそうなるかもしれません。
本編に当時の記録映像も組み込まれていて、史実にリアリティを感じました。
鑑賞後、「プラハの春」について調べずにはいられませんでした。
また、人間ドラマや終盤の緊迫感を持たせた演出など、
エンタメとしても楽しめる作品だと思いました。

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玉乃苦労巣

3.5まじめなつくり

2026年1月19日
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悲しい

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吉泉知彦

5.0真実を放送し続けた人々

2026年1月16日
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1968年〈プラハの春〉。
ソ連軍の侵攻によって放送局が占拠される中でも、市民と自由のために、真実の放送を続けて闘ったラジオ局員たちの緊迫の実話――。
この宣伝文句を目にして、どうしても観たいと思い鑑賞しました。

ジャーナリストとして、情報がコントロールされることに抗い、最後まで真実を伝え続けようとする姿は圧倒的でした。言葉や電波が武器となり、人々の希望となる。その覚悟と勇気に胸を打たれます。

現代でも、世界のあちこちで情報操作やフェイクニュースが蔓延しています。そんな今だからこそ、本作で描かれる「国民が自らの国と自由を守るために闘う姿」は、現在のウクライナの状況とも重なって見えました。

過去の出来事を描いた作品でありながら、決して過去の話ではない。
いまこの時代にこそ観るべき、強いメッセージを持った映画です。

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kazu50

2.0言論の自由を守るラジオ局と侵攻の恐怖

2026年1月15日
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怖い

知的

難しい

途中ウトウトしてしまい、ストーリーが完全に掴めなかったが、
チェコにソ連が侵攻して来ているシーンは恐かった。

平和ボケしている日本人に観て欲しい映画だが、この映画にたどり着くことはなさそうだ。

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辛口チキン

4.5野心的な歴史映像の使い方がいきてる!

2026年1月11日
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野心的だなと思うのは、過去の実際の映像の多用。歴史と映画のリンク、映画でありかつ現実でもあるのでリアリティがより伝わってくる。粗い映像のなかから主役が登場することで歴史のワンシーンかと思ったら違うのかというシーンがいくつかあった。

説明調ではなく歴史の流れを視聴者に見せるというより歴史の中での人間ドラマを描いているのでこの流れへの理解がないとついていきにくいのかもしれない。ただ、だからこそドラマとして引き込んでくる。

政治的には無関心であろうとするトマーシュが成り行きでラジオ局に関わることになっていく。彼の生き方、弟を守ろうとする姿勢など極めて人間的でそれがいい。誰も加担したくないような役目に巻き込まれていく辛さ、それがどれくらい生きる意味を損ねることか。大きな社会の流れの中で人は無力だ。無力だけど、それぞれ、どう生きるかを模索していくことしかできないんだろうな。

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ターコイズ

4.0ワルシャワ条約機構のソ連軍対チェコ市民

2026年1月7日
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知的

難しい

斬新

チェコ側は軍で応戦せずに民主化を望む市民側が制圧(降伏)された話。
戦時下に備えての秘密の報道設備と国内にある大使館(治外法権下)を借りての報道、重い録音機材を担いで市井の声を集めるラジオ局員などの様子が、俳優の演技と実際の当時の映像がすごくいい具合につながっていて、ドキュメンタリーを見ている迫力だった。
でも制圧された、残念だった…
チェコ内に社会主義側と民主化推進派が居たから軍対軍の戦争にならなかったのはよかったのかな。

ワルシャワ条約機構はNATOに対抗した組織だと思うが、やり方が強引でヨーロッパという国境を接した国々は日本とは本当に違う怖さがあるんだなぁと思った。
本当は弟がラジオ国際報道部に入りたかったのに、お兄さんが採用になってしまって一度断ったのにまさかの脅しで入社してしまうところからの話。

難しそうだけどずっと昨年にチラシを見てから気になっていた1本、思い切って観て正解でした。

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mochi

4.0心揺さぶられた

2026年1月6日
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鑑賞中、ウクライナ侵攻や香港の民主化運動、ガザ紛争などが頭をよぎり、ただでさえ歴史に疎いのに集中しきれませんでした。それほどに色々と考えさせられる映画でした。命をかけて国を守ろうとした彼らに敬意を表します。

プラハの春からは50年以上も経っているのに、今もほとんど同じ理由でウクライナに侵攻しているロシア。どうしたらこのような歴史を繰り返させないようにできるのでしょう。もどかしく苦しい思いです。

心に残ったのは、最後の主人公の弟の選択です。家族と故郷が我々に与えてくれるものの大きさを、改めて感じました。

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SING SING

2.5存在の耐えられない軽さ

2026年1月5日
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の時代の、いわば負け戦をラジオ局の局員らを中心に描いている。こういう内容の映画をあまり悪く言いたくないが、話がとっ散らかってて面白くない。主人公はちょいと福山雅治に似ているが、弟や先輩の女局員との関係が図式的すぎる。

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吉田透

5.0プラハかく闘えり

2026年1月5日
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てつ

4.0ラジオの力

2026年1月4日
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悲しい

難しい

ドキドキ

プラハの春から50年以上経っても変わらないロシア
当時はソ連だったけど力を使って従わせるのは同じ
強国のアメリカや中国もやっていることは同じ
独立している国を尊重する世の中のにしないと
戦争はいつになっても無くならない
日本にも検閲が昔あったけど
日本は戦争で負けたから強制的にリセットされて
それが逆に良かったのかもしれない
ただ今だにアメリカの顔色を伺う必要がある
人間は弱いから正義を貫いて強く生きるって難しいよね
それが家族の中であったり組織の中であったりしても
スパイになるのもいたしかたない・・・
この映画にはいろいろ考えさせられました
このラジオ局員のように強く意思を貫いて生きたいですね

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かちかち

本当に問うている事

2026年1月2日
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 2026年はこの映画からスタート。

 「プラハの春」とは、ソ連の軛に繋がれた共産党政権下のチェッコスロバキアで、「人間の顔をした社会主義」を目指した社会改革と、1968年にそれを武力で押し潰したソ連の一連の事件を指します。僕はその頃は小学生だったので何が起きているのか詳しくは分かりませでしたが、チェコスロバキア(当時、国旗マニアだった僕はチェコの三色旗が好きだった)で何か大変な事が起きているという不気味な雰囲気は感じていました。この出来事と、同じく市民の声をソ連の戦車が押し潰した「ハンガリー動乱」(1956)は、社会主義のイメージを大きく損なう契機になりました。

 本作は、その変革期に何とか言論の自由を守って真実の報道を続けようとしたチェコスロバキア国営ラジオ局の事実に基づく物語です。

 権力が本気になれば報道の自由なんて容易に圧殺できるのだと言う事に背筋が凍ります。それだけに、最後まで知恵を絞りながらマイクの前で語り続けたラジオ局員の人々を応援したくなります。その結果は判っているのですが。

 こうした作品を観ると、

 「当時の彼らに比べて今や日本のマスコミは気骨を失くして」

と言う人も居るかも知れません。それも分かりますが、もっと大切なのは、当時のプラハの人々は彼らを守ろうとラジオ局のまわりに集まったと言う事です。

 「文句を言う前に、あなたにはその覚悟がありますか」

この映画が問うているのは本当はその点ではないでしょうか。

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La Strada

3.5which side

2026年1月2日
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戦時中の日本の報道と似たような状況だったのかな ただ国民性がとても気骨があるというか、自由を求める気持ちが強いというか ペレストロイカで国内揉めててそれどころじゃなかったのかも知れないが、結果的に1980年代まであのソ連の魔の手からよく逃れられたなぁと感心した 現状どうしてもウクライナ🇺🇦のことが頭をかすめてしまう、諦めなければ夜明けは必ずやって来る!?
ビロード革命まで辿っていない不思議。後半盛り返して終始ハラハラはするけど、主人公の葛藤ばかりが目立つ 勇敢なヴァイナーさんがメインでないあたり、伝えたいのは逃げ出さないことなのかと思った

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ゆう

4.5「チェコ事件」と はかない民衆蜂起

2026年1月2日
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2025年に見損ねていた映画のひとつとして、大晦日に滑り込み鑑賞をしました。
ネタ的には観ておかないといけないと 考えていた社会派作品

ソビエトに君臨される チョコ事件は、現代のウクライナ問題とは違い、どうみても国家存続の危機なのだが
自国軍隊をまともに持っていない国では、他国(反ワルシャワ・NATO)からの支援を受けようもなく
民衆蜂起だけでは、軍隊に対抗できない運命故に、いくらテロを行っても、いくらマスコミを使おうが
"蚊によるライオンへの攻撃(蚊とライオン)"の様な展開にはならない。

チョコ言語は解らず、あくまで 字幕ベース での疑問なのだが、
政府への表記を「社会主義」から「共産主義」に変わったのは、なぜなのだろうか?
まだソビエトも崩壊していないし。。。非スターリン化とは違いそうだが。。。

「あの時は、良かった」というセリフが印象的に残った「ソウルの春(2024年)」も似たような、はかない自由化闘争を描いた映画を観るといいと思う。

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YAS!

2.5自由を勝ち取るための戦い

2026年1月2日
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盛り上がっていた民主運動を軍で制圧されてしまう、
そのあっけなさ、せつなさ、はかなさ、色んな思いが交錯するし、
観ていて今なお何も変わっていない空虚な気持ちにもなった。
それにしても、街をこれだけの戦車が走る光景はゾッとする。

それでも不屈の精神で戦うラジオ局員は胸熱だし、
心に火をつけてもらった気がする。

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ひでちゃぴん