劇場公開日 2025年12月12日

プラハの春 不屈のラジオ報道のレビュー・感想・評価

全74件中、1~20件目を表示

4.0自由と真実を踏みつぶす大国の横暴にどうあらがうかを、今の世界に問いかける

2025年12月17日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

ドキドキ

半世紀以上前に中欧チェコスロバキアで起きた歴史的事件を、現代の観客が自ら巻き込まれるかのように体感できるのは、ストーリーと映像構成の両面でリアルと創作を巧みに接合したことが大きい。

ストーリー面では、国営ラジオ局に属しながら真実の報道を貫こうとする部長ヴァイナーや編集者ヴェラら実在の人物に、架空のキャラクターである“普通の市民”トマーシュを組み合わせて事態の推移を描いていく。民主化運動の活動家や権力の横暴と闘うジャーナリストを英雄的に描く映画は多々あるが、勇気と信念の傑物はともすると別格の存在に感じられ、観客すべてが自分と同一視できるわけではない。だが本作では、ラジオ放送技術の職能を持つトマーシュが、成り行きで報道部に配属され、弟の将来などごく普通の悩みも抱えつつ、いやおうなしに反占領放送に関わっていく。民主化や自由についてさほど意識が高くない一般人が、権力の横暴を目の当たりにし、抗う人々の雄姿に感化され、自らも関わっていく流れは、光州事件を題材にした韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」と似た主人公像でもある。

また映像構成の面でも、ごく一般的な時代劇として当時の街並みや建物内外を再現して俳優たちの演技を撮影したパートに、実際のプラハ市民の抗議活動やソ連含むワルシャワ条約機構5カ国の軍隊が侵攻してきた様子を撮影したフッテージを適所に挿入し、迫真性を高めることに成功している。使用したフッテージの一部は、ピーター・ジャクソン監督が第一次世界大戦の記録映像を再構築したドキュメンタリー「彼らは生きていた」のように、AIを活用して元の白黒映像に着色したものだとか。そのおかげで、記録映像パートが本編から浮いてしまうことなくスムーズに接合されている。

余談めくが、プレス向け資料で知った報道部長ミラン・ヴァイナーの人生がすごすぎてびっくりした。ユダヤ系のヴァイナーは第二次大戦中にアウシュビッツなどいくつかの強制収容所で過ごし、終戦直前の死の行進から脱出した。ヴァイナーを演じたスタニスラフ・マイエルがインタビューで紹介しているのだが、脱走中の一団がナチス親衛隊員に見つかった際、ヴァイナーは動揺する仲間を鼓舞し、SS隊員には「戦後にまた会いましょう」と言い放って逃げ切ったとか。かっこよすぎる! 国営ラジオ局の報道部に入ってからは、従来の検閲されたニュースをそのまま流す慣行から、外国の情報源から得たニュースを直接報道する方式への改革を主導した。たぶんヴァイナーの人生がメインで一本劇映画ができそうだし、この「プラハの春 不屈のラジオ報道」で彼への関心が高まりそんな企画が実現したらなと願う。

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高森郁哉

2.5存在の耐えられない軽さ

2026年1月5日
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の時代の、いわば負け戦をラジオ局の局員らを中心に描いている。こういう内容の映画をあまり悪く言いたくないが、話がとっ散らかってて面白くない。主人公はちょいと福山雅治に似ているが、弟や先輩の女局員との関係が図式的すぎる。

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吉田透

5.0プラハかく闘えり

2026年1月5日
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知的

ドキドキ

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てつ

4.0ラジオの力

2026年1月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

ドキドキ

プラハの春から50年以上経っても変わらないロシア
当時はソ連だったけど力を使って従わせるのは同じ
強国のアメリカや中国もやっていることは同じ
独立している国を尊重する世の中のにしないと
戦争はいつになっても無くならない
日本にも検閲が昔あったけど
日本は戦争で負けたから強制的にリセットされて
それが逆に良かったのかもしれない
ただ今だにアメリカの顔色を伺う必要がある
人間は弱いから正義を貫いて強く生きるって難しいよね
それが家族の中であったり組織の中であったりしても
スパイになるのもいたしかたない・・・
この映画にはいろいろ考えさせられました
このラジオ局員のように強く意思を貫いて生きたいですね

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かちかち

本当に問うている事

2026年1月2日
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鑑賞方法:映画館

 2026年はこの映画からスタート。

 「プラハの春」とは、ソ連の軛に繋がれた共産党政権下のチェッコスロバキアで、「人間の顔をした社会主義」を目指した社会改革と、1968年にそれを武力で押し潰したソ連の一連の事件を指します。僕はその頃は小学生だったので何が起きているのか詳しくは分かりませでしたが、チェコスロバキア(当時、国旗マニアだった僕はチェコの三色旗が好きだった)で何か大変な事が起きているという不気味な雰囲気は感じていました。この出来事と、同じく市民の声をソ連の戦車が押し潰した「ハンガリー動乱」(1956)は、社会主義のイメージを大きく損なう契機になりました。

 本作は、その変革期に何とか言論の自由を守って真実の報道を続けようとしたチェコスロバキア国営ラジオ局の事実に基づく物語です。

 権力が本気になれば報道の自由なんて容易に圧殺できるのだと言う事に背筋が凍ります。それだけに、最後まで知恵を絞りながらマイクの前で語り続けたラジオ局員の人々を応援したくなります。その結果は判っているのですが。

 こうした作品を観ると、

 「当時の彼らに比べて今や日本のマスコミは気骨を失くして」

と言う人も居るかも知れません。それも分かりますが、もっと大切なのは、当時のプラハの人々は彼らを守ろうとラジオ局のまわりに集まったと言う事です。

 「文句を言う前に、あなたにはその覚悟がありますか」

この映画が問うているのは本当はその点ではないでしょうか。

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La Strada

3.5which side

2026年1月2日
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戦時中の日本の報道と似たような状況だったのかな ただ国民性がとても気骨があるというか、自由を求める気持ちが強いというか ペレストロイカで国内揉めててそれどころじゃなかったのかも知れないが、結果的に1980年代まであのソ連の魔の手からよく逃れられたなぁと感心した 現状どうしてもウクライナ🇺🇦のことが頭をかすめてしまう、諦めなければ夜明けは必ずやって来る!?
ビロード革命まで辿っていない不思議。後半盛り返して終始ハラハラはするけど、主人公の葛藤ばかりが目立つ 勇敢なヴァイナーさんがメインでないあたり、伝えたいのは逃げ出さないことなのかと思った

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ゆう

4.5「チェコ事件」と はかない民衆蜂起

2026年1月2日
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2025年に見損ねていた映画のひとつとして、大晦日に滑り込み鑑賞をしました。
ネタ的には観ておかないといけないと 考えていた社会派作品

ソビエトに君臨される チョコ事件は、現代のウクライナ問題とは違い、どうみても国家存続の危機なのだが
自国軍隊をまともに持っていない国では、他国(反ワルシャワ・NATO)からの支援を受けようもなく
民衆蜂起だけでは、軍隊に対抗できない運命故に、いくらテロを行っても、いくらマスコミを使おうが
"蚊によるライオンへの攻撃(蚊とライオン)"の様な展開にはならない。

チョコ言語は解らず、あくまで 字幕ベース での疑問なのだが、
政府への表記を「社会主義」から「共産主義」に変わったのは、なぜなのだろうか?
まだソビエトも崩壊していないし。。。非スターリン化とは違いそうだが。。。

「あの時は、良かった」というセリフが印象的に残った「ソウルの春(2024年)」も似たような、はかない自由化闘争を描いた映画を観るといいと思う。

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YAS!

2.5自由を勝ち取るための戦い

2026年1月2日
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盛り上がっていた民主運動を軍で制圧されてしまう、
そのあっけなさ、せつなさ、はかなさ、色んな思いが交錯するし、
観ていて今なお何も変わっていない空虚な気持ちにもなった。
それにしても、街をこれだけの戦車が走る光景はゾッとする。

それでも不屈の精神で戦うラジオ局員は胸熱だし、
心に火をつけてもらった気がする。

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ひでちゃぴん

5.0鑑賞後ずっと本作が頭から離れません

2026年1月1日
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泣ける

悲しい

怖い

ドキュメンタリー映画?
と錯覚するほど
リアルな映像でした。

最後まで
緊張感が半端ではなく
息が詰まりそうでした。

追い込まれた時
自分はどうなるのだろう?
鑑賞後ずっと考えています。
今だに答えは出でいません。

権力に必死に抗う人々
権力に流される人々
ひたすら祈る人々

国を守りたい
仲間や家族を守りたい
人々の願いは同じでも
目指す方法や考え方は
影響を受けた思想や環境によって
全く違います。

世界の国々が一つになる事が
どんなに困難なのか
見せつけられた思いです。

「主義や思想や宗教や国境を越えて
世界が平和になる為には
どんな方法があるのだろう?」

鑑賞後この思いが頭から離れません。

犠牲になるのは
いつの時代も純粋な若者達
胸が痛くてやりきれませんでした。

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ブルーボイス

4.5ダブルスパイもまた良し。結果論ですけどね。

2026年1月1日
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興奮

ドキドキ

実写を用いたりすると 緊迫感が違いますね。(☆o☆)
しかしロシアの横暴 拡張主義には ほとほと
困り果てますね。┐(´ー`)┌
北方領土も不法占拠されたままだし。
ロシアのウクライナ侵攻も 重なります。
ラストの女性 立ち止まってどうするか
想像させてくれました。

余談ですが.....
Путин черт, умри」.....「プーチンは悪魔だ死ね」と翻訳

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Hammer69

4.0いつだって若者は変革の中心

2025年12月31日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ドキドキ

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うすたら

5.0何をどう守るか、何を選び取るか

2025年12月30日
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ラジオ局員たちの冷静な判断、機転、チームワーク、
そして武器を持たない市民の非暴力的な抵抗が印象的だった。
同時に、「もしその場にいたら」、「今、同じような状況になったら」と、いろいろと考えさせられた。

何をどう守るか。
何を信じて、何を疑うか。
多角的な視点と考える力を持たなければと思う。

noteでは YouKhy 名義で、もう少し長い感想を書きました。

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YouKhy

4.01968年「プラハの春」でラジオ局員たちが見せた不屈のジャーナリスト魂…… 表向きはそれでいいけど 実は「闇」に抗いながら自らの良心に従って行動した青年の成長物語かな

2025年12月30日
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鑑賞方法:映画館

この映画、まあ割りと地味な感じだし、平日の昼間だし、空いてるだろうなとオンライン予約もせずに開始15分ぐらい前に新宿武蔵野館にのこのこと出かけていってちょっとびっくり。入り口のところの席の状況の表示が残りわずかを示す三角マークになっていました。幸いにしてなんとか席は確保できましたが、久しぶりにほぼ満席のなかでの鑑賞でした。公開規模が小さいのとサービスデイだった絡みでこうなったとは思いますが、「文化都市」東京をちょっぴりだけど感じました。

さて、タイトルになっている「プラハの春」はリアルタイムでニュースに接した中では、私は年少の世代にあたると思います。小学6年生で新聞がなんとか読めるようになった頃で、気になったニュースのひとつだったことを憶えています。「ドプチェク第一書記」という固有名詞は憶えていましたが、この映画で彼がスロバキアの出身だったことを初めて知りました。あと、この映画には出てきませんでしたが、この頃の日本で最も有名なチェコ出身者としては女子体操のチャスラフスカさんがいました。彼女はひとつ前の東京五輪で金メダルを獲得し「名花」と呼ばれた名選手ですが、この「プラハの春」に際しては民主化運動を支持することを表明し、大いに注目を集めたものです。ソ連の軍事侵攻の際にはどこかに身を隠していたようですが、その年に行われたメキシコ五輪でも準備不足にもかかわらず、大活躍した記憶があります。私、実はその後の彼女がどうなったのか、まったく知らず(どこか西側の国にでも亡命したのかとも思ってました)、これを機に wiki で調べたら、以降もチェコにとどまり、家庭の問題で精神的に苦しかった時期を経験したものの、1989年のビロード革命後には新大統領のアドバイザーを務め、大統領府の仕事を辞した後にはチェコのオリンピック委員会の総裁も務めて、2016年に74歳で死去されたとのことです(合掌)。

「プラハの春」を話題にすると、私はどうしても『存在の耐えられない軽さ』に触れたくなります。チェコスロバキア出身の作家ミラン•クンデラの代表作とされる小説で、フィリップ•カウフマン監督、ダニエル•デイ=ルイス主演で映画化もされています。私はたぶん小説→映画の順だったと思うのですが、この作品には「プラハの春」に絡んで語られる場面があります。映画ではソ連の軍事侵攻を伝える古いニュース映像に新しく撮られたダニエル•デイ=ルイスの画像がはめ込まれていたような記憶があります。こちらも wiki によると、原作者のミラン•クンデラは「プラハの春」に際して改革を支持したので、国内での創作の機会を失い、著作も発禁処分を受けたとのことです。彼は1975年に大学の客員教授として招聘されたのを機にフランスに出国(亡命)します。挙げ句の果てに、1979年にはチェコスロバキア国籍を剥奪されます。1989年のビロード革命以降は何度か一時帰国していたようですが、2019年にチェコ外務省がミラン•クンデラのチェコ国籍回復を発表してクンデラ夫妻もこれを受理したようです。結局、彼は2023年94歳でパリにて死去します(合掌)。なお、彼には若い頃(1950年頃)、チェコスロバキア秘密警察に協力したのではないかという疑惑があるそうです(スパイと思われる人物を秘密警察に密告したとのこと)。本人は否定していますが、このあたり、旧東欧圏の闇みたいなものを感じます。

で、ようやくこの映画の話。実話を基に作られてはいますが、主人公として物語を引っ張るのは、恐らくは架空の人物であろうトマーシュという青年です。既に両親を亡くしていた彼には守らねばならぬ弟のパーヤがいました。彼は中央通信局で働く技術者でしたが、上司の命令により、国営ラジオ局の国際報道部で働くことになります。この上司の命令の影にあるのが、学生運動をしている弟パーヤを見逃すかわりに、自由な報道を目指して活動している報道部を監視して報告せよ、みたいなスパイ活動の強制じみたものなのです。まあ上述した「闇」というやつですね。

私はこの主人公の「トマーシュ」という名前に軽い引っかかりを覚えました。これ、上述した『存在の耐えられない軽さ』の主人公の名前と同じなんですね(性格的にはずいぶん違いますが)。まあチェコではありふれた名前で偶然の一致かもしれませんが、ちょっとミラン•クンデラ•オマージュを感じてしまいました。

で、この映画、世界史に残るような大事件を扱っていますが、テーマとしてはその大事件の顛末だけではなく、むしろ、もっと文学的で、ある青年の苦悩の物語だったように思います。国家権力の「闇」に呑み込まれそうだった青年が自分の良心に従い行動し、人として成長してゆく、私の中ではそんな物語でした。

それにしても、こういう動乱の時代に巡り合った人生って大変ですね。「プラハの春」は有名なベラ•チャスラフスカやミラン•クンデラの人生に大きな影を落としていますし、名もないトマーシュやパーヤが何千人何万人といたと思います。

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Freddie3v

4.5自由は当たり前にあるものではなく、勝ち取って維持していかなくてはならない

2025年12月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

 本作品の舞台となる1968年には私はまだ産まれておらず、プラハの春とその後のチェコ事件は歴史として学ぶものでしかありません。
 ただ、1989年のビロード革命始めとする東欧民主化は当時高校生だったこともあり、当時のニュースはしっかりと記憶に焼き付いています。
 特にその直後のルーマニアで多くの血が流れ、革命成就後も立ち直りに苦労した一方、チェコとスロヴァキアは大きな血が流れずに民主化に移行でき、その数年後に良好な関係を維持したまま独立できたこと(ビロード離婚)が印象的でした。
 更に私自身、仕事や観光でその後3回プラハを訪れたことで、これら一連の出来事に強い関心を抱くことになりました。

 チェコとスロヴァキア、地政学的に言えば陸続きであり、周囲は大国がひしめき合う、という最悪に近い環境とも言えます。それでも、むしろだからこそ、自分たちの独自性と独立心を失うこと無く、どうあるべきかを模索し続けて来たから今日があるのかもしれません。
 1968年の運動は大国の論理に潰されてしまい、自由を勝ち取るには非効率化と矛盾が顕著となることで共産主義が弱体化した1989年まで待たなくてはなりません。しかも、旧体制を倒せば終わりではなく、その後の社会基盤や体制も新たに作り直す必要があります。幸いなことにチェコは比較的上手く作り直しができたとも言えますが、それはこの映画に登場する人々の意志や理想があってのことかもしれません。

 一方、同じ1989年には天安門事件もありました。こちらは潰されてしまいましたが、2025年の今に至るまで自由は勝ち取れていません。また、ソ連も1991年にロシアになって民主化が進むも、段々と大国化志向となり、再び弾圧が強まって他国への介入を始めています。
 「自由とは、いかにして勝ち取って維持するか」、その意識が無ければいとも簡単に抑圧に甘んじることに陥ってしまうことか。
 本作品と歴史を通じて私たちは学ばなければならない、と感じました。

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furu

5.0今年一番の社会派ドラマ。映像、音や音楽、俳優陣、記者や市民の尊さ。...

2025年12月30日
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今年一番の社会派ドラマ。映像、音や音楽、俳優陣、記者や市民の尊さ。いや素晴らしかった!戦争や軍事下で自分はいったい何ができるんだろうか?と考えるキッカケにもなった。堅苦しいだけじゃなく時々かかる西側の音楽に助けられる。
是非たくさんの人に観て欲しい。ロングラン上映に期待しています。

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夢

4.0主人公がいいポジション

2025年12月29日
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主人公が置かれている立場が非常に絶妙で、自然と感情移入しながら物語を追うことができた。
中盤はやや間延びしている印象もあり、「少し長いかも」と感じる場面はあったものの、ラストにかけてはテンポよく展開され、その印象をしっかりと回収してくれる。

終わってみれば全体のバランスは良く、余韻も残る一本だったと思う。

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画面の旅人

3.5ドキュメンタリーではなくて

2025年12月29日
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邦題から、政治的な闘いの作品かと思っていましたが、良い意味でそれだけではない作品でした。主人公の弟を守ろうとする行為が、必ずしもその弟には届いていなかったのに、ラストで薪を継ぐところは、チェコスロバキアの自由への闘いの未来を示すかのようでした。12月29日、UPLINK吉祥寺ほぼほぼ満席状態でした。

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ないちゃん

4.5繋ぐ真実の波

2025年12月29日
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興奮

知的

難しい

1960年代後半、民主化の機運が高まるチェコスロバキアにて、プラハの春の裏側で人知れず闘っていたラジオ局員達を描いた作品。

始めは学生運動に傾倒する弟を心配するトマーシュだったが、ひょんなことから自由主義のラジオ局部長ヴァイナーの目にとまり…。

前半は局員として働きながらも、弟を守るために動くトマーシュの姿がメイン。
当然最初からその気持ちはあるのだろうが、選べと言われちゃあね。。ホフマンやヴァイナーの上司の気持ちもわかる…と思いきや⁉

これだけ必死に動いて、利用されていただけと知った日にゃあね…。
ここからクライマックスにかけての展開は手に汗握る、鬼気迫る怒涛のアツい展開が。

とにかく、覚悟を決めた局員達の表情が胸に迫る。降りても責めはしない…くぅ~ッ‼このひっ迫感よ‼そして…お前。。

そんな危機が迫る中、ギリギリまで真実を伝えようとする姿。武器を持たない市民が…のくだりは目頭が熱くなった。民衆は皆、体一つで戦車を止めようと…こんなこと、今の我々にできるでしょうか…。

そして、これだけの行動を起こしても史実の通り…。皆がどうなったのかはわからないが、そこから20年後の世界を見れていたことを切に願います‼

改めて、自由や民主主義というものは当たり前では無く、こういった人たちの命がけの行いの上に、奇跡的に成り立っている者なんですよね。
良い年して恥ずかし気も無く、選挙に行かないことを格好良いことだとほざいている職場の奴らに本作を見せてやりたいです。

そして何より…我が国のオールドメディアの皆さま、是非本作の鑑賞をお勧めいたします。

年の瀬に出逢った、命がけで信念に基づき生きることの大切さ、厳しさを見せつけられた超傑作だった。

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MAR

4.5当時の政府と、旧ソ連に抗う事の困難さの中で自由を求める姿勢を見事に...

2025年12月28日
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当時の政府と、旧ソ連に抗う事の困難さの中で自由を求める姿勢を見事に描いてます。束の間の春と絶望、それが89年のソ連崩壊まで続く絶望感を思った時、それぞれの人に敬意を表したくなる作品でした。

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マックス

3.0ロシアって

2025年12月26日
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悲しい

いつの時代も他国にしゃしゃり出てきて、武力制圧しはるねんな。

みんなで民主化に向かって団結しても成功しなかったのが残念。

年の離れた弟を養って親同然の兄の表情から心情が読み取りにくかった。

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いちごのチョコレート